秋もたけなわ、学祭シーズン到来ですよ。今年も子どもの学校に加え、友人知人の縁を辿り、大学へ出没する予定。行きたい所へ行き、会いたい人に会う、それがここ数年のモットーなのです。
シーズントップに控えているのは、息子の学校の文化祭。去年はね、中学時代の後輩や妹の友だちが加わり、賑やかな1日となりました。時間もお金もかかる… そんな状況の中、はるばる地元から足を運んでくれたのは、ありがたかった。
大人たち(夫&私&ママ友)の見学は、機械工学科の実習場所である工場からでした。3Dプリンターに、ピタゴラ装置、6足歩行ロボットと、ノッケから軽く心をつかまれた私たち。3Dプリンターなんて、まだあんまり浸透していなくてね、「噂には聞いてたけど、これかぁ。」ママ友と、じっくり見入ったもんです。「デザインしたものを立体で作れるんだって。」「じゃあどんな事に使えるのかっていうと、パッと浮かばないねぇ。」「ボタンを作ったり?」「クッキーとかオリジナルの型作りに利用する女性もいるらしいよ。」身近な所で懸命に用途を探っていたのが懐かしい。
工場では夏休み中も、作業着姿の学生が頑張っているとの事でした。秋に開催されるロボットコンテストへ向けての追いこみ作業なのだとか。ちなみに今年も、学祭開催中に近畿地区大会があり、熱戦が繰り広げられる模様。競技課題はロボットによる「そばの出前」で、お盆に高く積み上げられた蕎麦の蒸龍(せいろ)を、3つの障害物を乗り越え制限時間内に何回運べるかを競う。30年近く続いているロボコンともなると、課題を考える側も大変ですねぇ。ちなみに、全国大会の舞台は、ナント両国国技館!(←相撲かい)
都市工学科では、液状化現象の説明を受けました。担当の学生さん(女性)といくらか打ち解けた頃、「ところで都市工学に草刈正雄に似た先生がいない?」と質問してみたら「ああ~」と笑って「あの先生は転任なさったんですよ。」「えーっ、いなくなっちゃったの?イケメンだったよねぇ。」傍らでクスクス笑うママ友に、「だって一般人でなかなかいないわよ、草刈正雄。」(再び女生徒へ)「去年の入学説明会の時、進路相談で何人かの先生が座ってはって、おばちゃんな、吸い寄せられるように彼の前へいってしもてん。」「あはは。」「私たちの担任だったんですよ。」「あんまりお話上手やなかったけど。」「わかる気がします~」「隣にいた田山涼成風の先生が上手かったわ。電子工学科の。わかる?」「田山涼成がわからない。」
本校出身とおっしゃった田山先生は、「得意科目は理科と社会。数学はあまんまり…」という我が子と似た状況だったそうで。「ただ得意じゃなくとも、数学や理科が好きであってほしい。毎日90分の授業がありますから、数学嫌い・理科嫌いの子には辛いです。」 理系の学校なので、国語や社会といった本来の得意科目(利点)を切り捨てることにならないか?そんな環境の中、果たしてやっていけるのか?といった不安を口にした所、先のことも見据え、いろいろアドバイスしていただきました。午前中からお昼にかけみなさんヒマヒマで、草刈先生と田山先生には、すっかりお世話になってしまった。
さて、女生徒さんと楽しくおしゃべりした後は、鳴き砂の展示コーナーへ。踏みしめるとキュッキュッと音がなる鳴き砂が、京都の海岸にあり(琴引浜)、そこから持って来た砂をビンに詰め展示しているのです。ここでは、男子生徒が小さなすりこぎを使い、音が鳴る実演をしてくれました。「耳をすましてください。ほら、キュッキュッと音がするでしょう?」「君たちが京都から持って来たの?」「いや、これは学校にあったんです。」 ズルっ
「こういう海岸が日本にはいくつかあります。もし行かれることがあるなら、砂を詰めて持ち帰るといいですよ。」「記念になるのね。」「たまにこうやって、音を鳴らしてみてください。」「当時の記憶がよみがえる?」「潮騒のメモリー♪」「上手い上手い。せやけどそのネタ、来年はきびしいかも~」「ホンマですねぇ。」話題になっていたドラマの挿入歌(BY『あまちゃん』)を、どこかで仕掛けようと考えてきたのでしょう。健気やなぁ。私と夫の間では、「落語のようにキレイにオチた」と好評でした。都市工学は内容が壮大過ぎて、実地の披露は難しいものの、街づくりなので夢があって楽しそう。測量とか地味な仕事がベースになっているのだけどね。
電気工学科では、放電実験を見学。バチバチっと火花が飛ぶので見ていて楽しい。「ポケモンで、ピカチュウが10万ボルトだ!と言っていますが、それくらいでは敵を倒せるような威力になりません。」さらに応用化学科では、「ドラマなどでクロロホルムを染み込ませたハンカチを当てられ気絶するシーンがありますが、効き始めるまでに2,3分かかります。それだけ嗅がされていたら、気絶どころか生命も危ない。名探偵コナンにもよく出てくる設定ですが、あれは嘘なんですね。」空想世界を覆すネタばらしをしていたのが、可笑しかった。息子にその事を指摘すると、「夢を壊したととるか、そこが面白いととるか。面白いと思える子が、この学校に向いているんだよ。」
今ではエンジニアを目指し、日々奮闘している息子も、受験の折には辿りたい道がスッキリ決まらず、悩んでいました。明確な方向性を持つ学生は幸せ。文系か?理系か?といった選択肢のみならず、子どもにとってどういった環境が見合うのかも、気になるところです。規律の厳しい地元校で、折り合いをつけることや逃し方を学んでいくのか。それとも、自己責任と背中合わせの開放的な校風の中、自分なりの個性を伸ばしていくのか。蓋を開けてみなければわからないこともありますしネ。「今後の数年間の居場所になるのよ。悔いのないよう選んで。」ヤキモキしながら見守るも、当人は最終学年故の想い出作りに余念がなかったりして。
それでも秋を堺にようやく志望校を絞ることができまして。最後の決め手となったのは、まさかの文化祭でした。 「ああ~面白かった。5年もあんな行事が体験できるなんて!」 興味津々でコスプレ大会を覗いていたら、いつしか在校生と共にステージ最前列へ。やがてペンンライトを手渡され、気付けば円陣組んで踊りまくっていたトカ。余程、熱気溢れるステージだったのね。
【ももクロMV】行くぜっ!怪盗少女 / ももいろクローバーZ(MOMOIRO CLOVER/IKUZE! KAITOU SYOUJO)
ちなみにアイドルに扮していたのは、ほぼ男子生徒。そんな環境は今も変わらずですが、楽しんでもいるようで「男同士のポッキーゲーム、結構盛り上がるゾ」と嬉しそうに報告。かと思えば、地元の男友だちと遊んでいる時「お前距離が近いって〜!」と言われ 、「軽く傷ついた。ホモちゃうねんけどな~ (^_^;) 」それも青春。されど青春。
シーズントップに控えているのは、息子の学校の文化祭。去年はね、中学時代の後輩や妹の友だちが加わり、賑やかな1日となりました。時間もお金もかかる… そんな状況の中、はるばる地元から足を運んでくれたのは、ありがたかった。
大人たち(夫&私&ママ友)の見学は、機械工学科の実習場所である工場からでした。3Dプリンターに、ピタゴラ装置、6足歩行ロボットと、ノッケから軽く心をつかまれた私たち。3Dプリンターなんて、まだあんまり浸透していなくてね、「噂には聞いてたけど、これかぁ。」ママ友と、じっくり見入ったもんです。「デザインしたものを立体で作れるんだって。」「じゃあどんな事に使えるのかっていうと、パッと浮かばないねぇ。」「ボタンを作ったり?」「クッキーとかオリジナルの型作りに利用する女性もいるらしいよ。」身近な所で懸命に用途を探っていたのが懐かしい。
工場では夏休み中も、作業着姿の学生が頑張っているとの事でした。秋に開催されるロボットコンテストへ向けての追いこみ作業なのだとか。ちなみに今年も、学祭開催中に近畿地区大会があり、熱戦が繰り広げられる模様。競技課題はロボットによる「そばの出前」で、お盆に高く積み上げられた蕎麦の蒸龍(せいろ)を、3つの障害物を乗り越え制限時間内に何回運べるかを競う。30年近く続いているロボコンともなると、課題を考える側も大変ですねぇ。ちなみに、全国大会の舞台は、ナント両国国技館!(←相撲かい)
都市工学科では、液状化現象の説明を受けました。担当の学生さん(女性)といくらか打ち解けた頃、「ところで都市工学に草刈正雄に似た先生がいない?」と質問してみたら「ああ~」と笑って「あの先生は転任なさったんですよ。」「えーっ、いなくなっちゃったの?イケメンだったよねぇ。」傍らでクスクス笑うママ友に、「だって一般人でなかなかいないわよ、草刈正雄。」(再び女生徒へ)「去年の入学説明会の時、進路相談で何人かの先生が座ってはって、おばちゃんな、吸い寄せられるように彼の前へいってしもてん。」「あはは。」「私たちの担任だったんですよ。」「あんまりお話上手やなかったけど。」「わかる気がします~」「隣にいた田山涼成風の先生が上手かったわ。電子工学科の。わかる?」「田山涼成がわからない。」
本校出身とおっしゃった田山先生は、「得意科目は理科と社会。数学はあまんまり…」という我が子と似た状況だったそうで。「ただ得意じゃなくとも、数学や理科が好きであってほしい。毎日90分の授業がありますから、数学嫌い・理科嫌いの子には辛いです。」 理系の学校なので、国語や社会といった本来の得意科目(利点)を切り捨てることにならないか?そんな環境の中、果たしてやっていけるのか?といった不安を口にした所、先のことも見据え、いろいろアドバイスしていただきました。午前中からお昼にかけみなさんヒマヒマで、草刈先生と田山先生には、すっかりお世話になってしまった。
さて、女生徒さんと楽しくおしゃべりした後は、鳴き砂の展示コーナーへ。踏みしめるとキュッキュッと音がなる鳴き砂が、京都の海岸にあり(琴引浜)、そこから持って来た砂をビンに詰め展示しているのです。ここでは、男子生徒が小さなすりこぎを使い、音が鳴る実演をしてくれました。「耳をすましてください。ほら、キュッキュッと音がするでしょう?」「君たちが京都から持って来たの?」「いや、これは学校にあったんです。」 ズルっ
「こういう海岸が日本にはいくつかあります。もし行かれることがあるなら、砂を詰めて持ち帰るといいですよ。」「記念になるのね。」「たまにこうやって、音を鳴らしてみてください。」「当時の記憶がよみがえる?」「潮騒のメモリー♪」「上手い上手い。せやけどそのネタ、来年はきびしいかも~」「ホンマですねぇ。」話題になっていたドラマの挿入歌(BY『あまちゃん』)を、どこかで仕掛けようと考えてきたのでしょう。健気やなぁ。私と夫の間では、「落語のようにキレイにオチた」と好評でした。都市工学は内容が壮大過ぎて、実地の披露は難しいものの、街づくりなので夢があって楽しそう。測量とか地味な仕事がベースになっているのだけどね。
電気工学科では、放電実験を見学。バチバチっと火花が飛ぶので見ていて楽しい。「ポケモンで、ピカチュウが10万ボルトだ!と言っていますが、それくらいでは敵を倒せるような威力になりません。」さらに応用化学科では、「ドラマなどでクロロホルムを染み込ませたハンカチを当てられ気絶するシーンがありますが、効き始めるまでに2,3分かかります。それだけ嗅がされていたら、気絶どころか生命も危ない。名探偵コナンにもよく出てくる設定ですが、あれは嘘なんですね。」空想世界を覆すネタばらしをしていたのが、可笑しかった。息子にその事を指摘すると、「夢を壊したととるか、そこが面白いととるか。面白いと思える子が、この学校に向いているんだよ。」
今ではエンジニアを目指し、日々奮闘している息子も、受験の折には辿りたい道がスッキリ決まらず、悩んでいました。明確な方向性を持つ学生は幸せ。文系か?理系か?といった選択肢のみならず、子どもにとってどういった環境が見合うのかも、気になるところです。規律の厳しい地元校で、折り合いをつけることや逃し方を学んでいくのか。それとも、自己責任と背中合わせの開放的な校風の中、自分なりの個性を伸ばしていくのか。蓋を開けてみなければわからないこともありますしネ。「今後の数年間の居場所になるのよ。悔いのないよう選んで。」ヤキモキしながら見守るも、当人は最終学年故の想い出作りに余念がなかったりして。
それでも秋を堺にようやく志望校を絞ることができまして。最後の決め手となったのは、まさかの文化祭でした。 「ああ~面白かった。5年もあんな行事が体験できるなんて!」 興味津々でコスプレ大会を覗いていたら、いつしか在校生と共にステージ最前列へ。やがてペンンライトを手渡され、気付けば円陣組んで踊りまくっていたトカ。余程、熱気溢れるステージだったのね。
【ももクロMV】行くぜっ!怪盗少女 / ももいろクローバーZ(MOMOIRO CLOVER/IKUZE! KAITOU SYOUJO)
ちなみにアイドルに扮していたのは、ほぼ男子生徒。そんな環境は今も変わらずですが、楽しんでもいるようで「男同士のポッキーゲーム、結構盛り上がるゾ」と嬉しそうに報告。かと思えば、地元の男友だちと遊んでいる時「お前距離が近いって〜!」と言われ 、「軽く傷ついた。ホモちゃうねんけどな~ (^_^;) 」それも青春。されど青春。