JINCHAN'S CAFE

My essay,My life
エッセイを書き続けることが、私のライフワーク

ミューズの晩餐 My essay,My life -TANGO NOIR-

2014年04月25日 13時55分39秒 | My essay,My life
御無沙汰しております。年の初め、関西人にとっての阪神タイガースのごとく応援し続けていた、やしきたかじんさんがお亡くなりになりまして。喪に服していた…という訳でもないのですが、創作活動から遠のいておりました。

その間も、生活は平凡で、平凡でも困難で、星の隅で継続中と、まさにBUMP OF CHICKEN の歌のような日常を送っていたじんちゃん。が、決してクサってはいけませんねぇ。自分の持ち場で、コツコツ物事に取り組んでいると、時折スッと光の差し込む瞬間が訪れる。ああ人生悪くないな、明日も頑張ろう。なんて心にパワーチャージして、また日常へと戻っていく。そんな近況でございます。

2月の中頃、我が家へ新しい家族がやってきました。春の足音も近付いているし、お出かけしたいなぁという話になり、いざ行かん!蟹を求めて丹後路へ♪と、ニューフェイスのぷーちゃん(プリウス)に乗り、天橋立へ向かうことに。家族揃ってマイカーでの旅行なんて久しぶり~。ここ数年、みんなで乗る機会自体減っていたからね。学校生活にどっぷりの長男を乗せるのは、ばぁちゃん危篤で呼び出される時、なんて哀しい追憶も。思い出すなぁ。あれやこれや…

危ないと言われつつも、どうにか持ちこたえていた灯が、尽きようとしていた。病院帰り、しんみりした心持で、カーラジオから流れる歌に、耳を傾けていると「ただいまー お迎えが~ 参りました」当意即妙な台詞が登場し、家族一斉に吹いてしもたりして。よりによって、嘉門達夫さんの歌だったのねぇ。まさか、あのタイミングで巡ってくるとは!「笑う門には福来る~♪」娘がその、のどかなメロディーを気に入り、幾度となく口ずさんでいたのも可笑しかった。「嘉門さん、いいよね。」「うん。緊張がほぐれるわ。」

あれから、本当にいろんな出来事があった。人の死って、そこで終わりじゃないから。悲しみに暮れる暇などない程、あちらこちらへ奔走。やがて、少しずつではあるが、潮が引くように収まっていき、諸々の雑事からようやく解放されたのが1月。考えてみれば半年とちょっとなのだけど長かった~。中身のギッシリ詰まった7ヶ月だった。一人っ子という境遇上、自ら動かねばなぬことも多く、メンドクサイ思いを随分した。うんうん悩みながら、提出書類を作ったり…。専門家へ任せれば楽はできるが、お金がかかる。父の時も何とか遣りおおせたしと、踏み出してみたものの、やっぱり大変でしたね。税務署と法務局の書類作りは。

「すべてを手伝ってあげる訳には、いかないんですよ。」穏やかな紳士風の職員さんに、微笑みながら手引書を渡され、ひぇ~となったりもした。資料だけまとめておいて、一から教えてもらおうと、甘い考えでいたのである。スゴスゴと自宅へ戻り、仕切り直し。持ち帰った手引書やら過去の提出書類を解析しながら、どうにか作成…と、文章にすれば、あっという間なんだけどもね、実際はそう前向きに事が進む訳はなく。どこから手をつけよう→萎える→放置→カレンダーを横目で睨む→渋々手をつけるって感じで。それでも頑張りましたよ。疑問箇所をまとめ再び訪れると、今度は親切に教えてくれた。「わからんかったら聞いたらええねん。」生前の母は、さらりと言ったものだが、質問できるレベルまでもっていくのが大変なのだ。だから、しんどい。しかし良くしたもので、無事提出の運びとなると、一層の充実感や達成感を味わうことができた。

おっと、ぷーちゃんの旅だった。新車購入から1ヶ月、私たちは舞鶴若狭自動車道をひた走っておりました。心地ええわぁ。だって空っき空きなんだもん。あっという間に舞鶴到着。こんなに楽に行けるのなら、もっと早くに出掛ければよかったという位。まずは、ベイサイドのレストランで、お食事です。ひと口食べると甘さと、深いコクが、口の中いっぱいに広がります♪なんて触れ込みの黒ハヤシライスに興味津々。だったのだけど…結局サラダやドリンクがセットになった海のランチを注文。お得感に、つい負けてしまった。しかも家族全員かよ。

窓際の席は、横長のカウンターになっており、海(舞鶴湾)を挟んですぐそこに、対岸の山が見える。小雨パラつく、あやしい天気の所為であろうか?そう高くはない山の中腹あたり。雲のような、霧のような、もわっとした塊が浮かんでいる。幻想的な風景やわぁ。フィンランドにいるよう~って、どこまでトリップしとるねん。そこへ時折、薄日が差し込み、キラキラと輝く訳ですよ。早春の舞鶴は、まだひんやりとして肌寒い。だからこそ、こういう光景が映えるのだ。

「あっ、ヘリ…」ぼんやりと眼前の景色を眺めていたら、上空からパタパタと回転音が聞こえ、ヘリコプターが3機程通り過ぎていった。「海上自衛隊かなぁ。」「第23航空隊か?」俄かに色めき立つ男たち。夫は、映画やドラマに航空機や戦艦が登場しようものなら、それにまつわる知識を披露し始める、迷惑極まりない輩である。その解説で、肝心のセリフが聞き取れず、ミステリーの折には殺意すら抱く。近頃は息子にまで、そうした片鱗が見えるのが悩ましい。’艦これ’なるシュミレーションゲームに夢中なのだ。もっとも彼らに言わせれば、私の趣味嗜好も娘へ飛び火しているらしく、「着実に腐女子道を歩んでいる」と指摘。「BL好きな訳じゃないもん。」当人は、しがない抵抗を試みるも、「声優にワーキャー言ってる時点で、立派な腐女子じゃねぇか!」口の悪い兄に、日々遣り込められている。

さて、食事の後ダメ元で駆けつけた、海上自衛隊舞鶴地方総監部は、惜しくも見学時刻を終えていた。それでも、フェンス越しに停泊中の艦艇を眺めることができたのだが…「うわぁ~デカいねー。」「あの店で時間をとり過ぎたんだよ。」感動の種を見つけ、ささやかな幸福に酔いしれる妻の傍、一言申さずにおれぬ夫がパサッと水をかける。だったら見学時刻を調べときなさいよ。舞鶴に施設があるのはわかっていたクセに。ってか、お腹痛い。この辺りトイレないんスカ?

夕方に向け気温は一段と冷え込み、パラついていた小雨も、連続的に降り出した。ああ、早く温泉で凍てついた心と体を癒したい。いや、その前に京都府最大の水産基地、舞鶴港の海鮮市場’とれとれセンター’へ寄っておかねば。BUMP登場まで、まだまだかかるなぁ。。。


BUMP OF CHICKEN『車輪の唄』


ミューズの晩餐 My essay,My life -CHANGE 2-

2013年10月12日 09時10分27秒 | My essay,My life
さて、ドラマ『人生がときめく片づけの魔法』。一風変わった片づけのプロ(仲間由起恵)が、依頼人の部屋を訪れ、片づけ方を伝授するHOW TOモノ。167万部越えの生活実用書が原案だけあって、興味深い作りになっていた。

著者は近藤麻理恵、略して’こんまり’かぁ。そういや、去年あたり話題になっていたなぁ。若い女性だったよねーと経歴を辿ってみたら…ひぇ~中学3年の時に、辰巳渚の『捨てる!技術』を読んで影響を受けるだって。そうやって育ってきた世代が、プロになっているのねぇ。

家にあふれたモノを、ときめくかときめかないかで選別。''勿論、捨て去りたくないモノだってあるでしょう。しかし、すべての思い出を抱えて生きていくことはできないのです。一つ、また一つ向き合って、人生に片をつけて生きていきましょう。''出発点はモノだけれど、人間関係や携わる事柄も、かくのごとし。子どもたちが、意外とハマっていたのが可笑しかった。

整理整頓と言えば、西口理恵子さんの収納セミナーへ参加したことがある。ここでは「捨てたくないものを、無理に捨てる必要はない」というスタンスだった。「思い入れのあるものは、捨てられませんよねぇ。」フムフムと頷く参加者のおばさま方。当時西口さんは、出張収納サービスを請け負われていて、モノにあふれたお宅を訪問、一緒に整理作業をするという話だった。現場で、まずお客さんにやってもらうのが、机の上へアイテム別に物を出し、全体量を把握すること。すると「同じようなものばかり、こんなに持ってたの?」あえて「捨てましょう!」と言わなくとも、処分したくなるのだトカ。外からの圧力ではなく、内なる声に目覚めさせる訳ね。

「整理収納をすれば、4つのゆとりが生まれます。時間、場所、お金、心。片付いていないと、一つのものを探し出すのにも、時間がかかります。」これはバッグの中にも言えることなのだそうで。「鍵を見つけるのに、家の前で立ち止まっていませんか?」と語りかけられ、ドキッ⁉︎しょっちゅうよ!「モノには、一つ一つ住所を作ってあげるといいですよ。これは必ず、ここへしまっておくというように。すると、迷うことなく取り出せます。」空間の余裕は、見た目にもスッキリ。それに伴い、時間や心のゆとりも出てくる。それぞれの項目は、つながっているんだね。

「お金のゆとりは、必要なものを必要な分だけ買うようにするとよいでしょう。」食料品などでも、「これ、家にまだあったかしらん?」と迷い「とりあえず買っとこ」と購入する場合がある。しかし安いからと言って、あれもこれも買い足していると、それを収める場所にも苦労するし、二度手間になっていたりする。日頃の値段で必要な分ずつ購入する方が、安い価格での大量購入(生鮮食品は使い切れずに腐ったりするので)よりも、結果的に安くつく。

整理されていると、買うかどうかの判断基準もつき易い。西口さんは、’ストックは一つまで’と提言されていた。それに手をつけたら、新たに購入。ならば置き場所も取らないし、急に無くなっても対応できる。どんな時も当て嵌まるとは限らないが、要は’購入しようとするものの全体量を、常に意識しておく’。衣類や生活雑貨も同じ。そうして、本当に必要なものにお金を使う。

整理とは、捨てるのではなく、仕分けること。収納とは、しまいこむのではなく、使い易く収めること。「贈答品は、箱のまま押入れや倉庫へしまわず、箱は捨て去り、中身が確認できる状態にしておいてください。その方が、使う時がやってきます。」「あら、そのまま倉庫へ入れっぱなし~。確かに、どんどん溜まっていくわ。」さぞかし、いただき物が多い奥様方なのでしょうなぁ(笑)。

キッチンをリフォームしていたじんちゃんは、レンジ周りの収納話にも、興味深く耳を傾けた。レンジ調理に使う道具や調味料は、ワンアクションで取れる所へしまうのがいい。台の上には、できるだけ並べない。油が飛んで、お掃除が大変だから。これには、なるほど!と納得、実践しているヨ。以来、あっちへウロウロこっちへウロウロと、さまよわなくなった。限られた時間の中で調理をしようと思ったら、ちょっとした手間もかからない方がいいしね。

西口さんの癒しは、お気に入りのカップ&ソーサーで、コーヒーをいただくことなのだそう。「こじゃれた喫茶店で、ありきたりのマグカップに飲み物が注がれてくるのを見ると、悲しくなります。」心持ちの問題なのだろうが、ささいなことで至福の一時を味わえるってあるよねぇ。私も寛ぎたい♪って時は、ウエッジウッドのカップ&ソーサーを使っていたわ。母が購入したものなので、無茶苦茶怒られたけど。(^^ゞ いつ来るかわからないお客さまの為に、家の空間を占めているよりは、活きると思ったの。洋食器や和食器もしかり。日常使いには、ためらいがあるものの、記念日など特別の折には、利用した方がいい。見た目にも鮮やかで、心も華やぐし〜

「好きなものに7割方囲まれて暮らせたら、幸せじゃないですかね。」そんな言葉が印象的だったな。


ミューズの晩餐 My essay,My life -CHANGE 1-

2013年10月05日 14時29分06秒 | My essay,My life
「今のあなた、ときめく人生を送っていますか?」

うーん。最近、心躍るようなことあったかな~

あ、そうそう。

学生時代からの友人に、ベビーちゃんが誕生したんですよ。この歳になると、さすがにそういった話題から、遠ざかっておりまして。思春期の子どもへの対応に、親の介護。トホホな状況を伝え合う機会が続いていたものですから、久々の明るいニュースに、やったー!と。年明け早々飛び込んできたのが、友人仲間の訃報だったこともあり、余計にね…新たな生命の息吹に、ぐっときた。

そんな折、数カ月間携わっていた案件が、ようやく片づいたんです。役所での用事を済ませた帰り道、解放感に浸りつつ、とあるショッピングセンターをぶらついておりますとー「あ、LAURA ASHLEYだ。」以前より、じんちゃんの心のアンテナに、ビビッと触れていたお店。しかしながら、そこを通る時には、慌ただしく移動していることが多く、足を踏み入れるまでには至らなかった。今日は寄っていくかな…頭を悩ませ作成した書類が通りホッ。そんな喜びと安堵の後押しもあって、ずいと歩を進めてみました。「いらっしゃいませ。」初めての店内、ぐるり見渡しー「うわぁ~素敵~」上品かつ華やかな装飾に、ためいきがこぼれます。洋服から、バス・キッチンに至る家庭用品まで、麗しのアイテムだ。もうヒューヒューですよ。’桃の天然水’を手にした華原朋美のように。ふる〜

そういや、夏にやっていた『プレミア音楽祭』や『FNS歌謡祭』で見た華原朋美は、良かったなぁ。有名プロデューサーに魅入られ、若くして成功への階段を駆け上がるも、彼との破局から人生が暗転。ついにはクスリを過剰摂取、その生活も荒んでいき…と、絵に描いたような転落ぶりをさらしていた彼女。幾度か再起を図ろうとするも、痛々しさがつきまとい、過去の怨念から抜け切れない感じだった。それがサ、しばらくぶりに見た朋ちゃん、輝いてたんだよ。昔と比べて遜色ない可愛さを保っていたし、声にはむしろ、艶やかな伸びがあった。ビックリした。。。グズグズになってしまった時期もあったけど、スッと立ち上がったんだね。

おっとLAURA ASHLEYだった。で、心躍らせながら一つ一つの品物を眺め、至福の時間を過ごしまして「ふぅ、お腹いっぱい」。いや素敵なんだけどもね、購入するとなると、今の我が家では、ちょっと浮く(笑)。まずは、LAURA ASHLEYのインテリアが溶け込む環境を作らなくては!まぁ一つの夢ですな。こういう装飾品や雑貨が似合う器でありたいと。そこで小さな目標を定めました。商品のいくつかを手に取り愛でているうち、柔らかな紫色を基調としたトイレスリッパを見つけたの。落ち着いた花柄と、控えめに付いてる白いレースに、心が和んだ。使っているのが傷んだら、これを買おう。’千里の道も一歩から’ ’千里の行も足下に始まる’ っていうじゃない?おいおい足下=トイレスリッパかよ!

心惹かれるベビー用品も並んでいて、友人へのお祝いをどうするか、ホントに悩んだのだけど、ここでは見送りました。’このハンカチなんて、娘に買って帰ったら喜ぶやろなぁ…’ キュートな妖精柄は、私でさえ頬ずりしたいほど。ああ、癒される~。数分後、心を鬼にして戻してきたけどね。一向に片づけられないヤツだもんで。

この夏、中学へ上がった娘に、部屋を与えたんです。母との同居に踏み切り3年。息子と娘は、2階の子ども部屋に、背中合わせに机を置いて、過ごしておりました。ところが、いつの頃からか兄が妹を追い出し、部屋を占領気味に。困った妹は、とりあえず身の回りのモノを携え、他の場所に生息するのですが、あくまで仮ぐらしですから。。。(パソコンデスクがある)廊下に居た時期があった。仏間に居た時期もあった。もう、借りぐらしならぬ、仮ぐらしのアリエッティですよ。体もちっちゃいしね 。「11時過ぎると、取りに行きたいモノがあっても、入られへんねん。お兄ちゃん寝てるから。」「うんうん。人間に見られたらアカンしな。」こら~

そんな状況が、子どもたちの進学(兄は高校へ、妹は中学へ)をきっかけに、変わり始めた。今度は、兄よりむしろ妹の方が、同室を拒否。そりゃそうだよねぇ。。。思春期真っただ中なんだもの。でまぁ、いろいろあって、大がかりな部屋移動を試みたんです。私は、長年使い続けていた自室を息子に譲りました。書棚が備え付けられた、静かな南向けの角部屋。東京で仕事をしていたり、名古屋へ嫁いだり。離れていた時期があったものの、30年に渡る私の居場所でした。留守の間も、親が手を入れてくれており、それこそLAURA ASHLEY調のカーテンや壁紙で、心地良く保たれていた。私にとって、愛着ある空間でしたが、ついに’その時’が訪れたのでしょう。従来のやり方じゃ、無理が出てくる。フォーメーションを変えなければならない転機ってありますものね。とはいえ、積りに積もった本、どうするよ~。😢そうだ!学校へ持って行こう。

こうして私たち夫婦は、母と娘の寝室へ。そうして娘は、兄に占領されていた部屋へ、移ることになりました。もう仮ぐらしやないよ。アリエッティ、初の一人部屋。小机置いて、ラグ敷いて、ルン・ル・ルン「お母さん、わたし夢があるの。お気に入りのインテリアで、寛ぎの部屋にするんだ。」はしゃいでいたのもつかの間、ある日娘の部屋を覗きますと…「アチャー、何でこんなに散らかるのよ。」鞄は出しっぱなし、服は脱ぎっぱなし、コミックやプリント散乱してるわ、ティッシュ落ちてるわ、このまま進めば、末は汚ギャルの部屋だね。一体、あの状態のどこで寛ぐねんな。「恥かしいなぁ。お兄ちゃんの部屋の方が、キレイやないの。」

遠くの高校へ通い始めた息子は、放課後や休日も部活に忙しく、ほとんど家に居ない。居ても、概ねリビングでiPodをいじっている。そんな所為もあるが、基本的に彼は自室にモノを広げないようだ。せっかく手にした我が城。カーテンを入れ替え、壁紙を張り替え、できる範囲で彼の仕様に近づけたからね。まぁ頑張って保っているよ。その代わり、しわ寄せがリビングに来るのだが。カーン。(~_~)

「やれやれ、こんな状態じゃ末が思いやられるわ。アナタが求める優しくて、賢くて、犬好きの男が、まわれ右をして逃げてくよ。」そうそう。娘の考える<夫の条件>が、少し変わりましたの。5年前には、こんな台詞をヌカしていたんですがね…「頭がよくって(ふんふん)、お金をためてて(ほうほう)、やさしくって(なるほど)、夫婦げんかしなくって(あてつけか!)、ねらわれてない人。」

気にしなくなった要素、やはり不動の要素、新しく加わった要素、なんて割り出していくと何だか可笑しい。ただ、ちょいと心配なのが…『パイレーツ・オブ・カリビアン』のタコ男に、ラストシーンで陥落。哀愁あるオッチャンに弱いのか!?そういや、幼い頃から気づけば 『はぐれ刑事純情派』にチャンネルを合わせていたよ。『ステップファザー・ステップ』を一緒に見ていた時にも、「怪盗キング(上川隆也)かっこいいねぇ♪」と言いながら、「でも、こっちのおじさんも好きなのぉー」。その視線の先に居たのは伊東四朗!!もう将来どんなお婿さんを連れてくるのか楽しみで。(^_^;)

「いいもーん。結婚できなくたって、犬と一緒に暮らすもん。」「その犬だって、むさくるしい所じゃ可哀想だよっ!」何とか娘の意識を変えられないものか。考えていた時、うってつけのドラマがめぐってきました。どれどれ、なんだって?

''あなたは、お家とちゃんと向き合えていますか?お家の在り方は、あなたの生き方そのものを投影します。だからこそ、片づけは自身を見つめる大切な作業。「片づけ」を通して、自分の内面と向き合えれば、その先には、きっと、素敵な明日が待っています。''

『人生がときめく片づけの魔法』

この’お家’ってのを’お部屋’に置き換えたらピッタシやな。うしし。えっ?そう言うじんちゃんは、どうなのかって?家の中はおろか、その心の中まで混沌としておる!


OGPイメージ

華原朋美 - I BELIEVE (from 「DREAM -Self Cover Best-」)

セルフカバー・ベストアルバム「DREAM-Self Cover Best-」より「I BELIEVE」のミュージックビデオが完成!
デビュー...

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ミューズの晩餐 My essay,My life -僕らをためしにくるものに-

2013年03月29日 09時59分34秒 | My essay,My life
春は、別れの季節

それ故に、うら寂しい思いもするが、

その裏側には、各々の旅立ちと、新たな出会いがある。

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理由あって、母と離れて暮らすことになりました。爆弾低気圧による大腿部の骨折から1年…私たちは何を学び、何を学べなかったのか。ま、結局なるようにしかならないのだけれどね。



My essay,My life -書を捨てよ、町へ出よう-

2012年11月10日 10時28分55秒 | My essay,My life
友人の元同僚がね、BARを開いたそうで。このご時世に脱サラとは、勇気あるなぁと思いますけど、同じ職場から作家へ転身された方もおられるらしく、そうした影響もなきにしもあらず⁈

あれはまだ暑い日のことじゃった〜。せっかくなので応援がてら訪れたいという友を中心に、何人かでお邪魔する運びとなりました。夜のお出かけなんて、久しぶりじゃねぇぇぇ?勿論じんちゃんも、二つ返事でOKです。子育てをしていると、こんな機会もなかなか。送り出してくれた母と家族に感謝ですね。

さて、冷麺で軽く小腹を満たし、向かった先は東門街。大阪の北新地には遠く及ばないが、神戸の中心地三宮界隈では、日の暮れから俄然元気になるエリアです。限られた空間にたくさんのお店がひしめき合い、ネオンがチカチカ。付近を通る度、気にはなっていたものの、女性一人ではちょっとね(笑)。なのでちょうど良かった。

まずはカウンター席へ通され、「ええっと、何にいたしましょう?」非日常の空間に、早くも心が踊ります。「どんなものがありますか?」と尋ね、マスターに勧められたのがシャンパン。連れてきてくれた友人の誕生祝いを兼ねて、皆で乾杯しました。いい滑り出しだ〜。ただ一つ難を言えば、5人が横に並んでいるので、2つ隣くらいまでしか声が届かない。かと言って、お酒を頼みやすいのはカウンター席だしねぇ。マスターと会話ができるのも。

腰を落ち着けて飲んでいると、繁華街から流れてくるのか、次第に周囲が賑わってくる。入店時には一人だったお客さんも、その後10名以上の団体が入り、テラス席まで埋まる盛況ぶりになりました。日曜の夜に、これだけ集客できるなんて、すごいよぉ!元々休日だったのを、「やっぱり休んでいる場合じゃない」と開店へ踏み切ったそうで、ひとまず読みが当たったということかな。

後から来た団体さんは、小さな丸テーブルに、寄り合って座っておられました。気働きのあるおばちゃんが、グラスをまとめてカウンターへ運んだり、マスターの代わりに動く動く!ちたみにこちらも、全員1杯目はシャンパンで、この店のとりあえずはシャンパンなのか!?つーかビールないの?ひょっとしてワインBARなんかな〜。メニューは見当たらず、グラスが空になると、黙って2杯目のシャンパンをつがれました。それが代金としてついているのか、マスターのはからいなのかも、わからない…

しばらくして団体客のお一人から「トイレのドアが開きませんねん」との訴えがあり、「これで開けてください」とマスターが差し出したブツが、私と友人Tちゃんの顔の間を通り抜けていったんですが…それが一本のナイフで。「どんなBARだよ!」「しかも刃先向けてるし」喧騒の陰で、二人ツッコミまくり。

「ホラ、元同僚の作家さんに教えてあげないと!」正に、’事実は小説より奇なり’ですね。挙句ナイフを持っていったおじさまが戻ってきておっしゃるには、「押すと引くを間違えてました」そのオチかよ~。(~_~) じんちゃんのツボに、すっかりハマってしまった。

「次は何飲もう?」「常温で飲む赤ワインは、暑い時どうかなぁ。白の方がいいかも」しばし悩みつつ、それでも赤ワインを注文。ふと気がつくと、私たちのみならず、他の友人たち、さらには団体さんも、すべて赤!「私ら、呼び水になってるで。」あ、いや呼びワイン。まぁボトルを開けているから、マスターもついでしまうんだろうけどね、それを受け止めるお客さんも、度量が広いや。

Tちゃんとは、概ねドラマの話をしていました。『東野圭吾ミステリーズ』はどう?みたいな。お互いミステリー好きで、松本清張や横溝正史作品についても、アツく語り合う間柄なのです。「今のところ坂口健二の回が良かったねぇ。次回は反町くんが主演だよ。」えーっ 見る!絶対に見る!

「彼は、ここ数年いい仕事してるわ~」その内容として『ワンダフルライフ』『戦国自衛隊』『14才の母』等を挙げたのだけど、Tちゃんはやはり『GTO』だと言う。勢い放送中のパート2にも話が及んだ。ただし、2代目グレートティーチャーを演じるAKIRAは芝居が硬いと不満顔。「反町くんの突き抜けたバカっぷりが良かったのに。そうして鬼塚はアツい男でないと」「脚本は面白いよ。生徒役の子たちも上手いなぁ。それぞれ魅力的な人物像へ仕上げてる。」反抗していたはずの鬼塚へ一人、また一人と陥落していく図を、じんちゃんは毎週楽しく眺めていたのだ。王道のパターンなのだろうが、まっこと痛快!である。

「お昼の再放送で『海猿』を見ていたら、次が反町くんの『GTO』で」「窪塚洋介が生徒役なのね?」「小栗旬もよ。」「贅沢やなぁ。」「私の記憶だと、鬼塚は大人気ないことをしているんだけど」「うんうん」「目には目を!ズルにはズルを!で真っ直ぐ生徒にぶち当っていく清々しくもアツい先生だったの。これが改めて見ると…」純真な大きい子ども(鬼塚)が、鋭く真理を突くような事を口にして、周囲がはっと気づく展開になっている。私以上の熱量で、脚本には脚本を!とばかりに返されてしまった。

そこまで魅力を語りたくなる脚本、誰が手掛けていたのだろうと興味が湧いて調べてみたら、パート1の担当は『家政婦のミタ』の遊川和彦さんでした。道理で惹き込まれるはずだぁ。しかし、東野圭吾ミステリーの話は、一体どこへ行っちまったのよ〜。

赤ワインから白ワインへ移る頃には、息子の受験談義に。「今の時期に、志望校が定まらないのはキツいなぁ。」「これという決め手がね…」「っていうか、推薦考えてたんかーい。」「ふふ」「学校の成績と受験の勉強は、また違うから」「私立では大学のあるK高の募集人員が多くて、こちらの推薦枠も一つのテかなと思ったんだけど」「それいいやん!」「来年度向けの学校案内では、まだ男子校なのねぇ。」それが発覚しましたらな、適度に食いついていた息子の反応が、さぁーっと冷めましてん。

「3年の辛抱やないの。」「近い将来女子が入ってくるんやけど。」それでも本人の中では、ツラいんやろね(笑)。「ホンマ頭痛いわ。」「軍隊並みに厳しいというO高も気になるねぇ。」「でもそれは周囲が言ってることであって、実際中に入ってみないと、本人との相性はわからないよ。」Eちゃんも加わり、受験談義は進んでいくのでした。

店内がしんみりし出した頃、カウンター席の常連さんに、さっきこんなことがあって…と、ナイフ事件をお話していたら、「ああ、知っています。」私たちが入店した時に、一人グラスを傾けていたお客さんなのだった。他所で食事をして、戻ってこられたらしい。私らどれだけ長居してるねん!「ちなみに、最初は何を飲んではったんですか?」「ビールです。」「おいとったんかい!!」再び、友人とツッコむ羽目に。家が近く、週に1度は訪れるという常連さん。ホンマ第二の我が家状態やねぇ。

マスターは細かいことに拘らないざっくりした性格らしく、お会計もEちゃんを除いて大サービスでしたが、東野圭吾さんもビックリの実録『さまよう刃』。書を捨てよ、町へ出よう♪ ああ、楽しかった。