60周年記念
新東宝大全集~60年60日60作品+α~
「女体渦巻島」1960年 新東宝 監督:石井輝男 デジタル上映
対馬の港町、厳原港にあるキャバレー“怒涛”は麻薬密輸団の中継地点となっていた。島の女を喰いものにし、ついには肉体密輸の犠牲にまでしていたのだ。しかし、そこに“怒涛”のボス直属の部下にして拳銃の名手・大神伸彦(吉田輝雄)が現れる。彼は恋人の真山百合(三原葉子)を情婦にされたという情報を聞き、事実を確かめるべくやって来たのだが…。
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シネマヴェーラで爆睡してしまった作品。早くもリベンジの機会に。
女体渦巻島とは対馬の事でした。キャバレー怒涛を陳雲竜(天知茂)に任されているのが百合(三原葉子)
このところラインシリーズ等ですっかりお馴染みの三原葉子の顔だけど、今回はちと違う。キュートさの演出はなく、むしろ流石、島を任されているだけはあるといった迫力の立居振舞いがカッコ良いとさえ言える。
無国籍感も相変わらず抜群で野外のロケでは常に薄暗い光線によって雰囲気を醸し出している。
百合と韓国密輸団の張(大友純)との現場取引。
張の一味が大神信彦の命を狙おうとする岩場。逆光の中から現れるライフルを持った百合のシルエット。
陳雲竜と大神信彦の決闘シーンでは薄明かりの中、天知茂のカッター袖と吉田輝男の白いグローブがブラックライトに照らされたように際立ちカッコ良い。
陳雲竜が身を投げ、百合を抱きかかえる大神信彦のラスト。
室内撮影だって魅力いっぱい。
赤いカーテンの部屋でストッキングを履く百合の煽り。三原葉子ならでわ。
極めつけは例のキャバレーでのダンシング!
ロカビリー風にギターを持つ男の怪しさ基地外振りがたまらない。踊る男の姿が吉田輝雄、天知茂の顔にフラッシュバック。
大神信彦は真相を追ううちに陳のやり方に憤り
「俺は復讐のためにお前を殺るんじゃない。お前のために苦しんでいる女たちのためにお前を制裁するんだ」とあくまでHEROの姿勢を崩さない。
陳の手下、本田に雇われた殺し屋との不思議な友情まで描かれる。
ちょび髭の天知茂も冷酷でクールなところは悪役として十二分に満足。
グラマー三原葉子は後半黒いレザースーツがかっこ良い。
レザースーツのまま鎖で縛り上げられギリギリと吊るされるかと思ったところで吉田輝男が乱入。このあたりは正義のHEROとしてはもう1タイミング遅らせて欲しかったところ・・・
タイトル負けしている作品とも言われているようだけど、どうしてどうして・・・こんなに面白いのにシネマヴェーラではほとんど眠っていたんだなぁ・・・
シネマート六本木
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新東宝大全集~60年60日60作品+α~
「女体渦巻島」1960年 新東宝 監督:石井輝男 デジタル上映
対馬の港町、厳原港にあるキャバレー“怒涛”は麻薬密輸団の中継地点となっていた。島の女を喰いものにし、ついには肉体密輸の犠牲にまでしていたのだ。しかし、そこに“怒涛”のボス直属の部下にして拳銃の名手・大神伸彦(吉田輝雄)が現れる。彼は恋人の真山百合(三原葉子)を情婦にされたという情報を聞き、事実を確かめるべくやって来たのだが…。
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シネマヴェーラで爆睡してしまった作品。早くもリベンジの機会に。
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女体渦巻島とは対馬の事でした。キャバレー怒涛を陳雲竜(天知茂)に任されているのが百合(三原葉子)
このところラインシリーズ等ですっかりお馴染みの三原葉子の顔だけど、今回はちと違う。キュートさの演出はなく、むしろ流石、島を任されているだけはあるといった迫力の立居振舞いがカッコ良いとさえ言える。
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無国籍感も相変わらず抜群で野外のロケでは常に薄暗い光線によって雰囲気を醸し出している。
百合と韓国密輸団の張(大友純)との現場取引。
張の一味が大神信彦の命を狙おうとする岩場。逆光の中から現れるライフルを持った百合のシルエット。
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陳雲竜と大神信彦の決闘シーンでは薄明かりの中、天知茂のカッター袖と吉田輝男の白いグローブがブラックライトに照らされたように際立ちカッコ良い。
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陳雲竜が身を投げ、百合を抱きかかえる大神信彦のラスト。
室内撮影だって魅力いっぱい。
赤いカーテンの部屋でストッキングを履く百合の煽り。三原葉子ならでわ。
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極めつけは例のキャバレーでのダンシング!
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ロカビリー風にギターを持つ男の怪しさ基地外振りがたまらない。踊る男の姿が吉田輝雄、天知茂の顔にフラッシュバック。
大神信彦は真相を追ううちに陳のやり方に憤り
「俺は復讐のためにお前を殺るんじゃない。お前のために苦しんでいる女たちのためにお前を制裁するんだ」とあくまでHEROの姿勢を崩さない。
陳の手下、本田に雇われた殺し屋との不思議な友情まで描かれる。
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ちょび髭の天知茂も冷酷でクールなところは悪役として十二分に満足。
グラマー三原葉子は後半黒いレザースーツがかっこ良い。
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レザースーツのまま鎖で縛り上げられギリギリと吊るされるかと思ったところで吉田輝男が乱入。このあたりは正義のHEROとしてはもう1タイミング遅らせて欲しかったところ・・・
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タイトル負けしている作品とも言われているようだけど、どうしてどうして・・・こんなに面白いのにシネマヴェーラではほとんど眠っていたんだなぁ・・・
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シネマート六本木
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