◆統一地方選挙前期は、終盤戦を迎えている。市議会議員、県会議員候補者の名前を連呼する街頭宣伝車が次から次へと通り過ぎる。民主党の鳩山由紀夫幹事長が3日は、埼玉県入りし、5か所で街頭演説した。鳩山幹事長が午後4時からJR浦和駅西口で演説するというので出向き、乗降客にビラを配布している運動員の様子を観察していて、これまでの選挙のときと比べて、際立った変化に気づいた。それは、ビラの受け取りを露骨に嫌がる人がやたらに多いということであった。小雨模様でしかも寒気が逆戻りしたような気候だったせいもあるが、聴衆も少なかった。
◆街宣車の屋根のうえには、地元選出の衆議院議員や若い市議会議員候補者もズラリと並んでいて、聴衆はそれを見上げて演説を聞いていた。市議会議員候補者の演説内容は、市会議員は政務調査費問題が中心、鳩山幹事長は、政治資金団体の収支報告書問題などに力を入れていた。「小沢代表が事務所経費についてすべて領収書を付けて公開したにもかかわらず、松岡農水大臣は今でも明らかにしていない。それが自民党の姿です。どちらの政党が国民に目を向けているか、ぜひ頭と心で判断して欲しい」などと絶叫していた。
◆しかし、聴衆の方は、どうも「シラケ鳥」である。政務調査費問題や政治資金団体の収支報告書問題は、確かに大切な問題ではあるけれど、国民・有権者の生活に直接は関係ない。年金・医療・福祉政策の方がよっぽど切実である。これからの日本をどういう社会にするのかを聞きたい。鳩山幹事長も地元選出の衆議院議員の口からも、肝心なことが発せられない。とくに地元選出の衆議院議員は、若いと思っていたら、だんだんと老けてきている。その分、かつてのような初々しさはなく、野党国会議員の身分に安住し、政権取りの意欲を失っている。しかも、以前は、路上に立っていたのに、今度は街宣車の上から聴衆を見下ろし、頭が高くなっている。これでは、行き交う人々が、ビラを受け取りたがらないのは、当たり前である。
◆民主党は、独自に東京都知事候補者を立てられず、浅野史郎候補者に便乗した形で、野党第1党の面目は丸つぶれである。民主党衆議院議員から埼玉県知事に鞍替えした上田清司知事と神奈川県の松沢成文知事は、自民党・公明党をバックにした石原慎太郎都知事を応援している。案の定、浦和駅西口から直線距離でわずか600メートルのところに埼玉県庁があるのに、上田知事は、遂に、姿を現さなかった。民主党は一体、どうなっているのか。いやはや、困ったものである。

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◆街宣車の屋根のうえには、地元選出の衆議院議員や若い市議会議員候補者もズラリと並んでいて、聴衆はそれを見上げて演説を聞いていた。市議会議員候補者の演説内容は、市会議員は政務調査費問題が中心、鳩山幹事長は、政治資金団体の収支報告書問題などに力を入れていた。「小沢代表が事務所経費についてすべて領収書を付けて公開したにもかかわらず、松岡農水大臣は今でも明らかにしていない。それが自民党の姿です。どちらの政党が国民に目を向けているか、ぜひ頭と心で判断して欲しい」などと絶叫していた。
◆しかし、聴衆の方は、どうも「シラケ鳥」である。政務調査費問題や政治資金団体の収支報告書問題は、確かに大切な問題ではあるけれど、国民・有権者の生活に直接は関係ない。年金・医療・福祉政策の方がよっぽど切実である。これからの日本をどういう社会にするのかを聞きたい。鳩山幹事長も地元選出の衆議院議員の口からも、肝心なことが発せられない。とくに地元選出の衆議院議員は、若いと思っていたら、だんだんと老けてきている。その分、かつてのような初々しさはなく、野党国会議員の身分に安住し、政権取りの意欲を失っている。しかも、以前は、路上に立っていたのに、今度は街宣車の上から聴衆を見下ろし、頭が高くなっている。これでは、行き交う人々が、ビラを受け取りたがらないのは、当たり前である。
◆民主党は、独自に東京都知事候補者を立てられず、浅野史郎候補者に便乗した形で、野党第1党の面目は丸つぶれである。民主党衆議院議員から埼玉県知事に鞍替えした上田清司知事と神奈川県の松沢成文知事は、自民党・公明党をバックにした石原慎太郎都知事を応援している。案の定、浦和駅西口から直線距離でわずか600メートルのところに埼玉県庁があるのに、上田知事は、遂に、姿を現さなかった。民主党は一体、どうなっているのか。いやはや、困ったものである。

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