ソロスの警告

ジョージ・ソロスとは、著明な金融投資家にて、大富豪です。彼は金融のプロ中のプロで、世の中の動きに先んじて投資して、巨万の富を一代で築きました。また、自分の考えを本にまとめ、何冊もの著作があります。＜ソロスの警告＞とは、彼の最新の本です。何故ユーロが危機となったかの彼の考えを教えてもらえました。

ユーロ安になって、ヨーロッパのＣＤもワインも安くなりました。高級車の安くなっているはずですが、私には縁のない話です。ブランド品も安くなったとは、思えません。

ユーロが世界経済を破壊するとか言われていますが、私には統一的な理解が難しい話でした。この本の内容をまとめるのは、難しい話ですが、要約すると。

・ユーロ危機とは一般的に通貨危機と見なされていますが、政府債務危機でもあるし、それ以上に銀行危機です。

・ユーロ危機に対する包括的な解決には、銀行システムの改革と資本強化、ユーロ圏協同債体制、ユーロからの離脱メカニズムが必要です。

そのために、彼は具体的にユーロ圏を救うための7項目の提案をしています。

ギリシャは経済規模が小さいのですが、スペインを救うのは大変のような気がします。個人的には、ユーロ安になっても、株式相場が急落しても、あまり関係ありません。しかし、世界恐慌になって、円高になって、日本が不況になるのは、勘弁して欲しいものです。