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「デス・アンド・コンパス」1996年 アメリカ、メキシコ、日本 監督:アレックス・コックス
「第一の文字は語られた」。現場のタイプライターに残された謎のメッセージ。犯罪が蔓延する近未来のメガロポリスでユダヤ人の大学教授が殺され、ランロット警部は第一発見者であるユダヤ系新聞の記者ズンズを尋問する・・・。近未来SFミステリー
パンク監督がアルゼンチンのホルヘ・ルイス・ボルヘスの短編を映画化しちゃったんだから、どういう事になりつるか・・・期待と不安。
最後まで起きていられるか。
全編、不思議と眠らなかった。
一応ミステリーの体を成している。青い服のランロット警部の「真実はつまらない物であっても仮説は面白い方が良い」という考えにより自ら推理の迷宮にはまっていくあたりなんかラテンアメリカっぽいのでした。
よくよく考えると正論であり、安易に結論付けて終わらせようとする黄色い服の警察署長よりずっと正しい判断ではあるけれど・・・
結論を言ってしまうと結局難しく考えすぎって事でナイス!
推理の迷宮は、まず現場に残されたカバラ(ユダヤ教の聖典教義書)をヒントと判断して徹底的にカバラを読み漁るランロットや、怪しげな霊媒師だか占い師を呼んできちゃう警察署長。
近未来の美術セットはいかにもではあるけれど、拷問や死体解剖が至るところで行われる警察署内なんかはなかなかグッドでした。
ラストの迷宮の城がこれまた幻想的。事件の謎解きが行われ一気に俯瞰になる迷宮の頂上。このラストは何とも演劇的でございました。
今まで恐れ戦き敬遠していたホルヘ・ルイス・ボルヘスですが、これならちょいと原作を読んでみても良いかなと思われました。
「伝奇集」の中の「死のコンパス」です。
今回のケイブルホーグ特集はこれが最後。
エド・ウッドの「グレンとグレンダ」はもう遠慮しておきましたが、アレックス・コックスの「ストレート・トゥ・ヘル」をスケジュールの都合で見損なってしまったのが悔やまれます。
他にもまだまだ面白そうな配給をしていたケイブルホーグ、異形・妄執や則文の特集同様、来年もやって欲しい。
ケイブルホーグの意思を継ぐ配給会社が出現してくれると良いのですが・・・難しそう。
劇場の方ではシネマアートン下北沢が突如閉館だって・・・理由が理由だけに残念。
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「第一の文字は語られた」。現場のタイプライターに残された謎のメッセージ。犯罪が蔓延する近未来のメガロポリスでユダヤ人の大学教授が殺され、ランロット警部は第一発見者であるユダヤ系新聞の記者ズンズを尋問する・・・。近未来SFミステリー
パンク監督がアルゼンチンのホルヘ・ルイス・ボルヘスの短編を映画化しちゃったんだから、どういう事になりつるか・・・期待と不安。
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全編、不思議と眠らなかった。
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一応ミステリーの体を成している。青い服のランロット警部の「真実はつまらない物であっても仮説は面白い方が良い」という考えにより自ら推理の迷宮にはまっていくあたりなんかラテンアメリカっぽいのでした。
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結論を言ってしまうと結局難しく考えすぎって事でナイス!
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推理の迷宮は、まず現場に残されたカバラ(ユダヤ教の聖典教義書)をヒントと判断して徹底的にカバラを読み漁るランロットや、怪しげな霊媒師だか占い師を呼んできちゃう警察署長。
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近未来の美術セットはいかにもではあるけれど、拷問や死体解剖が至るところで行われる警察署内なんかはなかなかグッドでした。
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ラストの迷宮の城がこれまた幻想的。事件の謎解きが行われ一気に俯瞰になる迷宮の頂上。このラストは何とも演劇的でございました。
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今まで恐れ戦き敬遠していたホルヘ・ルイス・ボルヘスですが、これならちょいと原作を読んでみても良いかなと思われました。
「伝奇集」の中の「死のコンパス」です。
今回のケイブルホーグ特集はこれが最後。
エド・ウッドの「グレンとグレンダ」はもう遠慮しておきましたが、アレックス・コックスの「ストレート・トゥ・ヘル」をスケジュールの都合で見損なってしまったのが悔やまれます。
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他にもまだまだ面白そうな配給をしていたケイブルホーグ、異形・妄執や則文の特集同様、来年もやって欲しい。
ケイブルホーグの意思を継ぐ配給会社が出現してくれると良いのですが・・・難しそう。
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劇場の方ではシネマアートン下北沢が突如閉館だって・・・理由が理由だけに残念。
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