本滋 拍子二十 二段各十
もとしげき、もとしげき、きびのなかやま、むかしより、むかしから
むかしから、むかしより、なのふりこぬは、いまのよのため、けふのひのため
本滋き、本滋き、吉備の中山、昔より、昔から
昔から、昔より、名の旧り來ぬは、今の代のため、今日の日のため
眉止之女 拍子八
みまぐさとりかへ、まゆとじめ、まゆとじめ、まゆとじめ、まゆとじめ、まゆとじめ、まゆとじめ、まゆとじめ
御秣取り飼へ、眉刀自女、眉刀自女、眉刀自女、眉刀自女、眉刀自女、眉刀自女、眉刀自女
無力蝦 拍子六
ちからなきかへる、ちからなきかへる、ほねなきみみず、ほねなきみみず
力なき蝦、力なき蝦、骨なき蚯蚓、骨なき蚯蚓
難波海 拍子十
なむばのうみ、なむばのうみ、こぎもてのぼる、をぶねおほぶね、つくしつまでに、いますこいのぼれ、やまざきまでに
難波の海、難波の海、漕ぎもて上る、小舟大船、筑紫津までに、今少いのぼれ、山崎までに
※筑紫津 筑紫まで下る為に出港した淀川の港で、京都の山崎より下流にあったらしい。