goo blog サービス終了のお知らせ 

安倍首相はすでに「幽体総理」化し、「美しい国」には「虫唾が走る」と厳しい批判の声も

2007年01月06日 12時31分44秒 | 政治
◆兵庫県豊岡市日高町商工会が1月5日開催した賀詞交歓会に出席し、本年初の講演講師を務めさせていただいた。この町が、探検家・植村直巳さんの出身地であり、記念館があることを教えられた。植村さんは、探検中に遭難して、行方不明になった。福田内閣のころ、植村さんが首相官邸を訪れ、安倍晋太郎官房長官に挨拶された。
そのころ、私は福田首相番記者として内閣記者会に属していたので、官房長官室までついて行き、取材した。植村さんに握手していただいたが、いまでもゴツゴツした手の感触を覚えている。残念ながら、植村直巳記念館を見学する時間がなかった。機会があれば、改めて訪問し、植村さんの業績をじっくりたどってみたい。
◆さて、前泊していたホテルで5日朝、テレビを見ていたら、民放の「朝刊ニュースのツボ」という番組で、コメンテーターの作家・若一光司さんが、安倍首相の年頭記者会見について、厳しい批判をしていた。とくに安倍首相が「美しい国元年にしたい」と発言したことについて、「虫唾が走る」とバッサリ切って捨てていたのには、思わずギクッとさせられたが、同感だった。
若一光司さんは、「生活保護を受けている人が100万人、全世帯の3分の1が、無貯金者、勤労者の3分の1が非正規雇用者という状況があるのに、美しい国という抽象的な言葉で、現実から目をそらしている」とズバリ指摘していた。要するに、安倍首相の発言には、「生活感」がちっとも感じられないのである。
◆そればかりではない。安倍首相は「憲法改正」を7月の参議院議員選挙の「争点」にしたいとの決意を表明しているが、これはおかしい。というのは、最大野党の民主党では、「憲法改正」に賛成する議員が多数を占めているからである。反対しているのは、社会民主党と共産党くらいである。両党ともに、いまや「風前の灯火」の惨状である。これでは、「争点」になりようがない。
◆安倍首相は、国民から完全に「遊離」している。中曽根康弘元首相が、小渕恵三元首相のことを「真空総理」(文藝春秋誌上)と名づけたことがある。中曽根流に言えば、安倍首相は「幽体総理」である。もっと悪く罵るならば、いまや「幽霊」のような総理大臣である。背後から「2匹の悪霊」(森喜朗元首相と青木幹雄参議院自民党幹事長)が取り付かれているのだから、仕方がないのかも知れない。安倍内閣の支持率が、「30%割れ」するのは近い。
こういうときこそ、小沢民主党の出番である。「国民の心」をしっかりつかむ絶好のチャンスだ。「国民生活に密着した小沢民主党」、がんばれ!
にほんブログ村 政治ブログへ
ブログランキング
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする