和泉の日記。

気が向いたときに、ちょっとだけ。

お知らせ。

2011-10-06 20:45:59 | いつもの日記。
別ブログを立ち上げてみたよ!

いずみの小説置き場

・・・そうだよ、アフィブログだよ!
アフィやるなら、小説サイトしかないよなーと思ってさぁ。
書き溜めた作品はここにいっぱいあるからねー。

取り敢えず、現状は「今、急遽作りました」って感じ。
これからぼちぼち充実させていく予定です。
いずれは書きおろし小説もやりたいなー。

しかし何だね。露骨にアフィ臭いよね。
別にオリジナル小説でやってんだから、誰に恥じることもないんだけどさ。
特に書評(という名の感想文)がヤバイね。アフィ臭さ全開だね。

さてさて、まだまともに広告契約も進んでない状態ですが。
儲かるのかしら・・・。
気が向いたら、ココから買い物してやってください。
まぁ、まずはアクセスアップだな。
宣伝とか真面目にしたことねえから分かんねえけども。
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夢の夢。

2011-10-06 13:58:49 | 和泉優の見る夢。ブログ版。
閉店後の暗いデパート。
非常口を示すパネルの淡い光に照らされた階段の踊り場で、初老の男が怯えている。
男は有名な政治家だった。
今日、秘密の取引を行うため、ここに呼び出されたのだ。
取引――否、これは脅迫だ。
男が持つ極秘の情報を、安い額で譲れ、という。
駄目なら逆に男のスキャンダルを公表する、という。
それは、身の破滅に十分な醜聞だった。
政治家なら誰しもやっていることだと男は思っているが、世間にはきっと通じない。
周りの連中も共犯だが、恐らく男を生贄にして自分は素知らぬ顔をするだろう。
やむを得ないと覚悟を決めて、男は取引に現れたというわけだ。

「小宮山先生ですね?」
不意に背後から現れた取引相手が問う。
男――小宮山は、驚きのあまり叫びそうになるが、何とか踏み止まった。
取引相手は、スーツに身を包んだ少し大柄な男。
薄い光の中でも分かる程に筋肉質な体つき。
まるでSPか何かのような。
「こちら、お約束通りの額です」
言って、やや小ぶりなアタッシュケースを差し出す。
小宮山はそれを受け取り、念のため中を検めた。
約束通りの額といっても――アタッシュケースいっぱいの札束はこの場で確認できそうもない。
確認できないことが確認できた。それで十分だった。
引換に、小宮山はとある重要な情報が記録された資料を渡す。
それはただの紙切れだが――電子データ以上に信頼性があり、持ち運びに優れた代物だった。
その数枚の紙切れで、恐らく100人は殺せる。
100人が死ねば、1万人が悪影響を受ける。
そんな凶器以上の狂気。
資料を確認した取引相手は、満足そうに笑い、
「ありがとうございます。では、これで」
と言ってその場を去った。

小宮山は小さくため息を吐く。
取り敢えず、これで終わった。
あとのことなど知るものか。
あの情報がどのように漏れようが、自身に影響はない。
ならば、早く帰って忘れることだ。
そうしよう――。
小宮山は帰宅しようと階段を降りる。
その時。
背後から何者かに左腕と襟を掴まれた。
そのまま、物凄い力で引き上げられ――ついには足が階段から浮く。
「――これで終わりだと思ったか?」
背後から聞こえる声は、先程の取引相手の男。
更に、自由であった右腕を別の誰かに掴まれる。
バタバタともがくが、異様なまでに屈強な二人にはまるで通じなかった。
「な、何をする気だっ・・・」
必死に声を絞り出すが、か細く情けない音しか出ない。
いつもの威厳ある声とは、程遠い。
そのまま、一人目の襟を掴んだ手が左足を。
二人目の手が右足を掴み。
ぐるりと天地をひっくり返した。
両足を高く上げ、逆に頭は階段スレスレ。
小宮山はあまりの出来事にただただ恐怖した。
「さあ、このまま落としてやってもいいんだが、どうしようかね?」
「何が・・・何が目的だ? 金かっ?」
「ふん、お前みたいな下衆には分からんだろうさ」
男の声は、低く渋く、まるで何もかもを諦めたような虚しさに満ちていた。
政治家たるもの、人から恨まれる覚えは山ほどあった。
他人を蹴落とし、陥れ、唾を吐く。
それこそが政治家の仕事だと言えた。
この二人も、そうやって蹴落としてきた人間の一部なのだろう。
小宮山は覚悟を決める――が、それでも恐怖は離れない。
何せ、頭の上には階段、そして長い階段の下は目を凝らしても見えない暗闇である。
怖いものは怖い。
直接我が身に振りかかることなのだから当然だ。
「怖いか」
男が問う。
「それじゃあここで、裁きの時間だ」
と、そこで眩い光が小宮山の目を潰した。
光――電灯が点ったのだ。
そして、小宮山の視線の先、階段の下には。

いつの間にか、大勢の人だかりが。

人々は、無言でじっと小宮山を見つめている。
その形相はどれも――怒りそのもの。
小宮山は理解した。
こいつらは皆、私の被害者か。
見知った顔も何人かいるように思える。
正確には覚えていないのだから、気のせいかもしれないのだが。
「さあ皆。大センセイ、小宮山議員はどんな罰を受けるべきかな?」
「や・・・やめろ」
「警察や裁判所に突き出したところで、根回しは済んでる。マスコミも駄目だ」
「頼む、やめて・・・やめてくれ」
「じゃあ、俺たちが、被害者が直接裁くしかねえよな?」
「やめてくれ!」
小宮山は必死に懇願した。
先程は覚悟を決めたつもりだったのに。
殺されても仕方ないと思ったはずなのに。
衆目に晒され、自らの罪状を宣告される方が、死ぬよりも辛かった。
「命乞いかい、センセイ?」
「仕方なかったんだ。政治は・・・大を助けるために小を見殺しにすること」
「へえ?」
「私が実行したのは、なるべく多くの人を救えると思った方法なんだ」
「そのためには、我々に死んでもらうしかないと?」
「そうしなければより多くの被害者が出ていた!」
「切り捨てられた我々は、ただ運がなかっただけだと?」
「・・・そうだ。偶々少数派だったから切り捨てられた。それだけだ」
「――だ、そうだ。皆、それも踏まえて裁いていこう」
そして、判決の刻。
逆さ磔にされたまま、小宮山は怒れる人々を見上げて――見下ろしていた。
「さあ皆、拍手で答えてくれ」
男が先導する。
「小宮山は――『死刑である』」
・・・無音。
「そうか、死刑は重すぎるか。いや、軽すぎるのかな? ハハハ」
滑稽そうに、男は笑った。
「それでは――『この場で私刑』」
・・・無音。
「そうか、自らの手を汚すのはよくないからな」
ではこうしよう、と男は言った。
「『このまま階段落ち』」
・・・無音。
「なんだと・・・?」
ここにきて、逆に男が動揺しだした。
何故皆、拍手しない?
恨んでいるのではないのか?
だからここに集まったのではないのか?
わけが分からない。
「まさか、とは思うが――『放免』」
拍手。
――拍手。
――――拍手。
まばらな拍手は、やがて大きなうねりとなった。
「・・・・・・お優しいことで」
そして、男はゆっくりと小宮山を階段の上まで運んで、下ろした。
「これが民意なら、仕方ねえ。でも、俺は――お前を許さない」
それだけ告げると、男二人は素早く去って行った。
呆然としたまま小宮山は起き上がり、周囲を見渡す。
先程までいた大勢の人々が、既に一人も残っていない。
それはまるで、夢を見ていたかのように。
私は――恨まれている。
今更な事実を、改めて認識する。
ゆっくりと、噛み締めるように。
しかし、それでも――生き方を変えることは難しいなと、小宮山は思った。


――という夢を見た。
おおお、これは結構大作なんじゃね?
そうだ、これ小説にしよう。
そう思って、僕は急いで今見た夢の内容をメモする。
最後の拍手シーンなんか、結構涙モノじゃないか。
っていうか僕は泣いた。起きた時泣いてた。
そうだ、場所の下調べに行こう。
イメージ的には、天神辺りにあるデカいデパートなんだよね。
ちょっと行ってこようっと。
さてさて、我ながら楽しみになってきたぜ。


――という夢を見た。
ハイ、ここまで夢です。「夢を見て、小説にしようと思った」という夢。
っていうか涙モノじゃねえよ。なんで僕はこんなので泣いてるんだよ。
っていうか小宮山小物すぎるだろ!
悪いことしてる自覚あるんだからもう少し警戒とかしろよ!
っていうか被害者の皆さんも人がよすぎだろ!
いっそ殺せ! そうじゃないと何か盛り上がらないだろ!
そんな、めんどくさい夢でした。
相変わらず夢の話はままならないなぁ・・・。
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