3月18日
先生のブログを見ると、今日、公立高校の合格発表があったらしい。
読みながら、自分の時を思い出した。
たまには昔話もいいだろう・・・
今から20年前、自分が通うことになる高校で、必死に「44」を探していた。
「44」は自分の受験番号。
試験を受ける前、この番号を聞いて「縁起が悪い」と一瞬思ったものの、4+4=8で株やったらハッポウやからそうそう負けないわい、と思い直したのを覚えている。
当時の三重県は群制度で、行きたい高校に行けるかどうかは自分で決められなかった。受かった生徒は2つの高校のいずれかに振り分けられていたからだ。
自分にとり初めての合格発表。高校という見慣れない景色の中、左右に2つの高校の合格番号が順次貼られていく。歓喜の声、泣き声、叫び声、いろんな音が耳を通り過ぎていく中、目だけは番号を追いかける。
視線がとまる。
無い・・・
行きたかった高校の合格番号の中に自分の番号が無い。
隣の表に自分の番号が無ければ、落ちる。
ちょっと考えてから隣の表に移動・・・
しようとしたら、向かい側から塾の先生がやってきた。
自分の顔を見るなり、
「良かったな!あんたは受かっとるわい!」
そう、自分が行くと全く思っていなかった高校の合格番号の中に「44」はあった・・・
一応番号を確認して「入学のしおり」をもらい、中学まで戻った。
今思っても何だか締まらない。
受かってよかったと喜ぶ両親の顔だけはよく覚えている。
中2の冬休み、嫌がる自分を先生の所へ連れていったのは母親だった。
まさか、それから20年も先生のお世話になるとは思いもしなかったけど・・・この縁を作ってくれた母親には感謝している。