「SOUND of LOVE」2024年 MinyMixCreati部 監督:吉川鮎太
動画配信サイトなどで人気のコンテンツ「ASMR動画」を題材に、顔のない音の世界で知り合った男女が織りなす歪な愛の末路を描いたラブストーリー。
清掃の仕事で生計を立てている青年・守屋にとって唯一の趣味は、ASMRの配信を聴くこと。顔を隠した状態で声や食べる音や物を触る音などを動画配信する女性配信者・明葉の配信を気に入っており、時間を見つけては彼女のASMR動画を再生する日々を過ごしていた。そんなある日、明葉がハイヒールを履いて公衆トイレを歩く様子をとらえたライブ配信を見ていた守屋は、その公衆トイレが自分がいつも清掃をしている場所であることに気づく。
吉川鮎太といえば今泉力哉、しじみ出演の「Groovy」の人ではありませんか。それは観ておかなくっちゃ。
ASMR動画という言葉は知らなかったけれど、そういうやつね。
映画の序盤ではなんかこちらのジェンダーバイアス刺激してきて、これは楽しみ。となった。
主人公守屋(樫尾篤紀)と、その婚約者玲美(希代彩)。弱々しい守屋を養う気満々の玲美。玲美の言動は身勝手な部分も含めかなり男性的。
しかし、物語途中で玲美は退場してしまう。
メインテーマであるASMR動画の明葉(染谷有香)と守屋の出会いから交際、その行く手。
守谷はパーフェクト・デイズの役所広司と同様トイレの清掃員。
自分がいつも清掃しているトイレが明葉の配信現場と知り、駆けつけての、個室の壁を隔てた交流。ハイヒールの音とブラシの音でセッションになるのはカッコいい。
デートする店の内装雰囲気やサングラスの小物が面白い。ただ、染谷有香は美人なのでグラサン取った方のが良い。
まぁ、しかし、「Groovy」の吉川鮎太だから、ストーリーはどんどん変な方向にブレていく。
三上(和田聰宏)という音楽家とも科学者ともつかぬ男の出現と三角関係。
迷走していく先にまさかのデュランデュラン(by バーバレラ)染谷有香はブロンドじゃないけどジェーン・フォンダに劣らぬ魅力。
これがやりたかったのかな、と思い心中で大爆笑。
少しダレてきた頃、前作のしじみみたいな変な女の子を欲していたら一瞬、
これ↓を想起する二人の女子出て来て個人的にはもうそれで満足w
昨年9月観た新作邦画の中で声質が良かった新進女優が「箱男」葉子の白本彩奈。 染谷有香もFM東京聞いてみたら明葉にキャスティングされるだけの事はあった。こちらは声質というより発音、発声が気持ちいい。
ASMRに嵌まっちゃいないけど音や聴覚に関する映像作品に強く関心示す自分も音フェチの端くれ。若い頃からいい加減な聴力しか持ち合わせてないけどそのボケ聴覚さえも加齢で衰えてきて悲しい。
池袋 シネマロサ
2024年9月
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