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🍵 心落ち着く静かなひとときを…京都で行きたいお寺&神社のカフェ6選 202203

2022-03-02 22:37:00 | 🍴 グルメ

心落ち着く静かなひとときを…京都で行きたいお寺&神社のカフェ6選
  ことりっぷ より 220302


 長い歴史を持つまち、京都。お寺や神も数え切れないほどあり。
今回はその中にあるカフェを6つご紹介。
 さんぽ中に気楽に立ち寄れるお休みどころから、旅の目的地にしたいお店まで、それぞれに魅力あふれるお店ばかりで、周辺の観光スポットと合わせて、京都の魅力をあらためて感じることができるはず。お参りの際にはぜひ立ち寄ってみてくださいね。


🍵【四条駅】京都の味を堪能できる本山佛光寺「d食堂」
 山形県・天童木工の椅子とテーブルが置かれた畳の間でほっとできる
浄土真宗の租・親鸞聖人が開いた庵に起源を持つともいわれるお寺・本山佛光寺(ほんざんぶっこうじ)。境内に「ロングライフデザイン」をテーマに雑貨などを紹介する「D&DEPARTMENT KYOTO(ディアンドデパートメント キョウト)」があります。
京都のおいしいものがつまった「京都定食」。内容は定期的に替わる
別棟の「d食堂」は、朝は法話の会場として使われる「お茶所」を利用したカフェ。本堂前の枝垂れ桜なども窓から望む空間で、食事やお茶を楽しめます。メニューは月替わりの定食をはじめ、うどん、カレー、和洋のスイーツ、ドリンクなど。どれも食材や調味料、コーヒー豆などに京都府内各地の名品が満載で、京都の味わいを堪能できます。

🍵【稲荷駅】お参りの記念に♪伏見稲荷大社「稲荷茶寮」
 伏見稲荷大社のご神木にちなみ、北山杉をふんだんに使った数寄屋造り
およそ1万本の鳥居が並ぶ「千本鳥居」が国内外で人気の「伏見稲荷大社」。境内の「八嶋池」のほとりには無料の休憩所「啼鳥菴(ていちょうあん)」があり、館内の一部が、社寺御用達抹茶を扱う「椿堂」が営む「稲荷茶寮(いなりさりょう)」になっています。
「稲荷パフェ」。稲穂は素揚げしてあるのでお米部分は食べることできる
香り高いお茶を使ったメニューが豊富に揃いますが、中でもぜひ食べてみたいのが「稲荷パフェ」。伏見稲荷大社やご利益の五穀豊穣にちなむモチーフが満載です。狐が描かれた麩焼きせんべいや白玉、干菓子の鳥居など、お米をふんだんに使い、抹茶餡を寒天で包んだ生菓子や宇治抹茶のアイスには椿堂のお茶を使用。取り合わせも絶妙です。

🍵【醍醐駅】枝垂れ桜も♪醍醐寺「Le Clos Sous le cerisier」
京都醍醐寺寺「Le Clos」です。
桜を見ながらランチなんて最高です。
醍醐山全体を境内とし、世界文化遺産にも登録されている「醍醐寺」。国宝や重要文化財を含む10万点以上を収蔵し、桜の名所としても知られる「霊宝館」に、フレンチカフェ「Le Clos Sous le cerisier(ル・クロ スゥ ル スリジェ)~桜の樹の下で~」があります。
メニューは、パスタや牛肉の煮込みなど食事や、ガトーショコラなどのスイーツ、ドリンクなど。名前の通り、枝垂れ桜を窓から望みながら過ごせるのもすてきです。

🍵【蹴上駅】安楽寺の公開に合わせてオープンする「椛」
『椛(もみじ)』 安楽寺の中にある寺カフェ☕️
安楽寺が特別公開している、春と秋に営業されています。
お庭を眺められる席や、囲炉裏の席があり、
私は囲炉裏の席にしました。
ほかほかと温かく、時間がのんびり流れる店内で、優しい味のほうじ茶ラテを。
#椛 # #寺カフェ #ほうじ茶ラテ ##冬の京都
東山・鹿ヶ谷にある「安楽寺(あんらくじ)」。桜や紅葉の名所であり、京都の夏の風物詩「鹿ヶ谷カボチャ供養」も行われるお寺です。限られた日のみ公開される安楽寺ですが、春と秋などの公開に合わせてオープンするのが客殿を使ったカフェ「椛(もみじ)」です。
メニューはコーヒーや抹茶などのドリンクから甘味、軽い食事まで。東山の木々を借景に、四季折々に美しい庭園を望む美しい空間で、心和むひとときを過ごせます。

🍵【北大路駅】大人気の名物♪今宮神社「あぶり餅かざりや」
京都 今宮神社へ初詣⛩
お参りをしてから門前にあるかざりやさんへ
お庭の見えるお座敷に案内してもらえました〜
香ばしくて優しい甘みの白みそだれが絶妙に美味しいあぶり餅をいただきました。
次に行く機会があればお向かいの一文字和輔さんへ行ってみよう〜
 西陣エリアにあり、縁結びや疫病退散のご利益で知られる「今宮神社」。こちらの名物として知られるのが、平安時代から地元の人にも愛され続けている「あぶり餅」です。ちぎったお餅にきなこをまぶして備長炭であぶり、白味噌ベースのたれをつけていただきます。
江戸時代創業の「かざりや」は、神社の参道に面したあぶり餅のお店。道行く人を眺められるテーブル席や、水琴窟のある庭を望む奥のお座敷で、焼きたてを楽しめます。

🍵【出町柳駅・河原町駅】名物が復活!下鴨神社「さるや」
140年の時を経て復活した下鴨神社の名物「申餅(さるもち)」。
境内にある「休憩処 さるや」で味わえます。
やわらか〜いお餅の中に小豆がぎっしり。無事息災をお祈りしていただきました。
広大な森の中にある世界遺産・下鴨神社。南口鳥居の近くに休憩所「さるや」があります。開店は10年ほど前ですが、ずっと前からあったような落ち着いた佇まいが魅力です。
最中やおしるこ、ぜんざいや黒豆茶などが揃いますが、ぜひ食べてみたいのが「申餅」(写真)です。申餅は、葵祭の申の日に食べて無無病息災を祝う食べ物として明治はじめまで親しまれていたもの。口伝で継承されていたものを140年ぶりに復元した名物です。


◆※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
文:高柳涼子
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名店が続々出店!JR京都に「期間限定で入れ替わるスイーツ店」がオープン 22/2/28〜

2022-03-02 22:18:00 | 〽️ 行事・新案内等 控え

名店が続々出店!京都に「期間限定で入れ替わるスイーツ店」がオープン
  anna 関西をもっとしる より 220302


 JR西日本の駅に展開している『エキマルスイーツ』が、
  2022年2月28日(月)にJR京都駅西口改札内にもオープンしました。
 注目の和洋菓子店が次々と出店する『エキマルスイーツ』は、京都駅を利用する人々をさらにワクワクさせてくれる予感……♡

■和洋菓子店が入れ替わり出店する「エキマルスイーツ」
『エキマルスイーツ』は,さまざまな和洋菓子店が期間限定で入れ替わり出店するスポット。
 今回オープンした京都駅のほか、新大阪駅や三ノ宮駅、山科駅などJR西日本の計7駅にあります。

 駅にお店を構えているので、通勤・通学の途中でサッと買うことができるのも魅力。何気ない移動時間を、スイーツがより楽しく彩ってくれますよ♡ 自分へのごほうびにはもちろん、大切な人に贈っても喜ばれるはず。

■オープニングキャンペーンも!名店が続々出店予定
 
⚫︎オープン日である2022年2月28日(月)から3月6日(日)までは、京都の老舗レストラン『キャピタル東洋亭本店』が出店。『モンブラン』(520円税込)や『百年プリン』(520円税込)など、店舗でも人気を集めているという『京乃百年洋菓子』を販売しています。
 また、オープニングキャンペーンとして、発酵バターを使用したこだわりのロールケーキ『幸せのバトンタッチ』(1,280円・税込)を購入すると各日先着35名で『エキマルスイーツオリジナル保冷バッグ』がプレゼントされます(※1人1会計につき1点限り)。
 マチ付きでお買い物シーンで活躍しそうなバッグもぜひ手に入れてみて。

⚫︎2022年3月7日(月)からは北海道産の牛乳と卵を使うプリン専門店『プリン本舗』が登場予定。
代表商品である『侍のプリン』(570円・税込)は、甘さとほろ苦さを絶妙なバランスで仕上げています。
他にも、『エキマルスイーツ』初登場となるカヌレブランド『カヌリッシュ』が出店予定で、今後は注目の和洋菓子店が2週間ごとに出店されるとのこと。どんなスイーツが楽しめるのか目が離せませんね。

<店舗情報>エキマルスイーツ 
 場所:JR京都駅西口改札内(セブン-イレブンキヨスクJR京都駅西口改札内店跡)
営業時間:【平日】10:30~21:30【土日祝】10:30~21:00
※店舗入替作業のため、出店初日は13:00開店、出店最終日は21:00閉店となります
※画像は全てイメージです。予告なく変更となる場合があります

 期間限定でいろいろなスイーツが楽しめる『エキマルスイーツ』は、京都駅をさらに盛り上げてくれそう。移動時間で小腹が空いたときや、お土産を買う予定がある際はぜひ立ち寄ってみてください。(文/anna編集部)
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文化財の新たな活用へ 牽牛子塚古墳 築造当時の姿に復元完了 22/03/06〜

2022-03-02 22:10:00 | 〽️ 行事・新案内等 控え

文化財の新たな活用へ 牽牛子塚古墳 築造当時の姿に復元完了
  奈良テレビ より 220302


 明日香村にある国の史跡・牽牛子塚古墳を築造当時の姿に復元する工事がこのほど終わりました。 3月6日からの一般公開を前に2日、石のピラミッドともいえるその威容が報道陣に公開されました。

 牽牛子塚古墳は、7世紀後半に築造されたと考えられています。これまでの発掘調査で、墳丘の形が当時の天皇の墓に採用された八角墳であることが分かり、被葬者を斉明天皇とする説が有力となりました。
 そして復元された姿が2日、披露されました。
丘陵から白く美しい墳丘が飛鳥の中心地域を見下ろしています。墳丘の表面には幅60cm、重さ5kgの白い凝灰岩の切り石ブロックが2500枚貼られました。

 復元工事は、墳丘本体が崩落寸前の状態にあったため、古墳を後世に受け継ぐことを目的に2018年1月から総事業費約5億円をかけて行われてきました。

 過去の発掘調査の成果はもちろん、同じ八角墳で天武・持統天皇陵とされる野口王墓古墳のデータも参考にし築造当時の姿を復元。墳丘南側のみ石室の入口が分かるように造られました。天皇陵クラスの八角墳が復元されるのは全国で初めてだといいます。

 また隣接する史跡・越塚御門古墳は、墳丘が削られていたため、同時期の古墳を参考に再現されました。
 覆屋で石室を保護し、中ではプロジェクションマッピングが投影されるなど、映像で7世紀後半の出来事をたどることができます。

 こうした文化財の保護・活用に対する新たなアプローチの背景にあるのは、世界遺産登録を目指す中、課題として指摘されてきた埋蔵文化財の価値の見えにくさでした。

明日香村教委文化財課 西光慎治 課長補佐
「発掘調査の成果などを忠実に基にして、外観は築造当時の姿になっているんですよと、一般の人々にも説明するだけではなく、目で見て理解できるよう分かりやすく表現しています。世界遺産登録に向けて牽牛子塚古墳が評価されればと思います。」

 2つの古墳は3月6日から一般公開される予定です。
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冬眠中のツキノワグマの血清には人間の筋肉を増やす効果があると判明! 202203

2022-03-02 21:57:00 | ¿ はて?さて?びっくり!

冬眠中のツキノワグマの血清には人間の筋肉を増やす効果があると判明!

 Credit:Canva . ナゾロジー編集部 より 220302  川勝康弘


⚫︎冬眠中の血は特別なようです。
 日本の広島大学と北海道大学で行われた研究によれば、冬眠中のツキノワグマから抽出した血清をヒト筋肉細胞に注いだところ、総タンパク質量が顕著に増加していることが確認できた、とのこと。

 冬眠中のツキノワグマの血には「絶食したまま動かない」という厳しい条件でも筋肉量を維持するための何らかの成分が含まれており、その未知の成分がヒト細胞でも作用したと考えられます。

 もしその成分を特定し人間へ応用できれば、寝たきり老人の発生防止やリハビリの効率化など幅広い分野で決定的な役割を果たすようになるでしょう。

 研究内容の詳細は2022年1月25日に『PLOS ONE』にて公開されました。

◆目次
ー冬眠中のツキノワグマの血清には人間の筋肉を増やす効果があると判明!
ー使わなくても衰えない筋肉を目指す
ー人間の冬眠が起きたとされる事例

⚫︎冬眠中のツキノワグマの血清には人間の筋肉を増やす効果があると判明!
 現在の地球上には冬眠する多くの動物が存在します。
冬眠のメカニズムには不明な点が数多くありますが、最も奇妙な点として、骨格筋量の維持があげられます。
 人間の場合、ベッドの上で生活するなどして骨格筋を使わないでいると、骨格筋を構成するタンパク質が1日あたり平均して0.5%~1%の速度で失われていきます。

 しかし冬眠中のクマは4カ月~7カ月にもわたり「絶食したまま動かない」状態にありながら、冬眠の前後で筋肉量がほとんど変化しません。
 またクマ同様に冬眠することが知られているリスでは、筋肉量の変化は全くみられないことが知られています。
 同様の絶食と不活動に対する筋肉量の維持は、他の冬眠を行う動物にも、広く観察されています。

 また後述するように、人間においても冬眠していたとしか思えない事例がいくつか報告されています。
このことは、冬眠が特定の種の持つ固有の生命現象ではなく、冬眠状態を作り出す何らかの共有システムが幅広い種に存在している可能性を暗示します。
 しかし冬眠のメカニズムはほとんど解明されておらず、特に人間にかんしては基礎的な実験データが不足していました。

 そこで今回、広島大学と北海道大学の研究者たちは、冬眠中のツキノワグマから抽出した血清を培養されたヒト筋肉細胞にふりかけて、何が起こるかを確かめることにしました。
 結果、冬眠中のクマ血清がヒト筋肉細胞の総タンパク質量を増加させることが判明しました。
 またタンパク質量増加が起きた要因を調べると、筋タンパク質の分解が抑制されていることが判明します。
 筋肉では、新しい筋タンパク質の合成と既存の筋タンパク質の分解が同時に行われており、合成と分解の速度が等しいときに、筋肉量を維持することが可能になります。
 冬眠中のクマ血清は、筋タンパクの分解を抑制することでこのバランスを合成優位に変化させる効果があり、結果としてタンパク質の総量の増加が起きたと考えられます。

⚫︎使わなくても衰えない筋肉を目指す
 今回の研究により、冬眠中のツキノワグマの血がヒト筋細胞に作用してタンパク質の分解を抑制することで総タンパク質量を増加させていることが示されました。
 追加の実験で冬眠期ではないツキノワグマの血清をヒト筋細胞に注がれましたが、総タンパク質の増加は冬眠期のようにはみられませんでした。
 クマ自身も冬眠していない状態での不活動は、筋肉量の減少を引き起こすことが知られています。
Credit:広島大学,ナゾロジー編集部(説明文追加)
研究者たちは冬眠中の動物がもつ「使わなくても衰えない筋肉」の仕組みを解明することができれば、寝たきり防止や手術後のリハビリテーションの効率化が実現すると考えています。
(※以降は人間の冬眠が起きたとされる事例を紹介します。本研究とは別件です)

⚫︎人間の冬眠が起きたとされる事例
 これまで人間にも冬眠の仕組みが存在しているとしか思えないような事例がいくつも確認されています。
 例えば2006年に兵庫県の六甲山で行方不明になった男性は、発見されるまでの23日間、絶食状態にあり、発見時の体温も22℃と極低温で、ほとんどの臓器が機能停止状態にありました。
 しかし男性は後遺症を残さずに回復しており、救命にあたった医師たちは男性が何らかの方法で冬眠状態に移行していた可能性がある。
 同様の事件は2012年のスウェーデンでも起きており、2カ月間絶食状態で、雪に埋もれた車の中にいた男性が発見され、その後回復したと報告されています。
 発見時の男性の体温は31℃であり、医師たちは冬眠状態にあった可能性が高いと述べています。
 現在、人間の冬眠能力については未知数であり、冬眠が起こる条件も不明なままです。
しかしもし人工的な冬眠が可能になれば、脳卒中や心筋梗塞の悪化を防いだままの搬送が可能となり、怪我などによる出血死の抑制にも役立つでしょう。


◆参考文献
冬眠期のツキノワグマ血清にはヒトの筋肉細胞量を増やす効果があることを発見 https://www.hiroshima-u.ac.jp/news/69055
⚫︎元論文
Supplementing cultured human myotubes with hibernating bear serum results in increased protein content by modulating Akt/FOXO3a signaling https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0263085
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🌏🧬人類のすべての祖先をたどる単一の巨大な系図を構築することに成功 202203

2022-03-02 21:03:00 | ¿ はて?さて?びっくり!

人類のすべての祖先をたどる単一の巨大な系図を構築することに成功
  News Week より 220302 松岡由希子



それぞれの線は、祖先と子孫の関係を表し、線の幅は、関係が示された回数を表している。 image:Wohns et al / Science 

<英オックスフォード大学の研究チームは、人類のすべての祖先をたどる単一の巨大な系図を構築することに成功した......>

 2000年6月にヒトゲノムの解析がほぼ完了して以降、ヒトの遺伝子研究は目覚ましく進化し、先史時代の人々を含め、多くのヒトゲノムデータが生成されてきた。
 これらのヒトゲノムデータをもとに、人類の遺伝的多様性の起源をさかのぼって世界中の人々がどのようにつながりあっているのかを示す「全人類の系図」を生成できるのではないかと期待されている。

 しかし、データフォーマットや分析方法が一様でなく、サンプルにも微妙な違いがあることから、大量のヒトゲノムを統一して分析することは容易ではない。

⚫︎人類のすべての祖先をたどる単一の巨大な系図を構築することに成功
 英オックスフォード大学ビッグデータインスティテュート(BDI)らの研究チームは、複数のデータソースからデータを簡単に統合でき、大量のゲノム配列にも対応するよう拡張可能な新たな手法を開発し、人類のすべての祖先をたどる単一の巨大な系図を構築することに成功した。その研究成果は,2022年2月25日,学術雑誌「 サイエンス」で発表されている。

 ヒトの祖先の推定地理的位置を過去にさかのぼって示している。ドットは、新しい遺伝的変異が最初に発生した予測される祖先を示す。
 既知のサンプルからの位置データを使用して、これらの予測された共通の祖先がどこに住んでいたかを推定している。Wohns et al / Science

 研究チームは、この手法を用いて、8つのデータベースから現代人と古代人のヒトゲノムデータを統合した。ここには215の人類集団から計3609個のゲノム配列がまとめられ、うち古代人のヒトゲノムには、ネアンデルタール人のヒトゲノム3つ、約40万年前から約4万年前までシベリアや東アジアで居住していたとされるデニソワ人のヒトゲノム1つ、約4600年前にシベリアで居住していた家族4人のヒトゲノムが含まれている。

 遺伝子変異のパターンを明らかにするべく、進化系統樹のどこに共通の祖先が存在するのかをアルゴリズムで予測した結果、約2700万人の祖先がネットワーク化され、2億3100万個の祖先系統がゲノムをさかのぼってつながっていた。

⚫︎出アフリカやオセアニアへの移入など、人類史が正しく再現されていた
 研究論文の筆頭著者で米ブロード研究所のアンソニー・ワイルダー・ウォンズ博士研究員は研究成果の意義について「基本的には、祖先のゲノムを再構築し、これを用いて一連の進化系統樹を構築した。これらの祖先がいつどこに居住していたのか、推測できる」と 解説する。

 研究チームは、サンプルのヒトゲノムに位置情報を付加し、共通する先祖がどこに居住していたのかを推定した。その結果、出アフリカやオセアニアへの移入など、人類史の特徴的な事象が正しく再現されていた。

 この巨大な系図は、現代人のゲノムのすべての変異を引き起こした歴史をモデル化したものでもある。研究論文の共同著者でビッグデータインスティテュートの進化遺伝学者 ヤン・ウォン博士は「この系図により、ゲノムのあらゆる点に沿って、すべての人の遺伝子配列が他者とどのように関連しているかをみることができる」と述べている。
 一連の研究成果は、遺伝医学において遺伝子領域と疾病との関連を解明するうえでも有用ではないかと期待されている。
 研究チームでは、今後入手可能となる遺伝子データを組み込み続け、より包括的な系図を構築していく計画だ。


Researchers create largest ever human family tree - Big Data Institute

松岡由希子
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