オチノツボ

日々起こる出来事について雑感をただだらだらたらたら述べております。

マリーシア

2009-03-02 | 
3月2日

 なるほどなるほどと納得しながら読んだ。

マリーシア (光文社新書)
戸塚啓
光文社

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 サッカー解説の際、よく使われる「マリーシア」という単語。たとえば「日本代表にはマリーシアがない。」、「さすがブラジル代表、マリーシアを感じるプレーですね。」などなど。

 こんな表現に馴染んだ日本人だったら、マリーシアと言われ頭に浮かぶのは、

 ペナルティエリア付近で相手が触れていないのに倒れる。

 勝っているチームがプレーを遅らせ時間を稼ぐ。

 ってな、いわゆる「狡い」プレーじゃないだろうか。

 作者はこれに異義を唱える。

 海外代表選手、Jリーグでプレーしている外国人選手に対し「マリーシア」の意味を何度も問う。そこから言葉の定義がどんどん変わっていく。その流れが非常に楽しかった。

 サッカー好きじゃない人は、まず手に取らないかもしれないけど、サッカー知らなくても楽しめる一冊です。

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