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映画『東京家族』について

山遊亭金太郎(昭和31年6月4日 ー 令和元年9月17日) 

2019年09月20日 | 映画『東京家族』
『日刊スポーツ』(2019.9.18)
https://www.nikkansports.com/entertainment/news/201909180000590.html
 
“落語家の山遊亭金太郎(さんゆうてい・きんたろう)さん(本名・佐藤敏弘=さとう・としひろ)が17日午後9時45分、急性骨髄性白血病のため、都内の病院で死去した。64歳。18日、落語芸術協会が発表した。

同協会によると、金太郎さんは、昨年8月に骨髄異形性症候群を患い闘病中で、今年2月に骨髄移植を受けた。病院内で落語会を開くなど順調に回復していたが、6月に急性骨髄性白血病を発症したという。

今年7月に入院している病院で医療関係者や入院患者向けに開催した落語会が最後の高座となった。

78年に故桂小南さんに入門して、桂南てん。84年に二つ目に昇進し山遊亭金太郎。91年に真打ちに昇進。

通夜は24日午後6時、葬儀、告別式は25日午前10時半。千葉県我孫子市我孫子1の14の10。アビコセレモア。喪主は妻佐藤きよ子(さとう・きよこ)さん。”


『@nifty ニュース』(2019.9.18)
https://news.nifty.com/article/entame/showbizd/12173-408499/


“落語家の山遊亭金太郎さん(本名:佐藤敏弘)が17日午後9時45分、急性骨髄性白血病のため、都内の病院で死去した。64歳だった。18日に落語芸術協会が書面を通じて報告した。

 落語芸術協会は「昨年8月骨髄異形性症候群病を患い以来闘病中でしたが、本年2月親族からの骨髄移植を受け、病院内で患者向けに落語会を開くなど順調に回復したのですが、6月急性骨髄性白血病を発症。このたび帰らぬ人となりました」と説明し「これからの円熟期を前にした訃報が悔やまれてなりません」と伝えている。

 山遊亭金太郎さんは、山形県小国町出身。1978年2月に故桂小南に入門「桂南てん」、84年9月にニツ目昇進「山遊亭金太郎」、91年10月に真打昇進。得意演目は「ねずみ穴」「百年目」「柴舟」「阿武松」「禁酒番屋」「ちりとてちん」などで、余芸として百面相など得意としてた。

 陸上自衛隊除隊後、東京で上方噺に取り組み「小南落語」として知られる二代自桂小南に入門、稽古(けいこ)の鬼と称される師匠のもとで修業を重ね、真打昇進の際、師匠の前名である「山遊亭金太郎」を襲名。以降小南落語の継承の要となった。

 明るい口跡で幅広い演目を口演する同協会で欠かすことのできないベテラン演者で、先輩・後輩からも愛され、慕われ、役員として協会のまとめ役にも尽力したという金太郎さん。2015年より公益社団法人落語芸術協会 監事就任。今年6月に理事に就任した。

 金太郎さん最後の高座は、今年7月8日、入院先の筑波大学付属病院内で医療関係者や入院患者向けに開催した落語会となり、演目「ぜんざい公社」。

 「お別れの夕べ」(通夜)は24日午後6時から、葬儀・告別式は25日午前10時30分から千葉・アピコセレモアで執り行われる。喪主は妻の佐藤きよ子さん。”























あきにそふて
ゆかばやすゑは
こまつがは
   芭蕉
















































 これは大きな考え違いかもしれない。寄席にふらりと立ち寄ればいつでも、楽しい噺を聴かせてくれるだろう、と期待しているのは。
 主体はどちらの側にしても、季節の風が変わるように速やかに、別離はある。
 二年前の三代小南襲名披露興行時の「目黒のさんま」、南なん師匠と演じ比べた「長命」、披露口上での新しい小南への激励、全てはもう、記憶にしか存在しない。
 しかし、だからこそ、日本の伝統芸能には襲名という仕組みがあるのではないか。
 通常の亭号である「三遊亭」ではない「山遊亭金太郎」という面白い高座名は、記事にあるように、師匠の二代目小南師の前名である。

 

 “金太郎という名は、以前に講談の先代貞丈師(一龍斎)の弟さん、今の貞丈さん(六代目)の叔父さんて方が、金馬師匠の家にいて、これを名乗っていたんです。 とってもいい男で、咄も上手だったそうです。ただ、酒が強くって、師匠も好きなんでその供をしながら馬鹿呑みしたんですね。それが祟って若死にしてしまったんです。 で、この金太郎が空いていたんで、私にいきなり金太郎という名をつけてくれたんですね。山で遊ぶ金太郎で、山遊亭金太郎、洒落た名前で。”

 『落語案内』(二代目)桂小南


 襲名というシステムが、過去から未来へと続く楽しい記憶の期待を醸し出す。















































あきのよを
うちくづしたる
はなしかな
  芭蕉



















































































 



























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