ダライ・ラマ14世の著作<傷ついた日本人>を読みました。東日本大震災で傷ついた日本人の心を導こうと、高野山大学で説法した内容をまとめたものです。難解な仏教学を分かりやすい言葉で説明しながら、逆境を乗り越える心構えを、教えてくれます。
私にこの本の内容をまとめるのは、少々手強い気がします。
この本の中で引用されていて、私の気に入った言葉を紹介します。チベットの高僧の寂天の言葉です。
この世のあらゆる楽、それはすべて他者の楽を望むことから生ず。
この世のあらゆる苦は、それはすべて自らの楽を望むことから生ず。
まさに、利他の精神の大切さを述べています。