新古今和歌集の部屋

平家物語の中の新古今和歌集 大宰府安楽寺

延慶本平家物語
安樂寺由來事付霊験無雙事
サレバ今ノ平家滅給テ後、文治之比、伊登藤内、補鎭西九國之地頭、下リタリケルニ、其郎從ノ中ニ、一人下郎、無法ニ安樂寺ヘ亂レ入テ御廟ノ梅ヲ切テ、宿所ヘ持行テ薪トス。其男即長死去シヌ。藤内驚テ、御廟ニ詣テヲコタリヲ申。通夜シタリケルニ、御殿ノ内ニケ高キ御音ニテ、

情ナク切人ツラシ春クレバ主ワスレヌヤドノウメガヘ

不思議ナリシ御事也。


新古今和歌集巻第十九
  神祇
情なくおる人つらしわが宿のあるじ忘ぬ梅のたち枝を
  この哥は建久二年の春の比つくしへまかれ
  りけるものゝ安楽寺の梅をおりて侍ける夜
  の夢に見えけるとなむ

安楽寺は大宰府天満宮の事。
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