春や昔十五万石の城下かな 正岡子規. 明治28年どう見ても本歌取りなのだが。本歌月やあらぬ春や昔の春ならぬ我が身ひとつは元の身にして「や」と「かな」の切れ字を使用して、字余りとしていると言う事は、「春や昔」は、一つの慣用句と見なせる。