JINCHAN'S CAFE

My essay,My life
エッセイを書き続けることが、私のライフワーク

VIVA!学祭

2014年10月24日 19時10分00秒 | 受験・学校
秋もたけなわ、学祭シーズン到来ですよ。今年も子どもの学校に加え、友人知人の縁を辿り、大学へ出没する予定。行きたい所へ行き、会いたい人に会う、それがここ数年のモットーなのです。

シーズントップに控えているのは、息子の学校の文化祭。去年はね、中学時代の後輩や妹の友だちが加わり、賑やかな1日となりました。時間もお金もかかる… そんな状況の中、はるばる地元から足を運んでくれたのは、ありがたかった。

大人たち(夫&私&ママ友)の見学は、機械工学科の実習場所である工場からでした。3Dプリンターに、ピタゴラ装置、6足歩行ロボットと、ノッケから軽く心をつかまれた私たち。3Dプリンターなんて、まだあんまり浸透していなくてね、「噂には聞いてたけど、これかぁ。」ママ友と、じっくり見入ったもんです。「デザインしたものを立体で作れるんだって。」「じゃあどんな事に使えるのかっていうと、パッと浮かばないねぇ。」「ボタンを作ったり?」「クッキーとかオリジナルの型作りに利用する女性もいるらしいよ。」身近な所で懸命に用途を探っていたのが懐かしい。

工場では夏休み中も、作業着姿の学生が頑張っているとの事でした。秋に開催されるロボットコンテストへ向けての追いこみ作業なのだとか。ちなみに今年も、学祭開催中に近畿地区大会があり、熱戦が繰り広げられる模様。競技課題はロボットによる「そばの出前」で、お盆に高く積み上げられた蕎麦の蒸龍(せいろ)を、3つの障害物を乗り越え制限時間内に何回運べるかを競う。30年近く続いているロボコンともなると、課題を考える側も大変ですねぇ。ちなみに、全国大会の舞台は、ナント両国国技館!(←相撲かい)

都市工学科では、液状化現象の説明を受けました。担当の学生さん(女性)といくらか打ち解けた頃、「ところで都市工学に草刈正雄に似た先生がいない?」と質問してみたら「ああ~」と笑って「あの先生は転任なさったんですよ。」「えーっ、いなくなっちゃったの?イケメンだったよねぇ。」傍らでクスクス笑うママ友に、「だって一般人でなかなかいないわよ、草刈正雄。」(再び女生徒へ)「去年の入学説明会の時、進路相談で何人かの先生が座ってはって、おばちゃんな、吸い寄せられるように彼の前へいってしもてん。」「あはは。」「私たちの担任だったんですよ。」「あんまりお話上手やなかったけど。」「わかる気がします~」「隣にいた田山涼成風の先生が上手かったわ。電子工学科の。わかる?」「田山涼成がわからない。」

本校出身とおっしゃった田山先生は、「得意科目は理科と社会。数学はあまんまり…」という我が子と似た状況だったそうで。「ただ得意じゃなくとも、数学や理科が好きであってほしい。毎日90分の授業がありますから、数学嫌い・理科嫌いの子には辛いです。」 理系の学校なので、国語や社会といった本来の得意科目(利点)を切り捨てることにならないか?そんな環境の中、果たしてやっていけるのか?といった不安を口にした所、先のことも見据え、いろいろアドバイスしていただきました。午前中からお昼にかけみなさんヒマヒマで、草刈先生と田山先生には、すっかりお世話になってしまった。

さて、女生徒さんと楽しくおしゃべりした後は、鳴き砂の展示コーナーへ。踏みしめるとキュッキュッと音がなる鳴き砂が、京都の海岸にあり(琴引浜)、そこから持って来た砂をビンに詰め展示しているのです。ここでは、男子生徒が小さなすりこぎを使い、音が鳴る実演をしてくれました。「耳をすましてください。ほら、キュッキュッと音がするでしょう?」「君たちが京都から持って来たの?」「いや、これは学校にあったんです。」 ズルっ

「こういう海岸が日本にはいくつかあります。もし行かれることがあるなら、砂を詰めて持ち帰るといいですよ。」「記念になるのね。」「たまにこうやって、音を鳴らしてみてください。」「当時の記憶がよみがえる?」「潮騒のメモリー♪」「上手い上手い。せやけどそのネタ、来年はきびしいかも~」「ホンマですねぇ。」話題になっていたドラマの挿入歌(BY『あまちゃん』)を、どこかで仕掛けようと考えてきたのでしょう。健気やなぁ。私と夫の間では、「落語のようにキレイにオチた」と好評でした。都市工学は内容が壮大過ぎて、実地の披露は難しいものの、街づくりなので夢があって楽しそう。測量とか地味な仕事がベースになっているのだけどね。

電気工学科では、放電実験を見学。バチバチっと火花が飛ぶので見ていて楽しい。「ポケモンで、ピカチュウが10万ボルトだ!と言っていますが、それくらいでは敵を倒せるような威力になりません。」さらに応用化学科では、「ドラマなどでクロロホルムを染み込ませたハンカチを当てられ気絶するシーンがありますが、効き始めるまでに2,3分かかります。それだけ嗅がされていたら、気絶どころか生命も危ない。名探偵コナンにもよく出てくる設定ですが、あれは嘘なんですね。」空想世界を覆すネタばらしをしていたのが、可笑しかった。息子にその事を指摘すると、「夢を壊したととるか、そこが面白いととるか。面白いと思える子が、この学校に向いているんだよ。」

今ではエンジニアを目指し、日々奮闘している息子も、受験の折には辿りたい道がスッキリ決まらず、悩んでいました。明確な方向性を持つ学生は幸せ。文系か?理系か?といった選択肢のみならず、子どもにとってどういった環境が見合うのかも、気になるところです。規律の厳しい地元校で、折り合いをつけることや逃し方を学んでいくのか。それとも、自己責任と背中合わせの開放的な校風の中、自分なりの個性を伸ばしていくのか。蓋を開けてみなければわからないこともありますしネ。「今後の数年間の居場所になるのよ。悔いのないよう選んで。」ヤキモキしながら見守るも、当人は最終学年故の想い出作りに余念がなかったりして。

それでも秋を堺にようやく志望校を絞ることができまして。最後の決め手となったのは、まさかの文化祭でした。 「ああ~面白かった。5年もあんな行事が体験できるなんて!」 興味津々でコスプレ大会を覗いていたら、いつしか在校生と共にステージ最前列へ。やがてペンンライトを手渡され、気付けば円陣組んで踊りまくっていたトカ。余程、熱気溢れるステージだったのね。

【ももクロMV】行くぜっ!怪盗少女 / ももいろクローバーZ(MOMOIRO CLOVER/IKUZE! KAITOU SYOUJO)

ちなみにアイドルに扮していたのは、ほぼ男子生徒。そんな環境は今も変わらずですが、楽しんでもいるようで「男同士のポッキーゲーム、結構盛り上がるゾ」と嬉しそうに報告。かと思えば、地元の男友だちと遊んでいる時「お前距離が近いって〜!」と言われ 、「軽く傷ついた。ホモちゃうねんけどな~ (^_^;) 」それも青春。されど青春。

華原朋美コンサート

2014年10月14日 14時41分00秒 | 音楽
9月27日神戸国際会館で開催された、華原朋美コンサートへ行ってきました♪不惑の年代にして、9年ぶりの全国ツアー。これを快挙と言わずして何と言おうか!しかーし、やはり自ら体験するまで、わかりませんものね。一抹の危惧もあったけれど、見事に吹っ飛んだ。アイドル時代のファンとは異なる層をも取り込み、結構な盛況ぶりでした。

面白い趣向だったのが、大団円を迎えていたドラマ『花子とアン』にちなんだ朗読劇。『赤毛のアン』の主人公の独白を、AKBの渡辺麻友が読み上げ、そこへ朋ちゃんが自分なりの想いを重ねていく。ミュージカルでアンを演じた縁もあり、溶け込み易い設定だったのかな。かつての恋、クスリに頼ってしまったこと、そこから立ち上がり今に至るまで。とても素直に、しんみりと語っていたよ。

イケイケだった頃には、したたかな女の子に映っていた。意外と根は純情。おまけに不器用で、世間知らずだったのネ。相手も不器用。そうして彼のそんな所が、彼女の心の回復を、より遅らせたのではないかしらん。フラれる側だって、前へ進みたいんだよ。自分なりに気持ちに片を付け、終わらせたいのだと思う。そこから逃げていたのは、フッた彼の方じゃないのかな。昨年冬、15年ぶりにステージでの共演を果たしたけれど、そんな機会でもなけりゃ、ずっと向き合うのを避けていただろう。

蜜月の時には誰だって優しくなれる。二人の間に軋みが生じてから、どんな対応がとれるか?それが人間力だと、私は思ってる。15年の時を隔てた、再会の場。精一杯大人の対応を心掛けた朋ちゃん VS 差し出された手に、形ばかりの反応しか返せなかった元カレ。そんな構図に何あの温度差!冷たっ!!と、腹立たしさを禁じ得なかったのだが、男ってヤツは女が想像している以上に、融通の利かない生き物なのかも。それはそれ、これはこれって態度、ホントとれないよね。ってか、親密さをアピールしていた人ほど、こうなってしまうのは何なのだろうと、テレビを見ながら、つらつら考えてしまった。

しかし元カレのそんな態度も、再会をきっかけに、少しずつ和らいでいったようで。今回のツアーでは、花束を贈るまでに。ようやく心の余裕が出てきたのかな。


輝く白い恋の始まりは とてもはるか遠く昔のこと
anytime I believe your smile
どんなときでも あなたの笑顔捜してた (『I BELIEVE』)

自分を守ってる全てから守ってる どうして?
進化することなんて ほんとは全然恐くない
(『keep yourself alive』)

くじけたことがあったあの丘
もう一度超えることが必要(『save your dream』)


かつての彼が、メロディーと共に紡いだ歌詞の世界は、今の彼女にこそ相応しい。一つの時代を創ったアーティストならではの洞察力で、先を見通していたのか?或いは、朋ちゃん自身が経験を重ねる中、彼の言葉が血となり肉となり、身体に溶け込んできたのか?若い頃はね、形ばかりで、内容が伴っていなかった気がするんですよ。とにかく勢い(メロディー先行)でもっていってたというか。

でも最近は、一つ一つの歌詞が説得力を持って、心に響いてくる。だから聴いていて楽しい。’決して昔をなぞってるんじゃない。彼女は、今を歌ってる。’じんちゃんは、そう感じているヨ。

会場を埋め尽くしたのは30代〜50代-中高年ド真ん中-の男女でした。このところ、この世代がアツい!浜田省吾や八神純子のコンサートでも、一体どこにこんなにファンが(その熱意と共に)潜んでいたのかという位、集結しています。テレビの歌番組やCDセールスからは、量れない実態ですねぇ。音楽は、若者だけの文化じゃないゾと。

往年のヒット曲&カバー曲で、飽きさせない構成。一番ノリノリで盛り上がったのが、『恋しさとせつなさと心強さと』って、それ篠原涼子の歌やん!JUJUの『やさしさで溢れるように』も良かったな。パワフルな表現力で、山あり谷ありの人生を潜り抜けてきた朋ちゃんならではの、SOULを感じた。

本編ラストは、『DEPARTURES』
どこまでもー限りなくー
降りーつもーるゆーきと あなたへの想い~♪
不覚にも涙がこぼれました。朋ちゃんは、今でも小室さんが好きなんだ。それでもひたむきに前を向き、歩いていこうとしているんだ。そんな風に感じられたから。

いつか…懐の広い男性と幸せになってほしい。関係がアヤシくなった時、相手より自分のプライドを守るような人でなくね。「昔だったら傷ついているだけだったけど、最近はそれを笑いに変える余裕が出てきました。」もっとしなやかに もっとしたたかに。懐かしの映画じゃないけどサ。頑張れ朋ちゃん。

今月はカバーアルバム第2弾が発売。その中の一曲『難破船』を創った加藤登紀子からは、かつて歌番組で一緒になり、直接エールをもらったのだそう。「朋ちゃん、難破船(辛い恋)を経験した女はね、強いのよ。」グズグズになってしまった時期もあったけど、スッと立ち上がった。そんな彼女こそ、僕らのSTARなのだ。


OGPイメージ

華原朋美 - カバー・アルバム第2弾「MEMORIES 2」全曲ダイジェスト

「MEMORIES 2 -Kahara All Time Covers-」特設サイト:http://po.st/kaharam2
「HOWE...

youtube#video