ロンドンオリンピックのとき
おいらは今では有名になった措置入院をしていた
全身血だらけになって素っ裸で入院した
血だらけになったおいらを
医者はどうしてそうなったかを気にしていた
入院は隔離入院だった
そしてベッドに拘束帯でくくりつけられ
身動きが取れない状況だった
強引にはずせば外れるし
はずし方も知っていた
しかしはずそうとしなかった
かなり弱っていたのか
点滴を注射されていた
拘束されながら
看護師がおいらに
オリンピックの柔道の結果を教えていた
メダルがなかったオリンピックだ
入院してすぐに診察があったのかどうかも
記憶にないのだ
先生は診察したというが
おいらの記憶にはなかったのだ
隔離室から閉鎖に移るとき
はじめて朝に顔を洗えて
まぶしくて目がひらかなかったのだ
自分の顔を確認することすらできなかった
あのオリンピックから4年たったのか
不思議なことが起こり
混乱しまくって入院した
記録に残しているが整理できない
ほんとうに不思議なことが起きたのだ
あれは自分だけの体験なのだろうか
いまだに入院している錯覚を感じる
宝くじの1等はどこに消えたのか
家の鍵は曲がった
おいらのちからで
全身の痙攣はなんだったのだろう
入院前に起きる肋間神経痛は何だ
青白い光がとまっていたのと
鏡の顔が変化したのは何だったのだろう
くるはずのない誰かを待ち
そして次に部屋に来る人が妻になるというのは
東京方面にはいけないことはなぜだろう
妄想、幻覚そして痛み
いろいろの末に入院し
オリンピックの結果報告を聞く
なんどか死んだようになり
悟りのようなものがはいってきそうになり
記憶は飛んでいく
あれから4年
ことしはオリンピックを見ない
おいらは今では有名になった措置入院をしていた
全身血だらけになって素っ裸で入院した
血だらけになったおいらを
医者はどうしてそうなったかを気にしていた
入院は隔離入院だった
そしてベッドに拘束帯でくくりつけられ
身動きが取れない状況だった
強引にはずせば外れるし
はずし方も知っていた
しかしはずそうとしなかった
かなり弱っていたのか
点滴を注射されていた
拘束されながら
看護師がおいらに
オリンピックの柔道の結果を教えていた
メダルがなかったオリンピックだ
入院してすぐに診察があったのかどうかも
記憶にないのだ
先生は診察したというが
おいらの記憶にはなかったのだ
隔離室から閉鎖に移るとき
はじめて朝に顔を洗えて
まぶしくて目がひらかなかったのだ
自分の顔を確認することすらできなかった
あのオリンピックから4年たったのか
不思議なことが起こり
混乱しまくって入院した
記録に残しているが整理できない
ほんとうに不思議なことが起きたのだ
あれは自分だけの体験なのだろうか
いまだに入院している錯覚を感じる
宝くじの1等はどこに消えたのか
家の鍵は曲がった
おいらのちからで
全身の痙攣はなんだったのだろう
入院前に起きる肋間神経痛は何だ
青白い光がとまっていたのと
鏡の顔が変化したのは何だったのだろう
くるはずのない誰かを待ち
そして次に部屋に来る人が妻になるというのは
東京方面にはいけないことはなぜだろう
妄想、幻覚そして痛み
いろいろの末に入院し
オリンピックの結果報告を聞く
なんどか死んだようになり
悟りのようなものがはいってきそうになり
記憶は飛んでいく
あれから4年
ことしはオリンピックを見ない