JINCHAN'S CAFE

My essay,My life
エッセイを書き続けることが、私のライフワーク

ベビーフェイスにさようなら

2012年02月09日 00時14分27秒 | in the forest
あの頃の関係に戻れないのには

理由がある

私にしかわからない理由がある


心の内は結局誰にも言えなかった

話したところで巻き込まれるだけなのだ

エッセイにだって書けなかった

諍いの道具として使いたくもなかった


だから、ずっと一人で抱えていた

相手が口にした誰かへの痛烈な批判さえも


いい気なものね

何も知らないクセに

心の奥深く埋めこまれた言葉を

時として誰かに向かって投げつけたくなる


しかし口にした以上

それは私の言葉となり誰かの心に突き刺さる


このまま抱え続けるか、解き放つ時が来るのか

或いはさらなる時間の経過と共に

取るに足らないことになっていくのか


本音と建前

同調と共感

今日も人は、自分に相応しい手法で誰かとつながっていく

そうして私は、苦々しい思いでありふれた台詞を噛み締める


「気持ちわかるよ・・・」




欠落した一章

2011年12月31日 23時52分15秒 | in the forest
携え続けていたモノがあった。

その存在は、かつてに比べ小さくなっていたのだけれど-

それでも携え続けていた。

最後は、意地もあって手放さずにいた。


日頃は、小さな箱の中に、鍵をかけて閉まってある。

それを取り出す機会は、何年も訪れないのに、

それでも手放さずにいるのは、

二人をつなぐ糸を永遠に失うのが、怖かったからだ。


勝手な言い草かもしれないが、

いつか話のできる時が来れば、と考えていた。

いろんなことを、語り合ってみたいと思える、相手だった。

そうして私には、伝えたい心の内があった。


想い入れの度合いが変わってしまったのは、仕方がない。

そのことについては、相手を責めるつもりもない。

ただ、もうちょっと理解し合いたかった。

少なくとも、そういった場面と努力を、持ちたかった。


完全無視という状況の中、

自分なりに辛抱強く、関係改善の兆しを待っていたが、

そのうちこちらの心も弱っていき、働きかける気力も失せた。

そういったことに対する免疫がなかったのである。

大人になって、初めて受けた扱いだった。


何に、そんなに拘り、関係を維持しようとしたのか。

あったことが、なかったことになるようで、悲しかったのか。

すべてが、なし崩しに消え去っていく・・・

そんな事態に、我慢ならなかったのか。


実際物事は、なし崩しに収まっていくものではない。

私は、それを静かに受け入れられる程、強くはなかった。

あなたが放り出したモノは、誰かが引き取ったのだ。

そのことだけは、忘れないでほしい。


携え続けていたモノを、小箱から取り出し、手放した。

これが私の、本当の、断捨離。