鳥島の石鯛ー2
船の鳥島行きちかの出発地が少し近くなり、船に乗る時間が短縮されて近くなったのでいきたいなーと
考えていた時に連盟の副会長の高瀬氏から「今度五島から船を出すから行きませんかと]と誘われた、
私は二つ返事で,連れて下さいよとお願いした。
そのうえ「会長が行くなら九州の石鯛釣りの名人の田中勝利氏を誘いますわと」これまた嬉しい話、
この時期は鳥島に渡磯するのは、各船自由競争で、早く着いたものが勝ちでこの3つの磯を独占できたと
いうのです。大阪からは、飛行機で長崎に、そして五島の福江島へと、のりつぎし、福江島のホテル五島で
着替えやら3日分の食料などを買い込んで船に乗船。
メンバーは連盟の高瀬氏の遠征グループのメンバーに、私と田中名人という10人、当時の田中氏は男女群島や
鳥島に遠征する方のエサの手配をされていた方で彼がこの一帯を仕切っていたといわれるほどの力を持っていた。
今回の私たちの船は離島行きでは一番遅い船と言われていたので心配だったが、お天気も良く
無事に1番乗りできたので、なぜ?と思っていたら、足の速い船が近ずき追い越しを掛けてきてたが彼の無線の
一声で、他の船はみんな男女群島にUターンしたというそのくらいの力があったという。
鳥島の中岩に田中名人、高瀬氏、関西の釣りを語ろう会のA氏、と共に上磯、他のメンバーも南岩と北岩に分かれて
上磯した、この中岩の前方に南岩がありその間が水道のようになって潮がよくはしっていて、そこが上物のポイント
のようだ、底物はそこから少しひだりの比較的足場が良い所がイシダイのポイントと田中氏が教えてくれた、
そしてそこで2人して釣ることにした、エサはサルボ貝で、3~4個の身を連珠にしての、南方宙釣りスタイルでの釣です。
私はここに来る前に丸正さんに頼んで赤貝を少し送ってもらっていたので、それを家のベランダにて割り、
袋に入れて冷凍してあったのを持ってきていたのでこの現場では大変楽でしたが、赤貝などは家のベランダなどで
割るものではないと思いました、というのは赤貝の血が飛び跳ねるは、ハエが無数に、においをかいで飛び回るという
大変な目に会いあました。
いつもながらの磯での第1投は、わくわくするもので、今回は特にイシダイの故郷ともいわれる鳥島での
第1投、タナが分からないままに、手持ちのスタイルで送り込んでいく10mほど送り込んで待ったが、途中、
コツコツとのエサトリのようなあたりはあったが、無視していたが、何の変化もない竿をあげるとエサはかけらもない、
2投、3投目も同じことの繰り返し、この時にフット、以前島根県のトモ島で、同じようなことがあり、
落ち込みで合わせたら、掛け合わせで竿が3っに折れたことを思い出した。
「そうか、ここも落ち込みで喰ってるのか?」と気が付いた、4投目を放り込むなりギヤをストップさせた、
途端にゴツゴツとイシダイ特有のアタリ、なんと竿1本タラズの所でくってきている、先手を取られたが、
すぐに巻き返して暴れまわるイシダイをヨイショと抜き上げた。
50センチ代の本ワサであった、ほっとして喜んでいると、名人から声がかかった、「何をしてるのや、
マキエをしてすぐに次のを釣らなー」と、言われて田中氏を見ると、いとも簡単にイシダイを次々と上げておられる、
かかってきたイシダイに逆らわずに、簡単に軽く放り上げている。時々スバリを引くが集まってきているイシダイは
ちょっとやそっとの数ではないようで、エサ取りのように群がってる、やがて生涯忘れることのない、石鯛の6連続
ヒットを記録した、7匹目は残念乍らハリ外れでした。
幻と言われるイシダイの記録、鳥島遠征で1日で27枚の石鯛を釣り上げた、僕の記録でした。
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右上のポイントで釣った、低いところで1人の仮眠場、他は高いところで。