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My essay,My life
エッセイを書き続けることが、私のライフワーク

容疑者Xの献身

2008年11月09日 09時43分00秒 | 映画
 前回のエッセイでも触れましたが、映画『容疑者Xの献身』を観ました。テレビドラマ『ガリレオ』の映画化ですが、なんや感慨深いなぁ。昨年10月に今期一番の目玉として紹介させていただいた作品がですよ、好評につき映画にもなったと。アタシの批評家としての勘も、捨てたもんやないね。周辺エピソードが増え、いっぱいいっぱいの感のある『踊る大捜査線』に、取って代わるシリーズになりますかどうか。キーパーソンは、おっちゃんやな。『踊る大捜査線』は中高年にも強いからねぇ。’正義’’社会’’組織’ こんなキーワードに、おっちゃんは敏感よ。

 ドラマでは、ミステリーの要素が強い。物理学の准教授(福山雅治)が事件の謎を解く、その実証の華々しさが目を惹く。原作でコンビを組む刑事(北村一輝)は、ポイントのみの登場となり、代わりに新人女性刑事(柴咲コウ)をはめ込んだ。ファンの間には不満もあるようだが、福山と柴咲の掛け合い-とりわけ恋にまつわる-を面白く見ていた身としては、この設定もまたよし。福山に、しれっとした表情で「何故、女性はすぐに感情的になる」と言われた日には、ついテレビに向かって「ごめんなさい」と頭を下げてしまった。

 男VS女という構図にしたのは、対立しているかのような二人の間に、これって恋?的な彩りを添えたがるフジのドラマ傾向にもよるだろう。が、こんな側面はないだろうか。論理的に事件を解き明かしていく湯川准教授に対し、そこにある感情をすくい取ることで違った角度から事件へ迫る女刑事。知VS情 男と女の捉え方の相違により、時に反発し、時に補い合いながら、解決へ向かっていく。女性ならではの味を出してほしいですねぇ。華があるとか、メス的な役割だけではなくね。

 さて映画。今回湯川が挑む相手は、天才数学者(堤真一)。同じ大学出身で、学生時代の親友という設定。福山雅治と堤真一?似たような年代には見えんなぁ・・・などと、ツッコンではいけない。おまけにカッコよすぎ!くたびれた感じに仕立てようと、元来のオーラは消せませぬ。この堤さんの役がねぇ・・・切ないのよ。味気ない自分の人生へ灯りを点してくれた存在に、ぐーっと感情移入しまして。八面六臂の活躍ぶりです。ただ、’献身、それは一種のエゴイズムである’とも感じたよ 。彼の心をつかむのは、隣に越してきた妖艶なる美女。ホステス上がりの弁当屋松雪泰子。ソソル!ソソル!!男心を。せやけど、何で弁当屋やねん・・・

 生活にちょいと疲れた雰囲気を醸し出しながら、健気に切り盛りしているんですよ。そら、堤さんやなくても陥落するわなー。お客さん、並んでましたもん。行列のできる弁当屋。そこへね、ガラの悪い、昔の亭主が現れる訳です。「一生つきまとってやるぜ。へっへっへっ。」殺してしまう前に聞きたい。あの男の、どこに惹かれて結婚したのか?(←こら)「かつては羽振りがよかったんだろ」とは、原作でおさらいをしてきた夫の弁。解説してくれるのはいいんだけどね、あなたの説明通りだと、堤さんがやってた天才数学者もこうなるね。

 https://talent-dictionary.com/斉藤暁

 東野圭吾(原作者)さんも、むちゃ言いよる。そら、想像の世界は∞ですからね。ストーリーをある方向へ進めるのに、こういう設定にしておかなければ・・・というのがあり、その為には多少の無理も冒すのでしょう。ホステス上がりの弁当屋て。(←まだ、こだわるか~)いや、このバランスね、非常に難しい。松雪さんじゃ、やはりホステスの比重が高いんです。「美人美人って言ってるけどサ、あの男性にとって魅力的であるってことで、もうちょっとフツーでいいんだよな。」「だけど堤さんがヤキモキするような男性が、周囲をうろついている訳だからサ。それにしても何なのよ!警察にマークされてる時に、目立つ行動とりすぎっ。何であんなに、あの男性へ寄っていってしまうの!!」原作者の都合です・・・。まぁこんな感じでツッコミ所があるものの、大まかには原作の雰囲気を尊重しているといった印象。テーマが重いんでね、それ故にドラマで魅力となっていた部分を、あえて排除したような作りです。人間ドラマに徹したとでも言おうか。コウちゃんが歌う主題歌も、切ないよ。

 「何故、女性はすぐに感情的になる」泰葉もガリレオになら言えたかな。「どーも、すみません!」古すぎて・・・さっぱりわからない。(BYギャツビイくん)



1 コメント

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「松雪さんの弁当屋さんをみたくなってきた・・・・。 (じんちゃん)
2012-07-09 11:40:43
「松雪さんの弁当屋さんをみたくなってきた・・・・。
そんな、きれいなネエさんのいる弁当屋さんなら、一緒に働いてみたいわ~~。違うか!?」 (BY チヤさん)

「東野圭吾さんはまだ読んだことないなあ。とりあえず’手紙’を読もうと思ってます。」 (BY ギャツビイくん)

配役を、夫と色々考えてみた。。。 (BY じんちゃん)
「財前直美は? ホステスでも弁当屋でもイケそうだよ。 逞しすぎるか・・・」
男性が、その人生をかけて、守ってあげたくなるようなー
「中谷美紀、ちょっと若いな~」
中学生の娘がいるんですー
「あの、コワいお姉さん(『週末婚』 後遺症による)」
松下由樹、体型的には逞しいようですがー
「テレビによく出てる作家の・・・」
室井佑月、大物ゲストとしてのインパクトがー
「女医の・・・」
西川史子! あはは。 弁当屋姿を見てみたい。 しかしながら、彼女であればー
一人黙々と、完全犯罪を遂行するでしょう♪ (←こら)
羽田美智子! 麻生祐未! うーむ。 悩みは尽きませぬ。

「最近、ドラマは’相棒’だけ見てます。」 (BY あんちゃん)

「ガリレオは見てたから映画も見たいんだけどね。
堤さんも好きな俳優さんのひとりなんで、その辺も楽しみのひとつです。
原作は全く知らないので、逆にそのギャップを知らない楽しみもあるかな ^^ゞ 」 (BY なおさん)

「私ね、どうもミステリーがあまり好きになれなくて ^^ゞ
ドラマも見てないんです。だからなんてコメントして良いか分からなくて、ごめんね。
私も、本やマンガを読みながらこの役は誰がいいなぁとか、想像するのって大好きです。」 (BY すずちゃん)

「’容疑者Xの献身’ 観たんだ~~~
天狗は観てませんが
じんちゃんの講評で観た気分になりました^^

近年 福山ファンの奥様方が増えてきているそうですね
やっぱり・・・ イケメンは良いなぁ~~~(←ほとんど嫉妬)
男は顔だけじゃないからね~~!!(≧m≦)ププッ」 (BY 鞍馬さん)

「小説も読みました。もう映画のシーンがどんどんよみがえってきたよ。でも細かいところがよく理解できた。
小説→映画より、映画→小説のほうがいいね。また映画みよう!! 」 (BY ポーさん)

「その弁当屋さん・・・

大塚寧々あたりはどうでしょう?
美人過ぎることもなく、でも男性の心を惹きつけそうで・・・
尚且つ、ちょっと疲れてる風情もある。
大塚寧々~^^

ところで・・・
東野圭吾さんの作品は以前に 殺人の門 というのを読みました。
この作品も深かったですよ~。
主人公の生い立ち、子供の頃の経験が、大人になった主人公に物凄く影響を与えてるんです。

ただの推理小説には留まらない・・・ 興味深い作品でした^^」 (BY はるかさん)
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