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映画『東京家族』について

個人的メモ(100)

2023年03月05日 | 映画『東京家族』
 『船弁慶』と同じ日に、「片岡仁左衛門一世一代」として上演された、『霊験亀山鉾』も観た。ここで言う「一世一代」とは、生涯の当たり役を演じ納める、という意味であり、歌舞伎の底知れぬ美しさを、実際に観ることができてよかった。物語は、元禄時代に起きた「亀山の仇討ち」を題材に鶴屋南北が、長い年月の複雑に絡み合った遺恨の話を、主に七つの場面に劇的に構成したもので、最後の幼い子供による仇討ちはもう幕府の公認であり、背景で行われている大きなお祭りともシンクロして、凄惨な事件でありながらも祝祭の気分に満ちている幕切れは多分、徳川時代の一般の人たちの気持ちの代弁でもあったのだろう。
















※ 映画の予告篇のなかに、俳句をみつけた(笑)。























“鎌倉のあじさい寺で待ってます”







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