第2番目のモデルは、TOEIC とはあまり関係がない(笑)。最近ツイッターの「巡回閲覧」をしていて、面白いと思ったツイートがあった。
調べてみるとこちらのお店では、この「ホルモン定食」を500円で提供しているようなので、近いうちに是非行ってみたい。これで思いついたのだが、こちらでは500円で豚のモツを使用するのに対し、牛で1,000円ではどうだろうか、という事だ。
形態は様々に考えられるが、ここではテイク・アウトや移動販売ではなく、店舗とした場合の最もシンプルなプランを書いてみよう。コード・ネームを仮に「発田食堂(ほったしょくどう)」としておく。
現在は例の Covid19 の感染症騒ぎによって、外食産業も壊滅的な打撃を受けている。コロナは、人々が何を崇め、何を軽く見ているのかを顕にする良い機会であった。ファミリー・レストラン等で、若い従業員が、野球の「千本ノック」のように、へとへとになる迄バイク等での配達に追い回されているのを見ると、何かが違うと思わずにはいられない。そこで、「発田食堂」は来店を基本とする。コロナ対応としては、ラーメンの「一蘭」さんの個別主義を参考にアレンジさせてもらおう。構成は極度にシンプルにし、無駄な費用はかけず、最も重要な食材にそれを集中する。よい立地は高価であるので、損益分岐点次第であるが、できるだけ駅に近く、小さくとも、一定の商圏がある場所を出店候補地とする。
「発田食堂の概要」
【席数】カウンターのみ、10席前後。
【メニュー】 ①牛ホルモン定食 1,000円(税込み)
②和牛煮込み定食 1,000円(税込み) 以上。
【定食の内容】 ①の牛ホルモン定食は、白系の牛内臓を複数使い食感の変化を出し、味はターメリックや韓国産唐辛子等を用い、香り高く色も鮮やかな、後を引くおいしさの皿とする。②の和牛煮込み定食は、和牛の部位の中では相対的に安価なスネ部を余すところなく使用する。香辛料は控えめにして、牛肉の美味しさを前面に出す。
セットのライス,味噌汁,サラダは、それぞれ吟味して、競合店等のそれを超えることが最低ライン。これに加え季節の果物を、例えばメロンなら、最適な熟成のタイミングのものを、原価が許す限りにできるだけ大きく、皮付きで提供する。味のピリオドとして番茶を出す。
【原価構成】 1,000円のうちの約91円は消費税。利益ではなく売上から一割を抜くとは、何という胴元だろうと思ってしまうが、これで驚いていてはまだ早く、今後最低31パーセントか、50数パーセントにしていく予定もあるという。
『対談集 谷垣禎一の興味津々(柳澤伯夫氏の発言)』かまくら春秋社
(※ 1,000円が販売価格で、税率が10%なら、 909円×1.1=999.9円 となり、消費税額は約91円となるが、将来のこともあるので、ここでは多めに100円と概算しておく方がよいであろう。)
しかし、今後のことはその時に考えるとして、売上から消費税を引いた900円から、原価率を50パーセントとすると、450円である。ここから諸費用と税金等を払うのだから、お客側からすると1,000円は決して安い金額ではないが、発田食堂が企業として成立するかどうかは容易ではなく、商圏のお客さんが「ああ、たまにはあの味を食べたいなぁ」と思えるような、非日常的なメニューを提供できるかがポイントであろう。主菜を一箇所で製造できれば、複数店舗も可能になる。
【付随メニュー】
瓶ビール(アサヒ・スーパー・ドライ) 500円
オレンジジュース(提供時に絞り、オレンジを飾る) 500円 以上。
焼きおにぎり(2個) 500円
(このメニューの意味は、ライスの大盛り対応よりも、特別感のあるおいしさの「焼きおにぎり」へと誘導することで、客単価の上昇を狙う。)
【その他ポイント】
①宗教上等の理由で、豚を食べない層も呼べる。
②牛内臓は鮮度と下処理が最重要なので徹底する。
③基本的に1,000円札と500円硬貨以外には使わない。手数料のかかるカードも不可。
④BGMはAFN。 (ラジオ放送は無料。)
以上がビジネス・プランその2、コード・ネーム『発田食堂』である。