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人は死ぬときどうなるのか?在宅診療医が語る「看取りの作法」 蘇生措置は“儀式”でしかない? 202203

2022-03-17 23:21:00 | 気になる モノ・コト

人は死ぬときどうなるのか?在宅診療医が語る「看取りの作法」 蘇生措置は“儀式”でしかない?
  現代ビジネス より 220317  久坂部 羊


 誰にも訪れる「死」。しかし、実際に人がどのようにして死んでいくのか知っている人は少ないのではないでしょうか。作家の久坂部羊氏は、平穏で幸せな死を迎えるためには、事前の「予習」と「準備」が必要だと助言します。同氏が、新しい「死の教科書」として書いた新刊『人はどう死ぬのか』より、在宅診療医として数々の患者を看取った経験に基づく、リアルな死の姿をお届けします。

⚫︎死のポイント・オブ・ノーリターン
突然死や即死の場合は別として、ふつうの死はまず昏睡状態からはじまります。完全に意識がなくなって、呼びかけにも痛みの刺激にも反応しない状態です。唸り声やうめき声を発していたり、顔を歪めていたりする間は、昏睡とは言いません。

 昏睡のときは、エンドルフィンやエンケファリンなど、脳内モルヒネが分泌されますから、本人は心地よい状況にあるなどと言われますが、もちろんこれは仮説で、確かめようがありません。

 脳内モルヒネは人生最後のお楽しみであり、ほんとうに心地よい状態が用意されているのかもしれませんが、実際はそれほどでもなく、単に死戦期(生から死への移行期)の不安をやわらげるためのおまじないかもしれません。

 昏睡状態になれば、いっさいの表情は消えます。
意識がないのだから当然です。昏睡に陥ると、間もなく下顎呼吸がはじまります。

 顎を突き出すような呼吸で、これが死のポイント・オブ・ノーリターンとなります。
呼吸中枢の機能低下によるものですから、酸素を吸わせても意味がありません。
つまり、これがはじまると、回復の見込みがゼロになるということです。

 ほとんど空気を吸っていないように見えるので、はじめて見る人には喘(あえ)いでいるように感じられるかもしれません。ですが、先に述べたように意識はないので、本人は苦しくない(はずです、確認はできません)。

 この状態になると、蘇生処置をほどこしたところで元にもどることはまずなく、仮にもどったとしてもすぐまた下顎呼吸になります。
 生き物として寿命を迎えているのですから、抗わずに穏やかに見守るのが、周囲の人間のとるべき態度と言えます。

 下顎呼吸がどれくらい続くのかは人によりますが、たいていは数分から一時間前後で終わります(私は在宅医療で一昼夜続いた患者さんを看取ったことがありますが)。

 次第に呼吸数が減って、無呼吸と下顎呼吸が入れ替わり現れます。これは「チェーンストークス呼吸」と呼ばれるもので、やがて最後の一息を吐いて、ご臨終となります。

⚫︎看取りの作法
 今では禁止されていますが、私が医学部を卒業したころは、大学病院の研修医がアルバイトで市中病院の当直を行っていました。
 その病院で夜に患者さんが亡くなると、アルバイトの研修医が看取ることになります。
研修医はヒヨコ医者で、迂闊な看取りをすると家族を傷つけたり、混乱させたりするので、先輩から看取りの作法を教えられました。

 夜中に起こされても眠そうな顔をするな、白衣はきちんとボタンを留めろ、だらしない恰好はするな等、基本的なこともありますが、看取りのコツは「慌てず、騒がず、落ち着かず」だと、伝授されました。

「慌てず」というのは、慌てると医療ミスを疑われるからであり、「騒がず」というのは、新米だと見破られないためですが、あまりに落ち着いていると、患者さんを見捨てているように受け取られるので、適度な緊迫感が必要なため、「落ち着かず」ということになります。

もう一つのポイントは、あまり早くに臨終を告げないこと。

 当直の夜、看護師から危篤の連絡を受けて病室に行くと、患者さんはたいてい下顎呼吸になっています。
 間隔がだんだん間遠になって、最後の息を吐き終わったとき、腕時計で時刻を確認して、「残念ですが、何時何分。ご臨終です。力及びませんで」と、殊勝な顔で一礼します。すると、家族がわっと泣き崩れたりするのですが、この判断が早すぎると、思いがけない最後の一呼吸が起こるのです。
すると、家族は「あーっ、まだ生きてる!」と混乱します。

 心電図も同じで、徐々に波が乱れ、スパイクの間隔が延びて、やがてフラットになる。
そこで早まって臨終を告げると、ピコンと最後の波が現れたりして、家族がまた、「あーっ、まだ……」と叫ぶことになります。

 そのあとで、もう一度、時刻を確認し直して、「えー、何時何分……」と告げるほど間の悪いことはありません。ですから、最後の呼吸が終わったと思っても、しばらく待って、ほんとうにもう下顎呼吸が二度と起こらないと確信してから、おもむろに時刻を確認し、臨終を告げるのです。
 そして、心電図にオマケのスパイクが出てもわからないように、スイッチはすぐに切るべしと教えられました。
 すなわち、実際、患者さんは私が告げる時刻より少し前に亡くなっているのです。

⚫︎死に際して行う“儀式”
 アルバイトで当直をする病院に着くと、まずその病院の医者から申し送りを受けます。今夜は何号室のだれそれが危ない等、亡くなりそうな患者さんを引き継ぐのです。そのとき、「この人は“儀式”はいらんから」とか、「悪いけど“儀式”もよろしく」などと言われます。

 別に宗教的な儀式をするわけではありません。これは看取りのときに行う蘇生処置を指す医者の隠語なのです。
 具体的には、心臓が止まったあと、強心剤を静脈注射するとか、心腔内投与といって、カテラン針(長さ六、七センチの深部用注射針)で心臓に直接、強心剤を注入したりします。
 さらには心臓マッサージの真似事をします。本格的な心臓マッサージは、ベッドのスプリングで力が吸収されないように、背中側にボードを入れ、かつ、胸骨が凹むほど圧迫しなければなりません。
 高齢者ややせた人だと、肋骨がバキバキ折れます。死にゆく人にそんなことをする必要はないので、軽くやっているフリだけするのです。

 そのあとで聴診器を当てて、心拍が再開しなければ、ふたたびマッサージのフリをして、また聴診器で無音を確認します。チラッと家族のようすを横目で見て、まだ不足そうなら、またマッサージのフリを繰り返す。

 真剣な顔で、死ぬな、生きろと訴えるような目つきで、額に汗など垂らしてやっていると、さすがに家族もあきらめ、大切な身内の死を受け入れる雰囲気になります。そこでようやく“儀式”を終え、時刻を確認して、「残念ですが……」のセリフとなるのです。

 これがなぜ儀式かというと、蘇生する可能性など端からゼロであることをわかって行うからです。つまりはパフォーマンス、無駄な行為ということになります。
 なぜそんなことをするのか。それは家族に精いっぱいの治療をしたという納得感を与えるためです。
 単純に看取って臨終を告げると、あとで「あの病院は何もしてくれなかった」などと言われる危険性があります。それは困るので、無駄かつ当人には残酷とも思える処置をせざるを得ないのです。

「“儀式”はいらない」と申し送られるのは、家族が患者さんの死をすでに受け入れている場合です。そのときは厳かに臨終を告げるだけでいい。看取るほうも楽なら、看取られるほうも余計な処置をされずにすみます。

 最近ではインフォームド・コンセントが進んでいるので、病院も患者さん側に事実を伝え、“儀式”をする必要性は減っているかもしれません。
 こんな無益で残酷なことを減らすためにも、家族の側がしっかりと死を受け入れる心構えが重要です。死を拒んでばかりいると、ロクなことはないということです
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朝食で良質なタンパク質を摂ると認知機能の低下予防につながる可能性、国立長寿医療研究センター報告 202203

2022-03-17 20:56:21 | 健康関連

朝食で良質なタンパク質を摂ると認知機能の低下予防につながる可能性、国立長寿医療研究センター報告
  @DIME  より 220317


 朝食のタンパク質の質が認知機能と関連――国立長寿医療研究センター
朝食に質の高いタンパク質を取ると、認知機能の低下予防につながるかもしれない。

 その可能性を期待させるデータが報告された。
国立長寿医療研究センターと味の素(株)との共同研究による縦断研究の結果であり、詳細は「The Journal of Prevention of Alzheimer's Disease」2022年1月号に掲載された。

 食事として摂取されたタンパク質の中のアミノ酸は、神経伝達物質の前駆体として機能することが知られている。
 特に、体内で合成できない不可欠アミノ酸(必須アミノ酸)の摂取が、認知機能の維持にとって重要と考えられている。

 一方で近年、摂取する栄養素の量やバランスだけでなく、それらを「いつ」摂取するかによっても健康への影響に差が生じることが明らかになってきている。

 これらの知見から、タンパク質の質やその摂取タイミングが認知機能に変化を及ぼす可能性が考えられる。しかしそのエビデンスはまだない。

 この点を明らかにするため共同研究チームは、国立長寿医療研究センターが行なっている地域住民対象の長期縦断疫学研究のデータを用いた解析を実施した。
 2002年5月~2004年5月に研究参加登録された2,378人のうち、ベースライン時に認知障害がなく、データ欠落のない541人(平均年齢68.2±5.7歳、男性47.3%)を解析対象とした。

 タンパク質の質は、「タンパク質消化吸収率補正アミノ酸スコア(PDCAAS)」という指標で評価した。
 PDCAASは0~100点の範囲で判定され、数値が高いほど必須アミノ酸をバランス良く吸収できる食事であることを意味する。本研究では、ベースライン時に行った3日間の食事調査から、朝食、昼食、夕食、それぞれのPDCAASを算出した。

 一方、認知機能の評価にはMMSEという国際的な指標を用いた。MMSEのスコアは0~30点の範囲で判定され、数値の低さは認知機能の低下を表す。本研究では、軽度認知障害の疑いに該当する27点以下をカットオフ値とした。
 平均4.2±0.4年の追跡で、145人(26.8%)が認知障害を発症した。認知機能に影響を及ぼし得る因子〔性別、年齢、ベースライン時のMMSE、摂取エネルギー量、摂取タンパク質量、BMI、教育歴、うつレベル(CES-D)、高血圧・脂質異常症・糖尿病・脳卒中・虚血性心疾患の既往など〕を調整後、朝食のPDCAASが低いことが、認知障害の発症と有意に関連していることが明らかになった。

 具体的には、ベースライン時の朝食のPDCAASの第1三分位群(PDCAASスコア81.2±13.8)は、第2~3三分位群(同84.2±12.5)に比較して、追跡調査時に認知障害に該当する調整オッズ比(OR)が1.58(95%信頼区間1.00~2.50)だった。

 その一方、昼食〔OR0.85(同0.54~1.34)〕や夕食〔OR1.08(同0.71~1.65)〕に関しては、PDCAASと認知障害発症との間に有意な関連が認められなかった。

 以上を基に著者らは、「朝食のタンパク質の質が低い食事は、摂取タンパク質量の多寡にかかわりなく、高齢者の認知障害の発症率の高さと関連していた。質の高いタンパク質を含む朝食の大切さを啓発する必要性が示唆される」と結論付けている。

 なお、PDCAAS第1三分位群の人の朝食は、豆類、牛乳/乳製品、魚介類、卵の摂取量が少なく、一方で穀物、砂糖/甘味料、油脂の摂取量が多かったという。

 昼食や夕食ではなく、朝食のタンパク質の質のみが認知障害の発症と関連していることの理由として著者らは、「朝食は一晩絶食後の最初の食事であり、エネルギー代謝の面で最も重要な食事と位置付けられており、認知機能に関してもその重要性を裏付ける報告がある」と述べている。(HealthDay News 2022年3月14日)


Abstract/Full Text
https://link.springer.com/article/10.14283/jpad.2021.25

Copyright © 2022 HealthDay. All rights reserved.
Photo Credit: Adobe Stock

構成/DIME編集部
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🎭 宇治川さくらまつり2022 4/2〜3

2022-03-17 20:40:00 | 〽️ 行事・新案内等 控え

宇治川さくらまつり2022
 EventBank Press より 220317
宇治市観光振興課


 宇治川周辺を華やかに彩るサクラ
宇治橋上流にある中の島で、桜の開花時期に開催されている「宇治川さくらまつり」。
宇治の名産品を販売する春の市や、茶席、陶器の購入ができる「炭山陶器まつり」が予定されている。

開催日時 2022年4月2日(土)~4月3日(日) 10:00~16:00
備考
会場 京都府立宇治公園中の島  京都府宇治市宇治塔川
料金 無料
-
アクセス 公共交通:JR及び京阪「宇治」駅より徒歩約10分
車:-駐車場なし
お問い合わせ 0774-23-3334(公益社団法人宇治市観光協会)
ホームページ http://www.kyoto-uji-kankou.or.jp
イベント備考
-※掲載の情報は天候や主催者側の都合などにより変更になる場合があります
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水から水素を急速かつ効率的に発生させる、アルミニウムナノ粒子の新しい生成手法――通常の大気圧と室温で実現可能 202203

2022-03-17 20:20:00 | 気になる モノ・コト

水から水素を急速かつ効率的に発生させる、アルミニウムナノ粒子の新しい生成手法――通常の大気圧と室温で実現可能
  fabcross for エンジニア編集部 より 220317


 水を分解して水素ガスを周囲条件下で急速に生成するアルミニウムナノ粒子を作る新しい方法が開発された。
 この方法ではガリウムを多く含むアルミニウム複合材料を用いる。この研究はカリフォルニア大学サンタクルーズ校によるもので、2022年2月14日付で『Applied Nano Materials』に掲載された。

 アルミニウムは反応性の高い金属で、水分子から酸素を奪って水素ガスを発生させることができる。アルミニウムは空気と瞬時に反応して酸化アルミニウムの皮膜を形成するため、それ以上の反応は阻止される。研究者たちは長年、アルミニウムの反応性を利用して、クリーンな水素燃料を生成する効率的でコスト効果が高い方法を見つけようとしてきた。

 今回の研究では,簡単に製造できるガリウムとアルミニウムの複合材料が,室温で水と急速に反応して大量の水素を発生させるアルミニウムナノ粒子を生成することを明らかにした。

 アルミニウムとガリウムの水との反応は1970年代から知られている。ガリウムは室温より少し高い温度では液体で、酸化アルミニウムの不動態皮膜を除去してアルミニウムと水とが直接接触できるようにするため、反応が起きる。しかし、これまでの研究では、アルミニウムとガリウムの混合物でもアルミニウムを多く含むものを用いることがほとんどだった。

 それに対し、今回の研究では、ガリウムを多く含む複合材料で水素生成量が予想外に増加することを発見した。この水素生成量の予想外の増加はアルミニウムナノ粒子の形成によって説明できるのではないかと考え、ナノスケール特性評価を行った。
 走査型電子顕微鏡とX線回折を用いて調べたところ、ガリウムとアルミニウムを3対1の割合で混合した複合材料内にアルミニウムナノ粒子が形成されていることが確認され、この比率が水素生成に最適であることが分かった。

 ガリウムを多く含む複合材料では、ガリウムが酸化アルミニウム皮膜を溶かすと同時に、アルミニウムをナノ粒子に分離させ、ナノ粒子が凝集して大きな粒子にならないようにしている。これまでアルミニウムのナノ粒子を生成するのは困難だったが、今回の手法では通常の大気圧と室温の条件下でナノ粒子を生成できる。
 また、この複合材料を作るのは単純な手作業のみで可能だ。

 この複合材料による水分解反応は周囲条件下かつ中性pHで起き、複合材料1g当たり130mL(5.4mmol)の水素を急速に発生させる。複合材料中のアルミニウムが全て反応した場合に理論的に生成される水素の90%を得ることができた。さらに、この水分解反応では廃水、市販の飲料水、海水などあらゆる水源を使用できるうえ、塩素ガスは発生しないことが確認された。

 ガリウムは比較的高価で豊富にあるわけではないが、何度も回収して再利用でき、その効果は失われないという。また、この複合材料は、使用済みのアルミホイルやアルミ缶など容易に入手できるアルミニウムで作ることができ、シクロヘキサンで覆って湿気から保護すれば長期保存が可能だ。

 この技術はアメリカで特許出願中だが、水素製造を商業的に実用的なレベルまでスケールアップできるかどうかは現時点ではまだ不明だ。

⚫︎関連リンク
Easy aluminum nanoparticles for rapid, efficient hydrogen generation from water
Aluminum Nanoparticles from a Ga–Al Composite for Water Splitting and Hydrogen Generation

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🚶‍♀️…三室戸寺:梅苑…明星山麓…明星町…220317

2022-03-17 17:58:00 | 📖 日記
🚶‍♀️…🚉前…余水路沿…三室戸路…三室戸寺:枝垂れ梅園🌸📕…明星山麓…明星町北側…余水路沿…ダックス💊…🚉前…>
🚶‍♀️10616歩2kg31F

🌤:薄曇り

 新しく出来た三室戸寺の枝垂れ梅園に花見。山の急斜面に在り,足元注意。眺望よく宇治市街地一望。若い植樹で今後が楽しみ。
梅苑だけで21F相当に

歩数増で遠回り帰宅




















三室戸寺三重塔

同:庭園








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