「朝型」と「夜型」 活動の差は週末に現れる 島根大などが研究
山陰中央日報 より 220314
⚫︎朝型と夜型の活動量の違いを説明する宮崎亮准教授=松江市西川津町、島根大
早寝早起きで朝から活発な「朝型人間」と早起きが苦手で夜が近づくとエンジンが掛かる「夜型人間」の活動量の差は、平日にはほぼなく、土日曜に生じることが島根大人間科学部の宮崎亮准教授(46)らの研究で分かった。
朝型か夜型かは遺伝、加齢など複数の要因が絡むとされるが、仕事や学業といった社会生活が実際の行動に影を落とし、夜型は平日に無理をする分、土日曜に活動量を下げるとみられるという。
朝型か、夜型かは体内時計のサイクルをつかさどる「時計遺伝子」の差が大きく響くとされるが、詳しいメカニズムは解明されていない。行動に基づくアンケートで朝型、夜型とも3割、中間が4割とする調査もあるという。
従来の研究が1日の行動の分析しかないことから、宮崎准教授や京都医療センターの研究者らのグループは、平日と土日曜では行動に違いがあるのではないかと仮定し、東亜大、九州女子大など複数の大学の学生計81人を対象に1週間の活動量を調べた。
学生81人を遺伝子分析で朝型61人、夜型20人の2グループに分け「立つ」「座る」といった細かな体の動きを計測できる加速度計を身に着けてもらい、日々の活動量を記録した。
その結果、体を動かしている活動時間の総計は平日には朝型と夜型でほぼ差がなく、差が大きい日でも夜型が10分ほど短いだけだった。ところが、土曜は夜型が40分短く、差が開いた。夜型の活動時間の短さは日曜午前も続いた。
日々の起床、就寝時間も土日曜には朝型より夜型が遅い傾向が顕著だった。
宮崎准教授は「夜型の人は平日に無理をして早起きしているために、週末に活動量を下げて休んでいる可能性がある」と分析する。
研究論文は1月中旬、人間の生理と行動を扱う国際誌「フィジオロジー・アンド・ビヘイビア」に掲載された。
朝型か、夜型かは体内時計のサイクルをつかさどる「時計遺伝子」の差が大きく響くとされるが、詳しいメカニズムは解明されていない。行動に基づくアンケートで朝型、夜型とも3割、中間が4割とする調査もあるという。
従来の研究が1日の行動の分析しかないことから、宮崎准教授や京都医療センターの研究者らのグループは、平日と土日曜では行動に違いがあるのではないかと仮定し、東亜大、九州女子大など複数の大学の学生計81人を対象に1週間の活動量を調べた。
学生81人を遺伝子分析で朝型61人、夜型20人の2グループに分け「立つ」「座る」といった細かな体の動きを計測できる加速度計を身に着けてもらい、日々の活動量を記録した。
その結果、体を動かしている活動時間の総計は平日には朝型と夜型でほぼ差がなく、差が大きい日でも夜型が10分ほど短いだけだった。ところが、土曜は夜型が40分短く、差が開いた。夜型の活動時間の短さは日曜午前も続いた。
日々の起床、就寝時間も土日曜には朝型より夜型が遅い傾向が顕著だった。
宮崎准教授は「夜型の人は平日に無理をして早起きしているために、週末に活動量を下げて休んでいる可能性がある」と分析する。
研究論文は1月中旬、人間の生理と行動を扱う国際誌「フィジオロジー・アンド・ビヘイビア」に掲載された。