JOEは来ず・・・ (旧Mr.Bation)

なんの役にも立たない事を只管シコシコと

映画 「敬愛なるベートーヴェン」

2006-12-31 | 映画(DVD)
Hero-Nたちの「歓びの歌」演奏に感動して、今年は第九が聴きたいなと思ったもので、この映画を見てみました。

小中学校と音楽の授業に関心が持てず、クラシックは大人になってから。どこかで聴いた事のある曲と題名を一致させるため、知識としてのお勉強を少しだけしたのみ。クラシックもBGMの1つとしか考えていない不届き者です。
勇壮な交響曲が好みです。そいういう意味ではモーツァルトよりはベートーヴェン。
でも、年末、声楽家達の餅代稼ぎのような第九はあまり好きではなかったんですけど・・・

「第九」初演4日前に訪れた若き美貌のコピスト(写譜)アンナ

「第九誕生の影に助けた一人の女性が居た」・・・って、これはまったくのフィクションだそうです。そのような設定を用いて1つの感動ドラマを作るというのはありですね。

「第九」の演奏シーン目当てで行ったのですが、それは間違い。この映画よりCDで全楽章聴いているほうが余程良い(但し、自宅である程度の音量が許される環境にあるなら)映画とほぼ同価格だし。

見所は中盤の演奏シーン以降にありました。

自我が強く他人を受け入れる事の出来ない孤高の天才。神の領域に入ってしまった難聴のベートーヴェンにはアンナの恋人(建築家)の作品に対する魂が許せないんでしょうね。彼(建築家)はまだまだ神の領域は愚か芸術家ですらなかった。
そんなベートヴェンも才能を認めるアンナに許しを乞い、心を開いていく様。アンナが居てくれないとダメなんですよ。それを認めたベートーヴェン。そして認めさせたアンナ。
アンナに音楽の深い本質を説くくだりがとても良かった。

でも一番の見所は「月光」のケツかもしれない。ゲーッ!



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