和泉の日記。

気が向いたときに、ちょっとだけ。

【萌えサスペンス】なかはん!(4)

2012-09-18 21:50:48 | 小説。
無言でロビーに戻る僕に、
「あ。戻ってきた」
と香菜が声をかける。
「もうお風呂入ったんスか? 早くない?」
「いや、色々あって、入ってない」
「えー、何でっスか?」
うるさい。それ以上突っ込むな。
尾道さん(の全裸)の件を思い出しながら、僕は黙って椅子に座る。

そこに、何やらケータイで話していたらしい椿が言った。
「孝一くん、丁度よかった。もうすぐお姉ちゃんたちが着くそうですよ」
「そっか、じゃあ風呂より先に挨拶だな」
「はい、その方がいいかも。ごめんなさい、バタバタしちゃって」
「いやいや、とんでもない」
これ以上気を使われたら、正直どうしていいか分からない。

そのまま待つこと5分。
玄関ドアが開き、椿のお姉さんたちが顔を出した。
こちらも椿同様4年ぶり、ということになるだろうか。
それでも、お姉さんたちは4年前からお姉さんだったわけで。
多分、今でも顔と名前が一致する。
・・・が、椿以外はそれほど親しかったわけでもない。
そのくらいの距離感だ。
「取り敢えず、お姉ちゃんたちを紹介しますね」
椿がお姉さんたちをテーブルの周りに呼ぶ。
みんなを車で運んだ遠坂さんが、そのまま予備の椅子を人数分用意してくれた。
一同、着席。
「じゃあ、一番上のお姉ちゃんから順に。ひいらぎお姉ちゃん」
「小鳥遊柊です。孝一くん、お久しぶりね。私のこと覚えてるかしら?」
「ええ、もちろん。ご無沙汰してます」
嘘。若干怪しかった。何と失礼な。
「次に、その旦那さんの宗雄むねおさん」
「はじめまして、小鳥遊宗雄です」
40歳手前くらいの男性。
そうか、柊さん結婚してたんだっけ。
苗字が小鳥遊ということは、婿養子的なアレか。
「こっちは、娘の夏子なつこ夕子ゆうこ。ほら、ご挨拶しなさい」
と、宗雄さんに促され、小学生低学年くらいの女の子がふたり、挨拶をする。
「小鳥遊夏子です。8歳です」
「小鳥遊夕子です。8歳です」
元気のいい、とは言えない・・・むしろ陰気な幼女ふたり。
どちらも8歳ということは、双子か。まあ、似てる。普通に。
「はいはーい、次アタシ。小鳥遊さくら、27歳でっす! ダンナ募集中☆」
一転、ハイテンションの桜さん。
この人はあれだ。昔から変わってねー。
そして、次が最後のひとり。
「小鳥遊かえで。ハジメマシテ」
ぶっきらぼうに言い放つ楓さん。
この人とは、ほぼ初対面のような気がする。
双子に輪をかけて暗い。
・・・ダウナーからアッパーまで、小鳥遊家はバラエティ豊かだな!
以上、小鳥遊家の皆さん。

まとめると。
小鳥遊家長女、柊さん。
その旦那さんの宗雄さんと、娘の夏子ちゃん、夕子ちゃん。
次女、桜さん。
三女、楓さん。
そして四女が幼馴染の椿となる。

自己紹介の順番はこちらに。
「皆さんお久しぶりです。田村孝一です。今回は、お呼び頂いてありがとうございます」
「堅っ! 孝一くんそんなキャラだったっけ!?」
桜さんはケラケラと笑いながら突っ込む。
この人、酒飲んでんじゃねえの?
・・・ありえる話だ。
スルーして、続ける。
「それと、こちらは僕の後輩の――」
「三倉香菜です! よろしくお願いします!」
ガタンと勢いよく椅子から立ち、ぴょこんとお辞儀をする香菜。
おー、と何故か一同拍手。
「なになに、孝一くんの彼女?」
「違います」
桜さんのお約束的な質問に即答する僕。
「なんだ、違うの? じゃあお姉さん立候補しちゃおっかなー☆」
「桜、みっともないからそういうのやめなさい」
「えー、ねーさんも実は気になるでしょー、そういうの」
「ふん」
本気でつまらないと思っていそうだな、柊さん。
ちょっと怖くてミステリアスで、どっちかというと苦手なんだよね。今思い出した。

ひとしきり紹介も終わって、わいわいと賑やかに騒ぐ一同。
そんな中、ロビー奥のドアが開き、ふたりの老人が現れる。
「皆揃ったね」
小鳥遊あかね先生。
そしてその旦那さん。
「ようこそ、儂の研究所兼別荘へ。まァ、ゆっくりしていっておくれ」
――先生は、若い。
多分歳はもう60近いだろう。
しかし、どう見ても40歳そこそこ、どうかすると30代に見える。
「ふふ、茜さんは皆にこの別荘を自慢したかったんだよ」
その旦那さんは、比較的月並みというか、歳相応の外見だった。
ふたり並ぶと、場合によっては親子に見える。
それくらい先生の若さは際立っていた。
そして。

それまで賑やかだった場を一瞬で凍りつかせるような、圧倒的威圧感。

この人こそ、小鳥遊家の家長。
この人こそ――小鳥遊茜。
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雑記。

2012-09-18 18:14:06 | いつもの日記。
ディアブロ3、人がやってるのをチラチラ見てるだけで何だか楽しそう。
これ日本語対応してればなあ。
いや、別にこれくらい英語でも大丈夫なんスよ?
でもね、やっぱり日本語の方が細かい部分で愛着がわくの。
Long swordよりロングソードの方がいいの。
分かるかしら、この繊細な乙女心。

そんなわけでまたしてもゲームの話ばかりになりそうだけど、
ブレイブリーデフォルトが楽しみ。
例によって発売後しばらくは買わないんだけどさ。
3DSまだ持ってねーし。
でもねー、古きよきFFの匂いがするんだよ。
僕、リメイクFF3大好きだからね。
あの系列の作品に仕上がってくれることを期待しています。
発売は10月か。
プレイするのは、来年になりそうだなぁ・・・。

何せまだTitan Questが終わらない。
最後のテルキンとテュポンを繰り返し倒してレベル上げ+トレハンの日々。
イマイチいい装備が揃わないんだよなぁ。
やっぱり先に進まないといいものは出ないのでしょう。
でも、先に進むにはいい装備が必要、と。
僕のプレイスキルのなさがここで露呈した格好だね!
未だにうっかり雑魚キャラに殺されたりするもん。
奴ら加減を知らねえ。

ゲーム以外の話もしよう。
「なかはん!」4話、書き上がってます。
これからもう少し手直しを入れて、今日明日中にはアップしたいところ。
新キャラがごっそり出てくるから、覚悟しててね!
100行、3000字くらいしかないのにね。
ほぼ、新キャラの自己紹介で終わります。
見所がねえよ・・・。
んで、4話アップ後にキャラ表を公開予定。
名前とか覚えきれないだろうから、そっちでいい感じに補ってください。
なげやり。

アニメの話もしようぜ。
そろそろ、今期のアニメも最終回ラッシュですね。
来期、何見ようかなー。
見るものないよな、とか言いつつも、何だかんだで色々見そうです。
少なくとも、

・ひだまりスケッチ×ハニカム
・めだかボックス アブノーマル

は見ます。
そして、

・中二病でも恋がしたい!
・ハヤテのごとく! CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU
・お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ

この辺も気になるといえば気になるところ。
十分だな。
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ゲーム雑記。

2012-09-18 11:17:30 | いつもの日記。
真・女神転生IVのセカンドトレイラーが公開。
うん、いい・・・んだけど。
基本的には。
でも、戦闘シーンが、さ・・・。
退化してね!?
これ、いいの? ナンバリングがこんなんで、本当にいいの!?
ソウルハッカーズのリメイクを、まんま流用したような。
嫌な予感が的中したような。
そんな感じ。

キングダムズ オブ アマラー:レコニングってゲームが気になってます。
洋ゲー。
ハクスラ要素ありでアクション性の高いオープンワールドARPG、みたいな感じ?
まだそんなに詳しく調べてないけど、ムービー見たところそんなイメージ。
特にハクスラ要素が気になって。
ハクスラっていうと、一般的にクリック系のARPGじゃないですか。
他のジャンルにも積極的に取り入れていくべきだと思うの。
ハクスラ大好き。

ハクスラで言うと、ボーダーランズ2も気になります。
けど、こっちはFPSなんだよね・・・。
FPSは酔うんだよ!
なかなか克服できません。もう諦めた。

もちろんトーチライト2も気になります。
もうすぐ発売だね!
まさにディアブロクローンなハクスラだけど、それだけに王道で面白そう。
前作はまさにそんな感じだった。
ランダムダンジョンをひたすら潜ると、それだけで何だか幸せになれます。
安い幸せだな!
マルチも搭載されてるらしいんだけど、それはどうでもいいです。
いいか!
ランダムダンジョンでハクスラってのはなぁ!
ひとりで地道に、細々とやるもんなんだよ!!
・・・まぁ、外人とコミュニケーション取れないっていうだけなんだけどな。
コメント (2)
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