注目された薄煕来被告(元・重慶市党書記)への公開審理による裁判が結審し、9月の上旬にも判決が言い渡されるそうです。今回は、央視網絡電視台での裁判を伝えるニュースから、司法用語を抜粋してみたいと思います。
山東省済南市中級人民法院では、最も広い法廷を用意したのですが、112ある傍聴席は、全て空席無く埋まったそうです。
被告人、薄煕来は、収賄罪、横領罪、職権濫用罪の三つの罪状の容疑で告発された。
薄谷開来:故意による殺人罪で、死刑、執行猶予二年を言い渡された。
王立軍:懲役15年の判決が言い渡された。
[注]“緩”は、「時間を遅らせる」の他、「速度が遅くなる、鈍化する」の意味もあります。
例)財政収入増速放緩。 (財政収入の増加が鈍化した)
緩慢増長。 (成長が鈍化する)
被告人は起訴状で告発された犯罪について、陳述を行った。検察、弁護側はそれぞれ被告人に訊問を行った。
検察側は更に総合的な証拠を提示し、当事件の発生から解決に至る経緯、及び被告人、薄煕来は自首、自白をしておらず、検挙し摘発されたいきさつを説明した。
全ての事件の証拠を総合すると、被告人は犯罪を構成したと認定するに十分である。検察は公訴意見書を読み上げた。被告人、薄煕来は、自ら90分間の抗弁を行った。
検察、弁護側双方は、有罪を決定し、刑罰を決める事実、証拠、適用法律等の問題について、意見を述べた。
この記事を書いた記者は、どちらかというと検察の立場に立ち、薄煕来被告の態度について、次のように述べています。マスコミを通じ、心証を悪くし、量刑を重くしたい意図もあるのかもしれません。
大量の確実な証拠が証明する犯罪の事実を、あくまでも認めようとしない。裁判開廷前に自ら書いた供述書まで覆した。このことから、拒んで罪を認めようとしない態度が見てとれた。
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