今月の土曜プレミアム(フジテレビ)で、『博士の愛した数式』をやるんですね~。よみがえってくるよ。かつて息子が、この映画のCMを聞いて、「ひぇーおっかねぇ’博士が愛した葬式’だって」 。感動譚が、とんだホラーになってしまったというエピソード。
そんな時代もー あーったねと♪一家団欒、思い出し笑いをしておりましたの。ふと、お仲間さんの言葉が浮かび上がってきて
私 「’博士の愛した掃除機’なんちゃって」
夫 「だったら、’博士の愛した標識’」
息子「それなら、’博士の愛した拍子木’」
博士は夜回り先生か!つーか、数式から離れていってますから~
夫 「’博士の愛した正直’もあるよ」
もうええて!つーか、ボキャブられてんの掃除機やん・・・
最近ね、じんちゃんちょいと元気印です。というのも、東海地区で『わるいやつら』の再放送をやってたんですよ。このドラマを見て元気になるのもどうかと思うのですが、主演の米倉涼子が面白くって。だって、男に負けてないんだもの。元来好みの女優さんではなかったけれど、眺めているのが楽しい人。そういう点では、柴咲コウと似ているかな。
米倉のセリフを聞いて、’これ女性の脚本家が書いてる!’そう直感した。ホレた男の欲望に翻弄されたヒロインが、自分の感情を訴えかける場面でした。「あなたにはわからない。」置き去りにされた気持ちにスポットを当てるのは、脚本家自身の恋愛体験を投影しているから・・・というのは、考え過ぎだろうか。女性ならではの視点だと感じたんですよ。
脚本を担当していたのは、神山由美子さん。同じく米倉主演の松本清張シリーズ『黒革の手帳』も、この方でした。確かあの作品でも、男に一泡吹かせる設定ながら、ロマンスの要素を残していた。それを甘い、ヌルい、と言ってしまうこともできるけど、冷酷に徹し切れない所が米倉版の持ち味なんでしょうねぇ。まぁそれも人間臭くっていいじゃない。心を切り捨て、無感覚になって挑んでいくよりはネ。
ドラマ化するにあたって、原作のどの部分を切り取るか、そうしてそれにどう肉付けをするかは、脚本家の手腕。私は、必ずしも原作のコピーを作る必要はない、と思てます。忠実にこだわるなら、今やってる『流星の絆』なんて、わちゃくちゃだ(笑)。作者の東野圭吾さん、泣き笑いでしょうけども、あれはあれでいいんです。一つの作品として鑑賞に堪え得るかどうか、それが大事。クドカン(宮藤官九郎:脚本家)よくやってるよ。
このキーワードがくると必ずチャンネルを合わせてしまうというのないですか?私の場合は、松本清張と横溝正史。これに弱い。
二時間ドラマだと、内容を描くのに手いっぱいで、どうせ掘り下げられないんだ。それでも’ドラマスペシャル松本清張の・・・’とくると、「おっ!」と反応してしまう。しかして、その結果が「アチャーこれなら内田康夫作品(探偵浅見光彦)を見とった方がマシやった~。」馬鹿にしてるんちゃいますよ。安定した品質保証を見込めるので、下手に大作へ手を出す位なら、こちらなの。浅見光彦侮るべからず・・・100作越えてるんですよ。コミックか!(←スンマセン)
愛着のあるシリーズだと、主人公を誰がやるかというのも、気になるところ。金田一耕助と言えば?浅見光彦と言えば?ちなみに、今月公開される映画『K-20怪人二十面相・伝』。名探偵明智小五郎を演じるのは、「困り顔の男」として評価しまくりの仲村トオル!江戸川乱歩の世界が北村想の小説を経て、それから脚本家を経て、どのように表現されるのか、非常に興味があります。センターへ立つのも二十面相?だものネ。じんちゃん的には、『ALWAYS三丁目の夕日』のスタッフがおくるなんて宣伝文句より、ドラマ『アンフェア』の脚本家(佐藤嗣麻子さん)が監督・脚本を担当していることに注目。フジの稲垣吾郎版金田一シリーズを支えておられる方でもありますから~。
テレビ界でも、映画界でも、勢いのある女性を見ているのは楽しいな♪私も絶対に負けねぇ~挑もうとしては、思わぬ反撃を受けてコテンと倒れてる。米倉涼子への道のりは遠いよ・・・