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「発狂する唇」1999年 オメガ・プロジェクト 監督:佐々木浩久 脚本:高橋洋
女子中学生の首が切り落とされるという連続殺人事件が発生。容疑者・倉橋美智雄は失踪し、妹里美は兄の捜索と真犯人探しを、霊能者・間宮悦子に依頼する。間宮の霊能力で殺された少女たちの首無し死体が首を求めてさまよい始めると、里美の周囲の世界は呪われたように狂っていくのだった。
近年、女優しじみの計らいでピンク映画界に怪作を連発している佐々木浩久監督。
「絶倫謝肉祭」の異様な世界観が面白く、監督が撮ったカルト作、本作「発狂する唇」と「血を吸う宇宙」は必修科目と位置付け、ずーっと観たかった物。
レンタルすれば観られるものの、ひょっとして何処かで上映がかかるんじゃないかといスケベ心で温めていた。確かキネカ大森でかかっていたけれどその時は足を運ぶ事は適わなかった。この度新型コロナウイルス感染拡大で映画館が軒並み閉館状態である中、UPLINK Cloudで鑑賞することが可能に。
自宅鑑賞苦手でありながら、流石にGW以降1日1本ペースで配信鑑賞(ほとんどがお試し期間無料対応)しているわけだし、UPLINK渋谷、吉祥寺も日頃お世話になっておるわけでシアター存続を是非とも応援したい事もあり、珍しく500円課金鑑賞。(たったの500円でずいぶんと恩着せがましい。寄付付き見放題も買ってやれよって話だ)
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前段が長くなった。
絶倫謝肉祭の世界観といろいろなところで繋がって楽しめた。というか聞きしに勝るカルト作であった。
ピンク映画でも支離滅裂荒唐無稽な作品の連続だが、もう最初からこれだったのね。
オカルト映画の位置付けと思っていたのに、これはかなりエロ要素が多く、ピンク映画の制約が無い分自由に撮っている。
これでは女優しじみじゃなくてもピンクに誘いたくなるだろうし、今までピンクに足を踏み入れていなかった事が不思議なくらいだ。
まず冒頭の容疑者家族に対するマスコミや警察のエゲつなくあり得ない(いやオーバーではあるが少なからずこういう恐怖はあるだろう)攻勢が胸糞悪くなるほど。
特に刑事の諏訪太郎の下衆っぷりが凄い。
次女里美の三輪ひとみ。日本ホラー界において重要な女優だが、自分はあまり縁が無い。実相寺作品でひし美ゆり子とのトークに登壇していたのと、小林少年役の人。あとは捨てがたき人」くらいか。
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この三輪ひとみがとても良い。演技の良し悪し以前にその佇まい。衣装もそうだがこの方はかなり女優しじみに共通する者があるように見えて。。いやしじみの方がかなり参考にしていると言えるだろうし、佐々木監督もミューズとして好みのタイプなんだろう、きっと。そこには監督側と視聴者側の嗜好の一致がある。
血で汚れた床を姉と雑巾がけするシーン、やけに胸元の乳チラが気になるのは、まったく制作側と視聴者側の嗜好が一致する。
とにかく作品はジャンルを飛び変えたトンデモ作としてカルト映画の資格十分。というかこういうの大好き。
三輪ひとみが急に昭和アイドル的に歌い出す。素晴らしい。
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絶倫謝肉祭と合致する、何か特殊能力を持つ怪しい人種による蹂躙。
もうここはピンク界から下元史郎が持ち味発揮で腰をふりまくる。霊能師間宮悦子の助手・当間。
容疑者家族騒動で彼氏に振られそうな淫乱姉・夏川ひじり。
亭主も死刑囚として亡くし長らくご無沙汰の母親(こちらもピンクの強者吉行由実)は当間に霊媒料を値切るためお色気をみせるとすぐにやられてしまう。
清純なる里美の貞操は・・・流石に三輪ひとみは胸の谷間だけしか見せず、着衣のまま犯される。そこがまた良い。しかも二穴同時で出血。
間宮悦子(由良宜子)の登場でだんだん倉橋家が狂っていく。
姉も母も完全に性奴隷。
母親が洗面器から何やら食べ物を手掴みで食らう「かおりちゃんからもらったの」
間宮悦子が2階でかおりをよがらせている当間に「母親も抱いてやんな」と命じると母が嬉々として階段を上っていく。
物語はFBIルーシー(栗林知美)と成本(阿部寛)、大佐の大杉漣が参入してきてさらにテンション上がる。
ルーシーのアメリカ国歌を歌いながらのサバゲー風味も好き。
当間は久しぶりのパツキンまで食らう性獣。頭の皮剥がれるルーシーに爆。
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終盤の真相解明の経緯はB級サスペンスとして上出来だし、遺族の暴走は大事な要素。
急にアクション映画に変貌するわ、えっ、近親相姦?このなんでもあり感。
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ピンクという制約がある中でもその基地外(否、気概)は損なわれていない佐々木浩久監督。
次のも観よう。
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そして、ピンクに引き入れた女優しじみの功績たるや。
監督には是非、女優しじみを三輪ひとみ級に主演で1本お願いしたいがなぁ。
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UPLINK Cloud 5月
女子中学生の首が切り落とされるという連続殺人事件が発生。容疑者・倉橋美智雄は失踪し、妹里美は兄の捜索と真犯人探しを、霊能者・間宮悦子に依頼する。間宮の霊能力で殺された少女たちの首無し死体が首を求めてさまよい始めると、里美の周囲の世界は呪われたように狂っていくのだった。
近年、女優しじみの計らいでピンク映画界に怪作を連発している佐々木浩久監督。
「絶倫謝肉祭」の異様な世界観が面白く、監督が撮ったカルト作、本作「発狂する唇」と「血を吸う宇宙」は必修科目と位置付け、ずーっと観たかった物。
レンタルすれば観られるものの、ひょっとして何処かで上映がかかるんじゃないかといスケベ心で温めていた。確かキネカ大森でかかっていたけれどその時は足を運ぶ事は適わなかった。この度新型コロナウイルス感染拡大で映画館が軒並み閉館状態である中、UPLINK Cloudで鑑賞することが可能に。
自宅鑑賞苦手でありながら、流石にGW以降1日1本ペースで配信鑑賞(ほとんどがお試し期間無料対応)しているわけだし、UPLINK渋谷、吉祥寺も日頃お世話になっておるわけでシアター存続を是非とも応援したい事もあり、珍しく500円課金鑑賞。(たったの500円でずいぶんと恩着せがましい。寄付付き見放題も買ってやれよって話だ)
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前段が長くなった。
絶倫謝肉祭の世界観といろいろなところで繋がって楽しめた。というか聞きしに勝るカルト作であった。
ピンク映画でも支離滅裂荒唐無稽な作品の連続だが、もう最初からこれだったのね。
オカルト映画の位置付けと思っていたのに、これはかなりエロ要素が多く、ピンク映画の制約が無い分自由に撮っている。
これでは女優しじみじゃなくてもピンクに誘いたくなるだろうし、今までピンクに足を踏み入れていなかった事が不思議なくらいだ。
まず冒頭の容疑者家族に対するマスコミや警察のエゲつなくあり得ない(いやオーバーではあるが少なからずこういう恐怖はあるだろう)攻勢が胸糞悪くなるほど。
特に刑事の諏訪太郎の下衆っぷりが凄い。
次女里美の三輪ひとみ。日本ホラー界において重要な女優だが、自分はあまり縁が無い。実相寺作品でひし美ゆり子とのトークに登壇していたのと、小林少年役の人。あとは捨てがたき人」くらいか。
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この三輪ひとみがとても良い。演技の良し悪し以前にその佇まい。衣装もそうだがこの方はかなり女優しじみに共通する者があるように見えて。。いやしじみの方がかなり参考にしていると言えるだろうし、佐々木監督もミューズとして好みのタイプなんだろう、きっと。そこには監督側と視聴者側の嗜好の一致がある。
血で汚れた床を姉と雑巾がけするシーン、やけに胸元の乳チラが気になるのは、まったく制作側と視聴者側の嗜好が一致する。
とにかく作品はジャンルを飛び変えたトンデモ作としてカルト映画の資格十分。というかこういうの大好き。
三輪ひとみが急に昭和アイドル的に歌い出す。素晴らしい。
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絶倫謝肉祭と合致する、何か特殊能力を持つ怪しい人種による蹂躙。
もうここはピンク界から下元史郎が持ち味発揮で腰をふりまくる。霊能師間宮悦子の助手・当間。
容疑者家族騒動で彼氏に振られそうな淫乱姉・夏川ひじり。
亭主も死刑囚として亡くし長らくご無沙汰の母親(こちらもピンクの強者吉行由実)は当間に霊媒料を値切るためお色気をみせるとすぐにやられてしまう。
清純なる里美の貞操は・・・流石に三輪ひとみは胸の谷間だけしか見せず、着衣のまま犯される。そこがまた良い。しかも二穴同時で出血。
間宮悦子(由良宜子)の登場でだんだん倉橋家が狂っていく。
姉も母も完全に性奴隷。
母親が洗面器から何やら食べ物を手掴みで食らう「かおりちゃんからもらったの」
間宮悦子が2階でかおりをよがらせている当間に「母親も抱いてやんな」と命じると母が嬉々として階段を上っていく。
物語はFBIルーシー(栗林知美)と成本(阿部寛)、大佐の大杉漣が参入してきてさらにテンション上がる。
ルーシーのアメリカ国歌を歌いながらのサバゲー風味も好き。
当間は久しぶりのパツキンまで食らう性獣。頭の皮剥がれるルーシーに爆。
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終盤の真相解明の経緯はB級サスペンスとして上出来だし、遺族の暴走は大事な要素。
急にアクション映画に変貌するわ、えっ、近親相姦?このなんでもあり感。
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ピンクという制約がある中でもその基地外(否、気概)は損なわれていない佐々木浩久監督。
次のも観よう。
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そして、ピンクに引き入れた女優しじみの功績たるや。
監督には是非、女優しじみを三輪ひとみ級に主演で1本お願いしたいがなぁ。
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