最近不景気ですが。
どうしてもこう、納得いかないことがありまして。
経済とか法律とか、そっち系に詳しい方がいたら、教えてください。
このところ・・・というかもう10年以上も昔からですが、企業は世界に目を向けています。
これは、日本だけを相手に商売をすると対象は1億2000万だけど、世界が相手なら60億に
ハネあがるから、と認識しています。
分母が大きければ売上も増えるよね、というシンプルな考え方。
ここで疑問に思うのが、地場産業的なあり方だって構わないだろ? ということ。
例えば、日本限定の企業だって構わないし、もっと言うと九州だけとか北海道だけとか
商売相手を絞って経営するという道もアリだと思うのです。
元来、日本が最大に誇る技術力というものは、町工場的な小さな集落で生まれています。
具体例を挙げると、ゲーム業界。
TVゲームの黎明期、ゲームメーカーは日本人だけをターゲットにゲームを作っていました。
結果、それらの一部は世界的ヒットとなり一躍世界のゲーム業界トップまで上り詰めました。
現在、日本のゲームメーカーは世界を見据えて開発に取り掛かり、散々な失敗を重ねています。
(これを俗にセカイセカイ病といいます)
世界を相手にするには、コストがかかります。
それを覆すだけの売上を確保するのは難しく、大概が赤字に終わるんじゃないかと。
まずは日本、更には各地域に絞って商売をし、地盤を固めることこそが大事だと思います。
更にそこからもう一歩踏み込んで。
会社って、必ずしも上へと成長する必要はないと思うんですよね。
例えば、従業員100人の会社が、10年後に200人になっている必要はないんじゃないかと。
100人の会社は10年後も100人でいいじゃないですか。
退職した人の分だけ毎年補充すればいいじゃないですか。
そもそも、毎年上向き成長を強いられることが既におかしいんです。
そんなもん、無理に決まってるじゃない。
どこかで上限はやってきます。
今の日本は、だいぶその上限に近づいてると思うんですよね。
大多数の企業は、成長ではなく「衰退を防ぐ」ことで精一杯じゃないですか。
だったら、最初から無茶な目標を立てなければいい。
毎年必ず成長するものだというモデルから脱却すればいい。
企業は、上へ上へと伸びることをやめて、横へ横へと広がっていくべき。
とかなんとか、10年以上も前の漫画が言ってました。
その通りのことが、今現実問題として起こってるんだと思うんです。
そしてそれは個人にも言えることで。
人ひとりの能力に、依存しすぎなんです。期待しすぎなんです。
3ヶ国語、4ヶ国語が喋れて、数学的な論理性を持っていて、雑学豊富で、リーダー性があって、
ハイレベルな有資格者で、体力があって、若くて、意欲的で、勤勉で、礼儀正しい。
そんな人間「しか」求めてない現状は、絶対におかしい。
それだけ優秀な人材じゃないと働けない会社は、それだけ力がない会社なんだと思います。
人ひとりの能力は、些細なものです。
企業はそれを受け入れた上で、身の丈にあった商売をするべきなんです。
今の日本は、世界を目の当たりにしてオカシくなってると思います。
日本の人口は1億2000万もいます。
これは、日本列島の面積に対して多すぎです。特に日本は人が住めない山林が多いからね。
つまり、内需だけである程度まかなうだけのポテンシャルを持ってるということです。
実際、日本の内需は非常に高いと聞きます。
もちろん海外を蔑ろにする必要はありませんから、輸入・輸出がメインの会社は今のままでも
いいのかもしれません。
しかし、技術や事務などを中心にした会社に、世界はあんまり関係ないんじゃないの?
アメリカ辺りが開国シテクダサーイとか言ってるのかもしれませんが。
そんなもん、アメリカが日本に合わせればいいだけでコッチが迎合する必要はないでしょ。
まとめると。
一部大企業がセカイセカイ病に罹るのは仕方ないと思うけど、その他多数は関係ないじゃん。
内需を大事にして、地場を固めていく方針の会社がもっとあってもいいじゃねーの。
そして、永遠に成長していくなんて夢モデルは早々に捨てるべき。
みたいな。
経済的に、マクロ的に? こういう考え方ってどうなんでしょう。
間違ってるのかなー。