和泉の日記。

気が向いたときに、ちょっとだけ。

雑記。

2012-06-17 20:42:49 | いつもの日記。
体調不良の中、何とか書き上げました。SS「髪」。
こうして読み返してみると、これ結構面白いなぁ。
ありだわ、これ。
ま、長く続けたりすると途端にボロが出るタイプだろうけどね。
今の形態、長さ、クオリティがベストな気がします。

ヤングアニマルあいらんどが6/29に出るらしい。
ええー。そんな、急に言われても。
うーん、どうしようかな。
ぶっちゃけ、あいらんどの連載陣も少し落ちてきたんだよなぁ。
アマガミもないしさ。
無理して買うものでもないかしら。
ああ、でもたまたまオトメが気になる。超気になる。
・・・そのために800円出すのは辛いわー。
800円あったらコミックス買うっつーの。
この辺が潮時ですかね。

最近、塩麹とやらが気になってます。
流行に流されるみたいでアレだけどね。
まぁ、昔からある技術が再注目されているってだけだろうからね。
しかし出来合いの塩麹を買おうと思うと、ちょっとお高め。
・・・自作か。
米麹も高いんだけどな。っていうか、あんま扱ってる店がない。
いつか、見つけた時には購入して作ってみようと思っています。

歩数計をつけるのを、どうしても忘れる。
だいぶ習慣づいたと思うのに、まだ忘れる。
散歩に出る前に3回くらい「歩数計付けなきゃ」って思うのに忘れる。
もうどうしようもねえな!
別にいいんです。歩数を量ることが目的じゃねえもの。
目的は、健康になることです。
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【SS】髪

2012-06-17 15:49:08 | 小説。
机の引き出しの奥。
そこに僕の宝物が隠してある。

10センチ程度の髪の毛、一房。

プラナリアという生物を知っているだろうか。
体を2つに切断しても再生できるという、あれだ。
この髪の毛は、一目惚れした女子のもの。
名前は知らない。
高校へ向かう電車の中で見つけた、一際美しい少女。
ある日後ろから忍び寄ってバサリと切り取った。
プラナリアのように、髪の毛から彼女が再生したりしないかな、と思って。
100本ほどの髪の毛の束を、愛おしく撫でる。
100本の髪から100人の彼女が再生すれば、それはそれは素敵なことじゃないかな。
そんなことを思って、僕はひとりほくそ笑む。

数日が経って、髪の毛に少しずつ変化が現れた。
明らかに伸びている。
徐々に、確実に、長くなっていく。
髪の毛は緩くカーブを描いて。
1ヶ月後、それは円になった。
髪の束の円。
更に注意深く観察すると、どうやらそれは動いているらしい。
ピクリ、ピクリと。
何かを訴えかけるように、動いている。

そこで僕は、ああ生きているのだから水分がいるのじゃないかなと思った。
何故そう思ったかは分からない。
生き物らしく成長し、蠢いているところから連想したのか。

僕は慌ててコップで水を垂らした。
途端に、それまで微かだった動きが活発になる。
もぞもぞと、ごそごそと。
髪の毛の円は、まるで唇のように開閉し始めた。
そうか、髪の毛が成長し、唇になったのか。
何かを訴えかけるように、という僕の感想は当たっていたらしい。
丸く開いて「あ」の形。
少しすぼめて「う」の形。
一文字に閉じて「ん」の形。
しかし僕には、唇だけで言葉を細かく読み取ることはできない。
困ったな、何か伝えたいのだろうけれど。
そう思っていると、髪の毛はやがて微かな音を発しはじめた。

「あ・・・あ・・・う」

これは凄い。
確実に、この髪の毛は言葉を発しているではないか。
もしかしたら、コミュニケーションが取れるかもしれない。
僕は耳を澄ませて、注意深く音を聞く。

「う、あ・・・し・・・し」
し?
し――何だろう。

「し・・・ね。しね。死ね、この変態」

ああ、罵っている。
罵られている。
彼女に。彼女の髪に。
彼女も、こんな声なんだろうか。
罵倒の声に癒されながら、僕は名も知らぬ彼女へ思いを馳せた。
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