関西医科大学の西垣悦代教授のご専門は心理学です。西垣教授が、月刊保団連5月号で<医師に対する信頼とは>という論文を掲載しています。治療継続中の慢性疾患患者から聞き出した調査から、分析した内容です。
患者の医師に対する信頼は、次の3つの要因に分類されています。
①医師の医学的能力
②医師の態度・言動
③医師患者の感情・コミュニケーション
①に関して。患者は医療者の臨床能力を客観的に判断する術を持っていない。そこで、医師の評判・伝聞、医師の個人的・社会的特性(いわゆるブランド)、適切な処置や治療が行われているように患者自身が感じるか、といったことが医師の医学的な能力を見極める手がかりにしている。
②に関して。医師が患者に最善を尽くす意図をもってやっているかどうかは、診療態度や接遇、丁寧な説明、患者の利益の優先、配慮や共感、意思疎通性、感情の受容などを通じて、患者は判断している。
③について。表面に出ている言動から、背後にその医師が患者を一人の人間として尊重し、真摯に向かい合おうとする姿勢があるか読み取ろうとしている。医師は、患者の最善のために尽くすという<よき意図>を持っているだけでなく、それが患者によく伝わるような十分なコミュニケーション能力を持つことが重要であろう。
この要因のうち、どれを重視するかは、患者によって違うとも、述べています。
医師が患者さんからの信頼を得るためのヒントが満載です。
患者の医師に対する信頼は、次の3つの要因に分類されています。
①医師の医学的能力
②医師の態度・言動
③医師患者の感情・コミュニケーション
①に関して。患者は医療者の臨床能力を客観的に判断する術を持っていない。そこで、医師の評判・伝聞、医師の個人的・社会的特性(いわゆるブランド)、適切な処置や治療が行われているように患者自身が感じるか、といったことが医師の医学的な能力を見極める手がかりにしている。
②に関して。医師が患者に最善を尽くす意図をもってやっているかどうかは、診療態度や接遇、丁寧な説明、患者の利益の優先、配慮や共感、意思疎通性、感情の受容などを通じて、患者は判断している。
③について。表面に出ている言動から、背後にその医師が患者を一人の人間として尊重し、真摯に向かい合おうとする姿勢があるか読み取ろうとしている。医師は、患者の最善のために尽くすという<よき意図>を持っているだけでなく、それが患者によく伝わるような十分なコミュニケーション能力を持つことが重要であろう。
この要因のうち、どれを重視するかは、患者によって違うとも、述べています。
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