JINCHAN'S CAFE

My essay,My life
エッセイを書き続けることが、私のライフワーク

怒りのグルーブ -反撃編-

2008年12月13日 14時36分00秒 | ちょ色気
 どうも。みなさん初めまして。いつも母さんが、お世話になってます。今日は日頃のうっぷんを晴らしに、ここへやって来ました。僕だって、ネタにされてるだけじゃあ、つまらない。「博士が愛した葬式」だって、人の聞き間違いを、何度ネタにしているんだ。自分だって 『シュレックⅡ』のことを、「白い靴」だと思っていたんですよ。人を笑い者にしているけど、この親にしてこの子ありなんだ。まぁそれでもウケてもらえると、ちょっと嬉しい・・・アブナイアブナイ。母さんの陰謀に引っかかる所だった。家族が迷惑している。この現状を訴えなければ!大体、父さんや僕の下の毛事情を暴露しておいて、己のことはボンドガールですよ。まったく、どこまで図々しいのか。あっこのネタは、今年の5月に母さんが書いた『性春の門2』というエッセイにあります。恥かしいなぁ。えへ。テレてる場合じゃないぞ。お返しに、僕の目に映る母さんの姿を、余す所なく描いてやるんだ。イシシ。

 さて、何から話そうかなぁ~。いろいろあり過ぎて困るよ。けどやっぱり、うん、あのエピソード。花火大会の日ね、会場へ向かう前に、近所の居酒屋で、腹ごしらえをしていったの。「あ~美味しかった」家族全員大満足で、帰り支度をしていました。そうしたら、サンダルを履こうと、かがみ込んだ瞬間に、母さんのチェーンベルトがですね、ぶちぶちっという音と共にはじけ飛び、その一片がしゅんしゅんしゅんしゅん しゅんしゅんしゅんしゅん流線型を描いて、僕の方へ向かってきた。「うわぁ~!」あれ、一種の狙撃ですよ。母さんのチェーンベルト、おそろしいアイテムだ。『007』のジェームズ・ボンドだって、『ミッション・インポッシブル』のイーサン・ハントだって、そんなもの持ってやしない。サンダルを履こうとしてる人から、チェーンベルトが飛んでくるだなんて、誰が予測します?「大丈夫ですか!?」見送りに並んでた店の人たち、辛かったろうなぁ。笑いたくても笑えないんだもん。それでもね、真面目な顔を作って、心配してくれました。いいお兄さんたちだ。そのベルトを、父さんが泣きながら直したんです。「なんで、こんなトコから切れるかなぁ。」「えへへ。」ウェストを細く見せようと見栄張るからだよ。出っ張ってるお腹が、目立つだけなのに。

 しばらくは家族にいじられ、少しは反省したかと思っていたら、また、しゃあしゃあと同じ恰好をしてる。今度は大丈夫かいと横目で睨んでいると、「へーっくしゅん!」ぶちぶちっ。オーノー。ちょっと前に、冬物のワンピを買ったとか言って、喜んでたんですよ。また、あのチェーンベルトが活躍するに違いない。今度はブーツを履く時に、ブチ切れるんだ。賭けてもいい。初めて黒い柄物のストッキングを買ったって、浮かれてもいたな。「どう?セクシーでしょ♪」クルリと回ったりするんだが、贈答用ハムにしか見えないの。わお!網目が広がる~。妹が「おかあさん、かわいい~。」なんて相手になるものだから、ますます図に乗るんだ。ホント、女が「かわいい~」っていうのは、アテにならないな。僕はね、正直だからそんな調子のいいことは言えない。いや、言わない。ガリレオと一緒さ。

 思春期にさしかかっている僕には、悩ましいことがある。僕ん家はね、襖一つ隔てて、大人たちの寝室と子どもたちの寝室が隣り合ってる訳。で、その・・・真夜中に・・・なにやら聞こえてくるの。ハーメルンの笛違いますよ。キャーとかアンとか。こうなると、’実に興味深い’なんて構えてる余裕はないからね。布団をかぶってタラリ脂汗を流してる。妹はといえば、スヤスヤ夢の国だ。チクショウめ。ある日、たまらなくなった僕は、母さんに、こんな嘆きをもらしたよ。「ここは猫の楽園か!」「聞こえたぁ?」「去年のクリスマスから数回聞いた。」「聞くな。」「聞かすな。」「じゃあ、聞こえてるでってサインを、決めとかなアカンね。ベッドの枠を叩け。」「リコーダーで、ルパン三世のテーマ吹いたるわ!」「あっはは。」そこは、’私は貝になりたい’だろうよ。まったく ’真夜中の弥次さん喜多さん’ならぬ ’真夜中の父さん母さん’だ。しょうがないなぁ。ではこの辺で、尻を上げるとしよう。ばいちゃ。


性春の門 2

2008年05月28日 14時14分00秒 | ちょ色気
 五木寛之さんの向こうを張ってパート2。(←こら!)

 いや息子(小5)が、お年頃になりましてね・・・先日ふと私に、こう打ち明けた訳です。「あそこに産毛のようなものが生えてきている」と。

 お前は宮沢りえか!サンタフェか!(確かヘアヌード写真集を出した時に、「あれは産毛ですから」と言い訳していたんだよなぁ)いよいよ大人への階段を上り始めるのかー。うむ。感慨深いね。「ちょっと母さんに見せてごらん。」「えーっ!?ダメダメ!!」何よ水臭いわねぇ。3年前に小さな変化がおこった時には、見せてくれたんですよ、自ら。それも、あまりに屈託なく「見てみる?」なんていうものだから、一瞬たじろいだ。けど、ここで引いたら女が廃ると思いまして。(←なんでやねん)「じゃあ・・・お願いします」と。私とエロトークをした経験のある方は、ご存知かと思いますが(相手は選ぶで) 、どうも女の使い道を誤っている。適当にコロンと参っておけばよいのに、元来の負けん気が顔を出し、挙句剛速球のどまんなかストライクだの、思い切り打ち返してくるだの。『がんばれ!ベアーズ』のアマンダ(テイタム・オニール)にでもなった気分だ。ったくテイタム・オニールが泣く!かつては母に無邪気な挑戦状を突きつけていた息子も、さすがにダメ。やたら恥ずかしがるのです。キスなんて迫ろうものなら、両手で頬を押さえて走り回る。お前は乙女か!近頃は乙女だって、キスくらいで恥ずかしがるまいに。おっと産毛だった。仕方がないので、「じゃあ、お父さんに鑑定してもらいなよ。」夫は中島誠之助か!息子のお宝を鑑定。これぞまさしく、『なんでも鑑定談』なんちって。「代わりに父さんのも、拝ませてもらいなよ~♪」

 いや夫も、お年頃になりましてね・・・先日ふと私に、こう打ち明けた訳です。「あそこに白髪のようなものが生えてきている」と。

 私、どえりゃあ驚きました。ちょうど夫婦の語らいが終わり、オールヌードでしどけなく横たわっていたものですから。(ボンドガールかよ!)「ええっ!?私の??」「違う。僕!僕!!」それをはよ言わんかいな。言わんのバカめ。あ~驚いた。魅惑の人妻アンダーに白髪疑惑なんて出たら、益々沽券にかかわるよ。そうじゃなくてもムラーズくんにフラれてからというもの、かつてのオーラが剥れかけているのに。最近は、同年代の女性に面白がっていただいてましてね。羨ましがられるどころか、ぷっお笑いの対象になっております。まぁ化けの皮が剥がれただけですが。えへへ。もう男なんて寄ってきやしない。心配がてら見守ってくださる優しいおじさま方だけよ。余程頼りなく思われているらしい。でへへ。さて、白髪の主が夫だったと知り、ひと安心致しまして、「あはは♪ざまーみろ。これで若いお姉ちゃんと浮気はできまい。」「くそっ!」「私やって、お腹に薄い布をかぶせないかんのよ~。」40代の恋は、どうやら傷の舐めあいになるようです。お互いの肩に、そっと手をおき「わかるよ。」「わかるわ。」いとしさと~せつなさと~心細さとー♪これじゃあ、’桃色吐息’どころか、とんだ’哀愁でいと’だよ。かくして父と息子は、夕食後に裸の付き合い、語り合い。・・・って我が家は、スタープラザか!グランシャトーか!!あっごめん。これ古びた関西人しかわからんネタやった。

 娘(小2)も、お年頃になりまして・・・いや、彼女は若干2歳にして、ちょっとした逸話を作ってくれた。

 ある時ふと、兄(当時5歳)のもとへやってきて、こう申した訳です。「ねぇねぇ、おにいちゃーん。しぇっくしゅしよー。」お前は、東京ラブストーリーの鈴木保奈美か!ぶるぶるっ。アタシの聞き間違いやもしれぬ。念の為、傍らにいた息子に「今、この子なんて言った?」と確認したら、にこにこ笑いながら 「せっくす」。かつてこんなに明るく、無邪気に、「せっくす」と口にした人がいただろうか。そんな突き抜けた開放感がありました。ネタ元は『クレヨンしんちゃん』と言いたい所ですが、この時ばかりは違ったー。『Stand Up!!』(二宮和也主演)というドラマです。洋画でいうと『グローイング アップ』、昔のテレビドラマでいうと『毎度お騒がせします』のようなものかしら。何事にも興味津々の童貞くんたちが織り成す性春群像・・・あ、違った青春群像。ちょっとエッチな言葉が行き交うので気になりつつも、子どもたちから「母さん、せっくすって何?」なんて質問もおこらなかったので、まぁいっかーと。やはり引っかかっていたのね。黙っているのは、時としてクセモノだ。イコール興味がないということにはならない。コワいのは、そうやって胸に溜め込んだ思いが膨れ上がり、どこで爆発・暴走するか。人間関係、或いはCafeの日記への反応も、そんなとこありますねぇ。さて、子どもたちのその後を見ていたら、布団の中にもぐりこみ、キャッキャキャッキャ。どうやら彼らの頭の中では、「男と女が一つ布団の中で、もそもそいたすこと」だったようで。当たらずとも遠からじかな。この一件は、未だに夫にはシークレット。だって、ただでさえドラマ嫌いの夫に「そんなくだらないものを見ているからだ!」と益々目くじらをたてられそうなんだもーん。

 この話を聞いた友人は、私にこう打ち明けた訳です。

 一人掛けの椅子に仲良く二人で腰掛けていたので、「かわいいおケツだね」と言ったら、顔を見合わせて「おケツだって。きゃ~っ」なんて反応してた。悪い言葉を教える伏兵は、身近にもいる。

 あらあら。でもそれ以前に、この母にしてこの子ありなんだろうと思います。ええ。
 https://www.youtube.com/watch?v=EbA_pF4FYFM

※グランシャトーがわからない方に    
 http://www.youtube.com/watch?v=PfVt6FtJPuQ  

『性春の門』は、昨年7月13日付のエッセイです♪
『Stand Up!!』は、『ケイゾク』『トリック』の堤幸彦監督が手がけたドラマ。よくできてました~


性春の門

2007年07月13日 16時46分00秒 | ちょ色気
 今回は、ちょ色気ネタで参ります。では、いきますよーっ。

 お・と・な・の’ボキャ天’

 朝食を終えた息子が、計算機を取り出して何やらやっていると思ったら・・・「えーっと、3×60(分)×24(時間)×365(日)=1576800(回)か。ねぇねぇ母さーん、この間の女の人さー1年間に157万6800回、あの事を考えてるって訳だよー。」「ははっ。すごいねぇ~って、アンタ何やってるの!」 「えへへへへー」

 この間の女の人というのは、『たかじんのそこまで言って委員会』(関東地区では、放送されておりません)で紹介されていたお色気エクササイズのDVDに登場する、外国人のお姉さん。フェロモンをむんむん撒き散らしながら、インタビューにこう答えていたのである。「そうねぇ。20秒に1回はエッチの事を考えるわん」つまりうちのせがれは、彼女が年に何回エッチについて考えているのかを、はじき出したって訳。まったく朝から何やっとんじゃ!しかも小学4年やっちゅーねん!!まぁテレビの前で、手をたたいて大笑いしていた私も、悪いんやけどね。少しは遠慮せいっちゅーねん。子どもの前で。

 はて、あれは去年の今頃だったか。家の中で診察券が見当たらなくなり、親子3人引き出しをさらって大捜索をしていた時の事。手伝っていた息子が、やにわに隣室からたずねた。「ねぇ何?この’うすうす’ってやつ」「はぁ~?何じゃそりゃ」商品名を意識していない私は、それが何たるか、わからなかったのである。作業の手を止めて、その場へ行くと・・・あちゃーコンドームやがな。思わず下を向いて、ぷーっと吹き出した。うつむいたまま肩だけ激しく上下に揺れる。「フッフッフッフッ フッフッフッフッ」まるで明智くんに正体を見破られた、二十面相である。次第にこらえ切れず、「わっはっはっは わーっはっはっは」よく見破ったな明智くん!

 「何だよ~」子どもたちも、つられて笑っている。さて、場がすっかり和んだ所で、どうしたものかと考えをめぐらし、こう切り出した。「うむ。これはだね。男の人の大事な所につけるものだぁね。」「えっ!?○○○○に?」「そうさね」「えーっ!?」兄妹顔を見合わせ、「なんでぇ?」「それはやなー。赤ちゃんの素が、お父さんからお母さんのお腹へ、お引越ししてくる時にやねー。ああなって、こうなって・・・

 (ここから後は、しばらく音楽をお楽しみください。曲目は、つボイノリオで『金太の大冒険』です。知っている方は、大きな声で歌ってみましょう♪ はいっ!)

 あるーひ 金太が歩いていると~ 美しいお姫さまが逃げてきた~  
 悪い男にー ネェ 追われているの~ お願い 金太まもってぇ  
 金太まもーって 金太まもーって 金太まもーってぇ♪
 (うちの一家、車でこの歌を合唱しております。)

・・・という話やねん。」「そっかー。やっと謎が解決したよ。」「赤ちゃんの神秘?」「’うすうす’だって。僕、何なのかよくわかんなかったんだ。」「アンタ知ってるの!?」「うん。だって『クレヨンしんちゃん』に出てくるもん。」しまったー。

 息子が手にしたコミック第1巻を見ると、あるある。ひろしとみさえがいい雰囲気になり、さてこれからという所で、寝かせたはずのしんちゃんが・・・というくだり。バックに描かれてますがな。商品名’うすうす’と入ったコンドームの箱が。くーやられた。確かに大人向けの雑誌に連載していた漫画だから、そういうシーンがあっても、おかしくない訳で。自分の所有物だったにもかかわらず、あまりに大昔の品で、細かい内容など、すっかり忘れていたのである。勿論、下品なのは承知していたが、そうした世界に対してマユをひそめるタイプじゃなかったので、息子がバイブルのように繰り返し読んでいても、さして気に留めなかった。こりゃ私の責任か?だよなー。が、困った事に、自分にはこういう場面をいたく面白がってしまう側面もあり、結果的に本日も反省の色ナシ。「しかし、アンタ何からでも学んでくよね・・・」彼は、十二支も江戸川乱歩の小説(少年探偵団シリーズ『大金塊』)から学んでいた。宝の隠し場所を示す方位として登場するのだ。『しんちゃん』からも、学ぶべきものがあったって訳ね。こうして、我が家の性教育入門はつつがなく修了。

 さて現在、母を面白がらせるこの息子。実は出産時にトラブルがあり、仮死状態で生まれてきた。お腹の中を下りてくる途中で心音が低下し、吸引によって、ひっぱり出されたのである。出生から自発呼吸が始まるまで8分間。酸素を投与されながらの蘇生となった。「ちょっと赤ちゃん、しんどそうなんでねー」男か女かも教えてくれず、先生も助産婦さんも、隣室へ消えてしまった。それくらいの緊急事態だった。先生方の尽力で蘇生したものの、低酸素状態にさらされた影響がどうでるのかわからなかった。贅沢は願わない。みんなと一緒に走って、嬉しい時に笑い、悲しい時に泣いて、そんな普通の生活ができたらなぁと、真底思った。数日後の検査で大丈夫であろうという結果はでたが、それでもある程度成長するまで緊張感に包まれていた。

 こんなバカ母でも、一つだけ息子に真面目に伝えている事がある。「あなたの命は、救われた命だから大切になさい。」どんなに医療が発達しようとも、出産時の態勢は万全ではない。また、そこに至るまでにも、様々なトラブルがある。それをかいくぐって生まれてきた命は、それだけで価値あるものなんじゃないかな。あの時、お世話になった先生方、助産婦さん、看護士さん。そして心配してくれた、周囲のみなさん。本当にありがとう。息子は来月で10歳になります。息子よ。これからもそのキャラで、のびのびと育つんだよ♪


純潔の砦

2007年05月30日 00時05分00秒 | ちょ色気
 昔、勤め先のおじ様チームの飲み会に参加していて、流れでカラオケへ行くことになった。そこで、とあるおじ様が渡哲也の『くちなしの花』を選曲されていたのだが、冒頭の ’いーまでは ゆびわも まーわるほど~♪’ という所を、 ’いーまでは くびわも♪’ とお歌いになり、後輩と笑い転げた思い出がある。場がざわついていた所為か、周囲は誰も気づかない。当のおじ様はというと、我々がウケまくっているのを見てニヤリとし、何事もなかったかのように続きをお歌いになっていた。聞いててよかった。ナイスな瞬間に立ち合えて幸せ♪ にしても 『くちなしの花』 が、ワンちゃんの歌に変わるとは。
 
 カラオケじゃないけれど、家で音楽を聴いていて、ある歌詞を変えて歌ってしまうという事がある。私は、学生時代から浜田省吾の大ファンなのだが、彼の『ラストショー』(星は君のもーので、月は俺のもーのーだった~♪) という曲で、 ’ハンバーガースタンドで 俺たち待ち合わせてー 君のオヤジのくるまー 夜更けにぬすみーだし’ という所を必ず ’君のオヤジのブルマー♪’ と歌ってしまう。(そんなもの盗み出してどうするねん!)そうして一人で、ケケケと笑うのである。

 おっと、ブルマで思い出した。去年の事だが、息子が情けない声を出して「母さん、ヤバいよぉ」と擦り寄ってくるので、「何だい?」と聞いたら、「クラスでブリーフ履いてるの、僕くらいだよ~」と言う。今のガキは、しゃらくさいので、幼稚園からトランクスなのだ。ちなみに息子は、白いブリーフである。確かにその頃、他所のクラスのお母さん仲間から、「最近うちの子、ブリーフを嫌がるようになってねぇ。○○くんも、○○くんも、トランクスに変わったっていうのよ」と聞いていた。ふふん。ついにうちにも来たかと思い、「で、他にはいない訳?」と尋ねると、「もう一人いるかなぁ。でも、そいつは柄物だからサ。」いいじゃん。白のブリーフ。女の子だって純白のパンツなど履かない昨今にだゼ、あえて男が履くってのがいいんじゃんか。と母は無責任な理論を、心の中で展開する。

 「せっかくだから、もうちょっと履いてなよ。」人ごとなので冷たく突き放す。無論、母だって息子がいつまでもブリーフを履き続ける訳にいかない事はわかっている。高学年になって’ブリーフくん’なんてあだ名をつけられてはたまらない。いやそれどころか、中学になったら 「おい!ブリーフ!!」などと呼ばれそうである。さすがにそれはちょっとね、なのだが意味のない多勢に組み込まれるのも悔しいのだ。もうしばし、このままでいこうじゃないか、と思ってみたりする。ちなみに白いブリーフは、私の趣味ではない。ただ、幼少の頃からたまたま買い続けてきたのと、いただきものがもう1サイズ上まである。それだけの話。終わったら、息子の願いをかなえてやるつもりでいるのだが・・・

 4年になって「どうなの?今度のクラスでは?」と聞いたら、さして興味もなさそうに「知らん」と言った。もうどうでもよくなったかな・・・息子の ’純潔の砦’ がいつまで守られるのか、興味津々である。


嘆きのおっぱい

2007年04月30日 14時34分00秒 | ちょ色気

 前回は、ウケていただいてどうも。創作でなく事実であるというのが、可笑しくも哀しい所ですぅ。(トホホ)

 娘の何気ない一言。幼稚園時代には、こんな事も言われたなー。「ねぇねぇ、お母さんって、どうしてションボリおっぱいなの?」あまりの上手いネーミングに笑ってしまったのも事実だが、(失礼ね。ションボリおっぱいなんて。どうせなら’ひかえ目なおっぱい’って言いなさいな。)心の中で子ども相手に無理難題を押し付けたのも事実である。「うーん。お兄ちゃんとあなたに、いっぱいいっぱいおっぱいをあげたら、こうなっちゃったんだよねぇ。」

 本当は貧乳なのである。が、妊娠と同時にむくむくと膨らんできて、出産すると何故だかあふれるようにおっぱいがでてきたのだ。息子も娘も、1年間浴びるように吸い尽くし、元気に育っていった…。おっぱいボーンの時代は、自分の中でもちょっとした黄金期だったので、このまま継続してくれるとよいがと都合のいい事を考えていたのだが、子どもたちがおっぱいを卒業すると同時にしぼんでいき、とうとう元来よりしょぼくれてしまった。’まるで、吉本新喜劇で桑原和男が扮するおばあちゃんみたいなしぼみ具合だねぇ’などと時折苦笑しているが、まぁ仕方ない。それが私なんだから。

 おっぱいと言えば、以前職場でやはり胸が小さいのを気にしていた先輩が、その嘆きをデスク周辺の人に漏らしていた所、それまでうつむいて黙々と仕事をやっていた男性社員がやおら顔をあげ、「そうだよ。おっぱいは大きさじゃないよ!感度と感触だよ!!」と反応しだしたという話があった。これは、ちょっとした逸話として女性陣に瞬く間に広まった。’いつも無口で真面目なあの○○さんが’という冠と、’けだし名言’という修飾をつけて。我々もまだうら若き乙女だったし(リアルに解釈できる程大人でもなく)、セクハラセクハラと大騒ぎするような時代でもなかったので、至ってのんきに「そうなんだー。あはは」と笑って受けとめていた。「やーね」なんて、眉をひそめる人はいなかったと記憶する。何より、その男性社員の人柄が大きかったのだろう。(現代で決してマネなさらぬよう)

 そんな事を、なつかしく思い出す…。