薬の副作用が出て
たいへんになるから
禁酒をしていた
今年の正月
祝いの席で
めでたいからさあ一杯と
盃をむけられた
めでたい席だったので
命がけでビールを飲んだ
命がけでビールを飲むって
想像できないだろうけれど
僕にはそうなんだ
で…
まあ少しなら
大丈夫なのかなって
わかった
命がけのビールの味が心地よかった
僕と彼女は5月8日から正式に付き合った。
彼女とは付き合い当初はよくぶつかった。
文明の衝突って感じでした。
でもなぜか彼女とは古い付き合いのようで
どんなに激しいけんかをしても別れたりはしなかった。
最初の喧嘩をしてから翌日のデートでだったかな。
僕は彼女の症状が統合失調の症状であることに気がつき
その症状を医者に言ったのかと問うて見た。
案の定霊が見えるから特殊な能力と思っていたようで
僕も錯覚したくらいだから本人にも自覚がなくて
医者に彼女が言ってみると統合失調と診断され
新たに薬を処方されました。
次のデートのときには彼女は違う人のようになっていて
僕はなんか感動したのを覚えています。
彼女の霊は彼女の影の願望の現われだと
後に自覚することになります。
付き合い当初から僕は2年で何とかすると公言していました。
今があるからこれは実践されました。
彼女の霊は薬によってきれいに消え去りました。
時折体調不良のときに気配を感じるくらいで
もう霊は姿を見せなくなったのです。
気配などは僕も時折感じますが
霊というものまでは見たことはいまだにないのが僕です。
退院後2ヶ月位して社会適応訓練に復帰した。
社会適応訓練に復帰して
二個一でやっている仲間の病気っていうか
状態が悪くなった。そして彼はやめた。
しばらくして新しい仲間が来た。
僕はピアヘルパー講習を受けた。
ピアヘルパー講習を受けている間は
まえの仲間が一人で働いていた。
彼は口数が少なかった。
彼の話はやめようまだ悩んでるかもしれない。
で、僕と彼女に決定的なときが訪れる。
彼女の霊が彼女を殺そうとしたのだ。
何度もその霊は彼女を殺そうとして
彼女はいけないと思い入院していた。
彼女の声に僕は彼女に会いに出かけた。
彼女はもう死んでもいいという話をしていたが
なぜか食事はしていた。
僕は思いっきり笑い彼女も笑った。
彼女は死ぬ思いでいることと
僕に会いたいこととを話していた。
僕は彼女が命がけで僕を愛すると思った。
何なんだろうかな。
僕たちは結ばれた。
退院後一年するころだった。
彼女のことは昔から知っているような感じがしていた。
彼女の好きなドリカムの一万一回目の出会いかもしれないよ。
これは最近の僕の口癖。
マトリックスを見た僕には一万一回目は輪廻転生を想像させた。
さあ今日は結ばれたところまで。