岩国矯正歯科クリニック(山口県)院長の矯正日記

院長が、健康・矯正に関すること、日々の出来事などを綴っています。

富士フィルムの敏腕経営者 古森重隆氏の<魂の経営>を読んで

2013-12-18 12:38:01 | 日々のこと
写真フィルムの販売が劇減し、米国のコダックは倒産しました。しかし、同業の富士フィルムは見事に不死鳥のように生き返って、現在も業績は好調です。これは、古森重隆氏の類い稀な経営手腕によるものです。正に、富士フィルムの救世主です。古森氏はサラリーマン社長にも係わらず、ご自分の考えをメディアで発表しておられ、私が常々尊敬している方です。

この古森氏が指導した富士フィルムの再建劇を、<魂の経営>という本で語っています。期待に違わず、素晴らしい内容です。

経営者としての胆力を、古森氏は次ぎのように披露しています。

<100回決断する必要があれば、100回とも絶対間違えない覚悟で決断を下した。そして、一度決めたことは、結果がでるまで断固として、それこそ周囲を引きずってでも実行してきた。そのことが、結果として現れたのだ。>

有事に際してリーダーのすることを、次ぎのように集約しています。

1.読む 先ず自分たちの置かれている現状を読む。次ぎに、今後どうなるか将来について、読む。将来を極力正確に予測する。

2.構想する 現状と将来を読むことができたら、それをもとに、<どこへ向かうか><何をするべきか>を考え、具体的に作戦やプランに落とし込む必要がある。

3.伝える 危機に際し、経営者の強い意志を社員全員に伝播させ、危機感を共有し、社員一人一人に強い自覚を持たせなければならない。伝えるべきは、<何が起こっているのか>、<これから何が始まるのか>、<何をしなければならないのか>、<どこへ向かうのか>などを、的確に為すべきである。

4.実行する 決断したら、やり遂げる。実行が伴わなければ、<読み>も<構想>も意味がない。先頭に立ち断固としてやり抜くのだ。

危機に際しての経営者とは、戦争の最前線の指揮官と同じです。的確な判断をしなければ、部隊は全滅します。部隊を勝利に導くためには、普段からの研鑽が必要です。その秘訣も披露しています。

体育会的な体力と戦略的発想と実行力を、私も養う必要があることを痛感しました。

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