民主党は攻撃目標を「自民党政権の腐敗追及」の1点に絞り、「「政権交代」の目的を明確にせよ!

2007年04月23日 17時57分08秒 | 政治
◆統一地方選挙が終わった。これに合わせて行われた参議院「沖縄選挙区」と「福島選挙区」の補欠選挙では、与党と野党共闘が「1対1」と勝敗を分け合った。攻守痛み分けといったところである。
 民主党をはじめとする野党共闘がいま一歩のところで攻め落とせなかったのは、野党間の足並みの乱れ、連合沖縄の野党共闘離れ、共産党に対する保守層離れなどが、元凶となったと見られる。政策的には、与野党ともに「県民生活」に焦点を合わせていたため、むしろ、「権力とカネ」を握る「政権与党」に軍配が上がったようである。
◆こうなると民主党など野党が、「政権交代」を求める目的が、ますますはっきりしなくなってくる。要するに「ピンボケ」なのである。とくに民主党はこれまで、「政権交代」のための「政権交代」を叫んできた嫌いがあった。それがいまは、「小沢戦略」に基づき、「政権交代のための選挙」という色合いが濃厚になり、その結果、「何のための政権交代か」が、希薄になってきている。これは、プロ政治家のプロなるが故の視野狭窄症に陥っているのが、原因である。
◆「政権交代」の目的は、もっとシンプルだったはずである。それは、「権腐十年」に対する「権力浄化」である。これは「マニフェスト」(政権公約)を競い合うこととは違う。最も基本的な問題である。いかに国民受けするような「マニフェスト」を事細かに書き立てて国民にアピールしたところで、政権自体が腐っていたのでは、何にもならない。民主党などは、この基本的なところを見失っていた。政治資金収支報告書の記載をいろいろ上げつらねても、「本丸」を攻略しないでは、「政権」は取れないのである。
◆昭和30年(1955年)以来、52年のうち、わずか10か月間野党暮らししたほかは、政権のなかにいた自民党政権の「腐敗」は、目に余るものがある。「権腐十年」と言うくらいであるから、本当に「腐り切っている」のである。各省庁の「談合事件」がその証左の一つである。「自民党政権腐敗史」を書けば、全20巻くらいの超大作となるはずである。民主党などは、ここに戦力を集中し「一点突破・全面展開」すべきである。
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