岩国矯正歯科クリニック(山口県)院長の矯正日記

院長が、健康・矯正に関すること、日々の出来事などを綴っています。

映画リンカーン 米国憲法修正の舞台裏

2013-05-06 14:45:27 | 日々のこと
スティーヴン・スピルバーグ氏が監督した映画リンカーンを見ました。この映画を見て、日本での憲法修正論議をダブらせて、私には深く考えさせられる内容でした。

リンカーンが奴隷制廃止を実現させる理想を持って、南北戦争も遂行中です。同時に、奴隷制廃止のために、法の下での平等を保障する米国憲法修正を巡る下院で、必死に3分の2以上の賛成を得るために泥臭い努力をします。上院では米国憲法修正は3分の2以上の賛成で可決された後のドタバタ劇が、映画の主内容です。

急進派には、修正案への賛成意見を穏便にするように説得します。多数派工作のために、反対派からの寝返り策を練り、下院議員任期後のポストを取引材料にして修正案に賛成するように誘います。

リンカーンは高い理想や正義を実現させるために、一方で反対派を武力で鎮圧し、もう一方で下院議会では猛烈な多数派工作をするために詭弁も用います。厳しい政治の現実を見させられます。戦争でも議会運営でも政治的な摩擦が高まり、結局リンカーンは暗殺されることになる訳です。

米国での憲法改正手続きでは、上下各院の3分の2以上の賛成と4分の3以上の州議会の承認が必要です。日本国憲法の改正よりも厳しい手続きです。しかし、日本国憲法ができた以降でも米国憲法を6回改正しています。この事実から、日本での憲法修正論議を見定めるための新しい視点を、私は得ました。

 広島ブログ
にほんブログ村 地域生活(街) 中国地方ブログ 岩国情報へ
にほんブログ村 美容ブログ 歯列矯正へ


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする