今回の見出しとして
「釣大会で市民権!古くて新しい魚 キンダイ」
キンダイという名前は近畿大学水産研究所で人口交雑種として作出されたためにキンダイと
なずけられたという。
以後広く知られる存在となりましたが、文献によるとそれよりもずつと以前から日本の広い
範囲で自然交雑種が報告されています。
この魚ご存知のようにイシダイとイシガキダイの交雑種で、イシダイの縞模様とイシガキダイの
斑紋が、魚体というキヤンバスの上でうまくミックスされ、造物王の絶妙の筆致で美しく
えがかれています。
以前は名前が判らないまま首を傾けるだけの「珍魚」、釣大会では「他魚」扱いでしたが最近は
「情報化」が進み魚を一目見るなりキンダイだとわかる人が多くなりました。
斬新なデザインと思いきや、実はクラシック紋様、伝統の家紋を大事にする老舗同様
「古くて新しい」魚だったようですネ。