お出迎え猫

宿猫である。

ホテルに着くと玄関ロビーにて香箱を組んでお出迎えしていた。
三つ指を着いているようにも見えなくは無い。

俺を含めて宿泊客5人ぐらいがすぐそばを行ったり来たりしていても我関せずといった風情でじっとしているように見えるが、多分それまでは誰も来なかったのでまったりしていたのだろう。
急に行き来が激しくなったので逃げるに逃げられなくなったのだと思う。

猫の間抜けな一面。
カメラを向けると視線をくれた。

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