「サッカー文化フォーラム」夢追い人のブログ

1993年のJリーグ誕生で芽生えた日本の「サッカー文化」。映像・活字等で記録されている歴史を100年先まで繋ぎ伝えます。

森保監督の固定メンバー主義、疲労困憊で終戦のリスク

2019年01月27日 10時18分17秒 | サッカー選手応援
森保監督は、アジアカップ準々決勝ベトナム戦でも、大方の予想を裏切り、中2日前のサウジ戦から、最前線の武藤を北川に替えただけ、固定メンバーで臨みました。

それでも、早めの選手交代で活性化を図るかと言えば、最終の交代がその北川に替えて大迫、次が残り11分になってから原口に替えて乾、最後は89分に南野に替えて塩谷という遅さです。

南野選手については、初戦のトルクメニスタン戦のあとも書きましたが、日本チームのトップ下ということで対戦相手に相当警戒される立場ですから、彼自身がこの苦境を乗り越えなければなりませんが、チームとしての工夫も必要です。

今大会の南野選手の様子を見ていると、どうしても、かつての香川真司選手とダブって見えてしまいます。それは、キレッキレの時はスーパーな活躍でチームの中心なのですが、一旦おかしくなると、ゲームから消えてしまうほど存在感をなくすタイプだという点です。

今回、若手三銃士の一人、中島翔哉選手の離脱が、南野選手にマークが集中している点で大きく影響していると思います。

中島翔哉選手に代わって原口選手が入っていますが、最近の原口選手は、すっかり大人のプレーというか、強引にタテに仕掛けたり、カットインしてシュートを打つといった単独プレーより、中の選手を活かしたり、守りに戻るという場面が増えています。

相手チームにしてみれば、中島、南野、堂安と三枚並んだ時の守りにくさは相当なものですが、南野、堂安の二枚だけであれば、脅威は半減しているかも知れません。

そういう観点から中島翔哉のいない場合のプランBは、原口選手より乾貴士選手のほうがいいように思います。かといって原口選手をベンチにおいておくつもりはさらさらなく、ここは南野選手を下げてフォーメーションで工夫したいところです。

一方、原口選手を含めて、これまでの戦いに出続けた選手の疲労の蓄積を考えると、どうして、ここまで「メンバー固定主義」で来たのかと思います。
私の見立てでは、森保監督の基本姿勢は、この試合でタイトルをとるために長期プランのメンバー編成を崩すのではなく、あくまで東京五輪を見据えて、その主力選手はどんなことがあっても使い続けるという姿勢ではないかと思います。

その考えに立てば、今夜のイラン戦に負けても、それはそれで仕方がない、7試合までは届かなかったが6試合までき来たので「よし」とする考えではないかと思います。そういう前提に立てば、準々決勝のベトナム戦にああいう起用法をとったのだと思います。

ただ、連れてきた他の選手たちの力を結集して勝ち上がる変幻自在の采配という点では、ずいぶん不満足なやり方で、これが、この先も続くようでは「いつか見た光景」と同じになってしまいます。

さる2016年10月、ロシアW杯アジア最終予選の胸突き八丁の頃、ハリルホジッチ監督が、当時のビッグ3・本田、岡崎、香川にこだわって世代交代をしない、当時の「メンバー固定主義」を何度も何度も指摘して、それが11月11日のテストマッチ・オマーン戦で実現して、その直後、15日の大一番・サウジ戦に、やっとビッグ3がスタメンでない布陣で臨んだことがありました。

ああいう、薄氷を踏む思いを、森保監督もしそうな感じで、この先が思いやられます。

ともあれ、今夜のイラン戦、負けて当たり前の采配の中、何か驚くような布陣を組むのか、それとも使い続ける南野選手あたりが爆発するのか、はたまた「やっぱり半端ない大迫」選手あたりの活躍で決勝をもぎとるのか・・・・、ですね。



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森保ジャパン初招集メンバーからアジアカップ初戦までの変化

2019年01月11日 08時15分23秒 | サッカー選手応援
2019年を迎えて10日もたたないうちに、いきなりビッグタイトルイベントです。歳月は留まることなく、監督、選手たちも次々と入れ替わり、時代が移ろいます。

ロシアW杯の感動と興奮も、すでに過去形で語らなければいけないようです。

昨年8月30日に発表された、森保ジャパン初招集メンバーから9月、10月のテストマッチを経て、がっちりとメンバーが固まっていく様子を見てきました。

前線なら大迫選手をワントップに、二列目に中島翔哉選手、南野拓実選手、堂安律選手を並べた布陣。ボランチの1枚は柴崎岳選手、DFは吉田麻也選手、長友佑都選手、酒井宏樹選手。つまり8人は鉄板(テッパン)です。

その弊害が、今回の初戦に早くも出てしまいました。一つはボランチの部分です。結局、本来のボランチの選手を使わず、冨安健洋選手を持ってきました。

森保監督の選手を見る眼の確かさには敬服していますが、問題は見込んだ選手だけに固執して、他の選手が眼中にないかのような采配になってしまうことです。

それは二列目の三銃士にも言えます。テストマッチで南野拓実選手があれだけ素晴らしい活躍をしたわけですから、対戦相手に徹底的に研究されて、今回はその良さを封じられてしまいました。

南野選手が、今後、それをどう乗り越えていくかということも課題ですが、采配を振るう監督には、そうなった時のプランBが当然あって然るべきですが、入れたのはトップ下が本職とは言えない北川選手。つまり、理にかなった起用や選手交代とはいえず「えぇ〜、そういう起用になっちゃうの?」という采配になっているのです。

次の試合の南野選手の使い方あるいは布陣がどうなるのか、なにせトップ下をこなせそうな選手といえば、柴崎岳選手ぐらいしか思いつかない招集メンバーです。出場機会に恵まれていないとはいえ、森岡亮太選手あたりを呼び続けておかないと、プランBにならないと思います。

最後の問題はGKです。初戦で先制を許した権田選手の処理。あれが中村航輔選手だったらと思った方が相当いたと思います。

森保監督のGKのチョイスは、今後のアキレス腱になるかも知れません。基本的に現在の日本のGKが人材不足であるという問題はあります。けれども、中村航輔選手を選考外にしていては、大きな禍根を残しかねないと思います。

そんなわけで、いろいろ懸念事項がありますが「だから言わんこっちゃない」ということのない結果を願うしかないようです。

問題は、森保監督が、自分の見込んだ選手だけに固執して心中するような悲惨なことは、あまり長く続けないで欲しいということです。なにせ先が長いのですから・・・・。
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Jリーグ長期在任監督の優等生、湘南、仙台、松本

2018年12月13日 20時16分41秒 | サッカー選手応援
今回の書き込みの動機になったのは、取り上げた3チームとも、今シーズン、目を見張る成果をあげたからです。

湘南はチョウ・ギジェ監督の7年半におよぶ指揮の成果としてルヴァンカップを制し、仙台は渡辺晋監督の5年以上にわたる指揮の成果として天皇杯決勝に駒を進め、松本は反町康治監督の7年半におよぶ指揮の成果として、J2優勝を手土産に2度目のJ1昇格を決めました。

松本の反町監督は、クラブのJ2参入後、交代なしで在任しており、湘南のチョウ・ギジェ監督とともに長期在任の双璧です。

私はJリーグの監督の在任期間が短すぎると感じているのですが、一方で、監督としての力量が足りない場合、在任が延びれば延びるほど、チームの病が重くなる怖さもよくよくわかるので、一概にダメとも言えない面があります。

そんな中、来シーズン、よほどの誤算がない限り、大きな飛躍を遂げるだろうと注目しているのが、仙台です。

天皇杯決勝の1試合だけでも、そのことが、はっきりと浮き彫りになりました。この試合、結果だけを見れば浦和の貫禄勝ちそのものでしたが、仙台にはチームがどんどん強くなっている成長感がありました。

仙台の渡辺監督は在任約5年、就任1年目はシーズン序盤、前監督の成績不振による退任を受けた昇格だったことから、フルシーズンではなかったがチームを立て直した実績を評価され、以後、着実なチーム作りを続けています。

昨年のルヴァン杯ベスト4、今年の天皇杯ファイナリスト進出は、結果が目に見える形で現れたと言えます。渡辺監督の資質は、若手選手の潜在能力を引き出す目利き力にあるように思います。

昨シーズン、ベガルタ仙台のエースストライカーに急成長して、今シーズン、ロシア・CSKAモスクワに移籍した西村拓真選手、今シーズン、終盤戦にかけてエースストライカーの座に近づきつつあるジャーメイン良選手、長身ながらビルドアップ能力が評価され、日本代表に選出されたG K、シュミット・ダニエル選手。

これらの選手が渡辺監督のもとで才能を開花させつつあることを見れば、うなづけます。

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天皇杯準優勝の仙台に、初タイトルの可能性を見ました。

2018年12月10日 21時27分24秒 | サッカー選手応援
今年の天皇杯サッカーは、つい先日、準決勝を戦ったばかりと思っていたら、昨日決勝も終わってしまいました。

何やら、いろいろ想定外の出来事があったためだそうですが、ちょっとドタバタしてましたね。

ともあれ決勝は浦和vs仙台のカードとなり、浦和が1点を守り切って経験の差を見せつけた優勝でした。
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天皇杯決勝は、浦和vs仙台。これで札幌のACLが消滅

2018年12月05日 21時11分47秒 | サッカー選手応援
いまネットの速報で、天皇杯準決勝の結果がわかりました。浦和vs鹿島は、1-0で浦和、仙台vs山形は3-2で仙台の勝利だそうです。

これで決勝は、浦和vs仙台。鹿島の優勝があればリーグ戦4位の札幌にACL予選プレーオフ出場権が回ったところでしたが、これで、消滅しました。

今回は元日決戦でないのが特徴ですが、24日の予定が9日(日)に繰り上がったようです。これも予想外のことです。
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2018年バロンドール、モドリッチ。メッシ、Cロナ復活なるか?

2018年12月05日 20時38分45秒 | サッカー選手応援
2018年バロンドールがモドリッチの手に渡ることに、あまり異論はないと思いますが、Cロナの関係者が怒り心頭だとかネットに載っていました。

関係者だから身びいきなのは当たり前ですが、レアル・マドリーそしてロシアW杯ともに輝いたモドリッチに、Cロナと言えども及ばないでしょう。

むしろ、来年こそが見ものです。なにしろ、この10年間、メッシ、Cロナだけが分け合ってきたバロンドール。普通に考えたら「これで2人の時代が終わった」と思いますが、2人には、まだ復活のエネルギーが残っているかも知れません。

もし、そうなっ「たられば」をまたレポートすることになるかもしれません。

その可能性をCロナのほうに感じるのは、私だけではないと思います。移籍により新たなモチベーションを得ているCロナと、バルセロナ以外にないメッシを比べれば、そう思えてしまいます。

ということで、来シーズンにも楽しみが出来ました。
ではまた。

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今朝のスポーツ紙、終面で一斉に「ダビド・ビジャ、神戸へ」

2018年11月30日 20時21分20秒 | サッカー選手応援
ここ1年以上も前からスポーツ紙の終面(いわゆる裏面)をチェックしなくなったので、運が悪ければ見逃すところでしたが、まだサッカー運は健在だと感じました。

電車でスポーツ紙を見ていた人の終面から「ビジャ」の大きな活字が見えたのです。日刊スポーツでしたが、同紙は比較的サッカーネタを扱うので、どうせ1紙だけだろうとおもいつつ、念のためコンビニのラックで点検してみましたら、スポーツニッポン、スポーツ報知も終面扱いで報じていました。

終面とはいえ3紙そろい踏みでしたので、購入しました。

しかし、各紙ともリード文を読んでみると「獲得に乗り出していることかわかった」とか「獲得に動いていることがわかった」という書き方で、確定でも何でもない内容でした。

ネットを検索してみると、むしろ「Jリーグに来るとすれば」という予想段階でしかなく、中には「有力なのは横浜マリノス」といった調子で、スポーツ紙ほど前のめりになっていないようです。

まぁ、3紙も終面で打っているのですから、それなりの裏付けがあるのでしょうけれど・・・。
もう数日すれば、確報がでると思います。

イニエスタ選手が加入したこの半年の神戸を見ていて、ジーコが来日した頃の住友金属もそうだったかなぁと思い起こしています。ポドルスキ選手や他の外国人選手もいるものの、相乗効果は発揮されていませんし、イニエスタ選手にも来日早々のような躍動感がありません。

今後、神戸のチーム作りはどうなるのでしょうか。
少し気になります。

では、また。

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今シーズンのJリーグMVPは?

2018年11月27日 21時18分01秒 | サッカー選手応援
残り1試合となったJリーグ。【というところで占いたかったのですが、Jリーグの全日程も、J2チームとの入れ替え戦も終わってしまいました。あらためて12月10日書き込みの「今シーズンのMVPは?」ということにさせていただきます。】

今シーズンのMVPは、18日の「Jリーグアウォーズ」で発表されるそうで、その対象となる「優秀選手30名が、リーグから発表されました。

JリーグMVPは、通常であれば優勝チームから出ることが多いですが、2016年シーズンは優勝した鹿島からではなく、川崎の中村憲剛選手でした。

昨年は、リーグ初制覇を果たした川崎から小林悠選手でした。

では今年。連覇を達成した川崎からでしょうか?

これが意外と難しいところです。小林悠選手も中村憲剛選手も、立派な活躍ではありましたが、MVP級かと問われれば、「?」がついてしまいます。

では、優勝チーム以外の選手で突出した活躍の選手がいたかどうかというと、これも今ひとつです。たとえば名古屋のジョー選手や、G大阪のファン・ウィジョ選手、終盤の爆発的な活躍で、それぞれのチームの窮地を救いました。

だからといってMVP、というほどではないだろうと思います。

実は、私は意外と思われる選手を推しています。川崎の家長昭博選手、彼にMVPのトロフィーが渡っても不思議ではないのでないかと思っています。

彼の場合、寡黙で控えめな人柄からでしょう、なかなか脚光をあびる機会はありませんでしたが、おそらく鬼木監督が一番評価しているのは家長選手ではないかと思います。

さぁ、果たして当日の発表やいかに。
では、また。
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西野監督がJリーグ監督に復帰するみたい。

2018年11月27日 20時58分51秒 | サッカー選手応援
2018年シーズンのJリーグもあと1試合となり、多くのチームが来シーズンに目を向け始めています。
監督の入れ替わりも何チームかあるでしょう。

そんな中、にわかに注目され始めたのが前代表監督の西野朗さんです。今後は日本サッカー界の重鎮としての道を進むのかと思いきや、ご本人はいたって現場志向。Jリーグ監督が第一希望とのこと。

果たしてどのクラブが獲得するのか、楽しみです。
いまのところ、これで終わりです。

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Jリーグ終了、広島、鹿島、G大阪、柏、そうなっ「たられば」完結!!

2018年11月26日 20時18分12秒 | サッカー選手応援
さる10月4日、Jリーグ残り6試合というところで、このチームがこうなったら、こうなれば、という意味で
目が離せない4チームを追い続けてみました。

10月23日には残り4試合時点でもレポートしました。そして、完結しました。

明暗がくっきり分かれました。【ここまで26日に書き始めたのですが、つまり、まだ1試合を残していた時点で書き始めたのですが、実は広島と鹿島がACL出場圏争いの中にいて、結局、最終節を終えないと書けないと気がついて、中途半端に筆を置きました。続きは来月3日以降にします。ご容赦ください】

【今日12月4日、完結の書き込みです】

まず広島、最終節で札幌とのACL出場権争いの直接対決。初のACL出場権獲得まであと一歩まで迫って勢いのある札幌と、すっかり勝利の味を忘れてしまった広島、しかも札幌ホーム、どう考えても札幌に分がありそうな試合だったはずですが、そうならないのが勝負の難しいところです。

前半早い段階で2点のリードを許した広島でしたが、後半まもなく同点まで持って行ったことで、今シーズン前半の広島らしさが戻ったような落ち着いた後半残りになったようです。

同点のあとの札幌には、2つの目に見えない「重し」が乗っかったとも言えます。
一つはクラブとしての経験不足からくる、ぎこちない試合運びという「重し」、やはりACL出場権という大一番は、これまでのJ1昇格争いよりワンランク上の未体験ゾーンということだったようです。

もう一つは、ミシャの愛称で親しまれているペドロヴィッチ監督の、勝負に徹しきれない、詰めの甘さという「重し」です。

ペドロヴィッチ監督は、広島、浦和とそれぞれ長く監督を務めた監督ですが、いいところまでいくけれどタイトルとは縁が薄い監督さんでした。おまけに後を引き継いだ監督が優勝という果実を手にするという結果になっています。

そろそろ「勝ち切る監督」という称号を得たいところですが、またまたペドロヴィッチ監督の持っている「重し」が災いしたのではないかと思い起こさせる結末でした。

したがって、不利だったはずの広島が、救われる形でACL出場権と2位フィニッシュという果実を得たと言えます。

広島に関しては「優勝を逃したら」という「たられば」でしたが、優勝を逃したことで評価を下げたということはなく、ACL出場権獲得と2位フィニッシュという結果が「立派」と言われる、奇妙な「たられば」でした。

次に鹿島、ACL制覇は、さすが鹿島と思わせる偉業だと思います。そして、その勝ち上がりを通じて、選手たちがどんどん逞しくなり、誰が出てもレベルの高いパフォーマンスを発揮てきるようになっていったところも鹿島のもう一つの強さだと思います。

その結果、きっちりと来シーズンのACL出場権を獲得しました。天皇杯も勝ち残っていますから、苦労したシーズンと言いながら、 取れるタイトルは取るという鹿島らしい締めくくり方も視野に入っています。

すごいクラブですね。

鹿島に関しては「ACLを制覇したら」という「たられば」でしたが、今月開催されるクラブW杯でのレアル・マドリーとの準決勝に進んでくれる夢が膨らみました。

残る「たられば」はG大阪と柏です。この2チーム、ロシアW杯による中断前の15節終了時は、柏9位、G大阪16位という順位でしたが、終わってみれば、柏17位で降格、G大阪9位でした。

両チームとも、成績不振を理由に監督を交代させたわけですが、結果は対照的でした。まさに明暗がくっきり分かれた両チームでした。

この両チームの「たられば」は、もちろん「降格したら」です。
G大阪がもし降格したら「2012年シーズンの轍を踏むG大阪、なんと愚かなクラブよ」と書くつもりでしたが、宮本恒靖監督は、その懸念を見事に吹き飛ばしたばかりか、破竹の9連勝を達成する采配ぶりで、次世代日本代表監督候補にさっそうと現れた感じです。

宮本恒靖監督が、F I FAのエリート教育を受けた日本サッカー界のサラブレッドであることは周知の事実ですが、それと監督としての力量、いわゆる「監督力」が一致するとは限らないと、懐疑的に見ていた私を完全に打ちのめしてくれました。

今シーズンの宮本監督の経験は大きな財産になることと思います。来シーズン以降の仕事ぶりも楽しみです。

かたや柏、私は「柏がもし降格したら、それは唯一、細貝萌選手を使い続けなかったツケが回ってきたから」という独自の説を唱えています。

その理由は、さる10月4日の書き込みで詳しく説明していますので重複は避けたいと思います。柏が、ジェフ千葉のように、なかなかJ1に戻れないチームにならないことを祈るばかりです。

むしろ、柏と千葉、揃ってJ1に戻り、千葉ダービーを再び見せてくれることを期待しています。

4チームを約2ケ月にわたって追跡レポートした、そうなっ「たられば」シリーズ。完結です。
ではまた。
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Jリーグ監督新時代の先頭争い、鬼木、大岩両監督

2018年11月21日 19時33分53秒 | サッカー選手応援
50歳の日本代表・森保監督が、年明けのアジアカップに向けて新しいメンバーを定着させつつある中、Jリーグの今年の中心チームの監督さんが、次世代の代表監督に名乗りを上げた感があります。

リーグ連覇を達成した川崎・鬼木監督とACL制覇を果たした鹿島・大岩監督です。この監督たちについては、昨年7月9日と、12月4日の2度にわたり他の同世代監督とともに「Jリーグ監督新時代到来」という視点で取り上げました。

あれから1年。この両監督が今年も見事な采配で成果をあげ、Jリーグ監督の中で先頭争いにたちました。
C大阪のユン・ジョンファン監督も昨年チームを二冠達成に導いた頃、先頭に立つ勢いでしたが、今年は今ひとつです。

川崎・鬼木監督と鹿島・大岩監督、リーグとACLでの栄光を分け合う形になりましたが、リーグ連覇の鬼木監督が一歩前にでたと言えるでしょう。

11月12日の書き込みでも述べましたが、鬼木監督も鹿島育ち、大岩監督も鹿島で選手生活を終えた選手。タイトル20冠の鹿島は、指導者の輩出でもJリーグをリードしていることになります。

果たして、この両監督、今後も成果をあげられるかどうか、あと3年は見続けたいと思います。

新時代の監督ということになれば、もう一人外せないのが、G大阪・宮本監督でしょう。今シーズン、残留が危ぶまれるチームを引き受け、現在まで怒涛の8連勝で残留を確定させた手腕は大変なものです。

歳の近い選手たちをまとめる難しさをモノともせず、 結果を出せるのは並大抵のことではありません。来年以降の采配が楽しみな監督です。

ポスト森保、少なくとも人材不足ではなさそうです。
では、また。
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神戸・リージョ監督が「サッカーに現れる日本人ならではの難しさ」を指摘

2018年11月16日 20時23分29秒 | サッカー選手応援
webサイト「Goal」に神戸・リージョ監督にインタビューした記事「知将Jリーグを語る」が掲載されました。11月13日付けです。

このインタビューは、スペインのテレビ局のインタビューだそうです。
ちなみにリージョ監督、私はまったく知らない監督さんですが、なんでも、あのペップ・グアルディオラ監督が師と仰ぐ方だそうです。

当代最高の監督から「師」と呼ばれる人となれば、それだけで、ひれ伏して仰ぎ見なければならない存在と言えますが、そういう人が故に、その指摘は、物事の本質をズバリ捉えているのかもしれません。

「リージョ監督が語るJリーグ」、じっくりひもといて見ましょう。

まず最初の指摘、「日本では言葉の問題が非常に大きな負担とハンディになっている」
これは珍しい指摘とは思えなかったのですが、神戸では想像以上の問題が起きているのです。

すなわち、日本のクラブである神戸でリージョ監督とポドルスキー選手が意思疎通を図ろうとすると、まず、リージョ監督が話した内容を通訳が日本語で話します。それを聞いた別の通訳がドイツ語でポドルスキー選手に伝える、という作業が必要だというのです。

つまり日本では、まるで伝言ゲームのような形でしか意思疎通が図れないということであり、真意が本当に伝わっているのか、細かい微妙なニュアンスが本当に伝わっているのか、という話になり、欧米のクラブでは考えられない負担とハンディを抱えているというわけです。

かねてから「言葉の問題」と漠然とは言われていましたが、このような具体的な指摘を受けると茫然としてしまいます。

次の指摘、「日本のフットボールは、ピッチ前方の半分は欧州レベルにも耐え得るが、後方のもう半分は違う。ペナルティエリアで点取り屋に耐え切ることはできない」

「エリア内の仕事が足りていないんだ。エリア内では意志の強さが必要だが、ここの選手たちはそれが不足している。ここには『ショウガナイ』という表現がある。よくできた表現だと思うが、まるで『負けても大事(おおごと)ではない』と言っているようだ。」

ここまでは、実に日本人ならではの本質を突いた指摘で、感銘すら覚えますが、そのあとの指摘が難解を極めていて、どなたかにかみ砕いて説明していただきたい内容です。

リージョ監督は、このあと「しかし敗戦は適切な場所に置かなくてはならない。敗戦は実際的な問題と関連付いているからだ。フットボールをエンターテイメントに導くのは、それで素晴らしいと思う。しかし私たちは人の命を救うわけでもないし、実際に功績となることを行っているわけではないんだよ」

この部分、転記していてわかったのですが、完全に翻訳のレベルの問題ですね。おそらく、そういう訳し方がふさわしいのではなく、別な訳し方が正解だと思います。

例えば「敗戦は適切な場所に置かなくてはならない」、これって、 何のことだかわかりませんよね。
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鹿島ACL初制覇、日本クラブ2回目の連覇も達成

2018年11月12日 07時13分33秒 | サッカー選手応援
鹿島がアウエー10万人の観客の前で、声をかけ合い続けて、皆んなで身体を張って、相手の猛攻を跳ね返し続け、見事、90分+アディショナルタイムの戦いを凌ぎ切りました。

見事な零封でした。ここ一番では守備の破綻を見せない。王者鹿島の面目躍如と言えます。

昨年の浦和に続いてのJリーグ勢連覇、10年前の浦和、G大阪に続く2度目の連覇、これで鹿島も遅ればせながら、アジアの強豪チームの仲間入りです。

大会MVPは、鈴木優磨選手とのこと、本来なら5試合連続ゴールのセルジーニョでしょうけれど、グループリーグからの総合評価ということでしょう。本人は「オレで当たり前」と思ってるかな。

翌日のニュースでは、さっそく昌子源選手の欧州移籍が・・・。【ここまで書いて途切れました。以下は15日に加筆しました】

それにしても鹿島の守備は、選手が入れ替わっても破綻しませんよね。今さらながらクラブのコンセプトが強固です。

特にボランチ、今はファーストチョイスがレオ・シルバ選手と三竿健斗選手なんだそうですが、仮にこの二人とも出られない場合は、永木亮太選手と小笠原満男選手が出番だそうです。他のクラブからしたら、贅沢な控え選手ですよね。

攻守にわたって献身的な働きをする代表クラスの選手が4人もいる、まさに鹿島の強さのポイントを見た気がします。

さぁ、またクラブW杯が楽しみになってきました。なにせレアル・マドリーにリベンジするチャンスが巡ってきたというだけでワクワクします。レアルと戦うには、その前に一つ勝たなければダメといっても「大丈夫、勝ってリベンジ戦に進みます」と言いたくなります。

では、楽しみに待ちましょう。



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川崎連覇、「ファースト10」以外で複数回制覇は磐田以来とか

2018年11月12日 07時03分36秒 | サッカー選手応援
川崎フロンターレ連覇達成、Jリーグ発足時のチーム「ファースト10」(当ブログでは「オリジナル10」と呼ぶことに抵抗しています)以外では、2001年~2002年シーズンの磐田以来だそうです。と書いてから調べ直したら、磐田は連覇経験がなく、2001年は鹿島、磐田は2002年のみでした。危うく間違うところでした。

磐田以来なのは連覇経験ではなく、どうやら複数回制覇チームということのようです。
25年になるJリーグですが、じわじわと伝統の重みが増している感じがします。

なんだかんだ言っても、ここまで26ある歴代優勝経験のあるチームで「ファースト10」以外のチームは3チームしかなく、磐田3回、川崎2回、柏1回。

磐田は2年目参入、柏3年目参入ということで、後発とは言え「ファースト10」とそれほど違いません。後発らしい後発は川崎ぐらいかもしれません。

その川崎の連覇は、いろいろな意味で今後が注目です。
冒頭、磐田以来という言い方をしましたが、鹿島と並ぶ両雄と呼ばれた時代がありながら、その栄光は失っています。

いまや鹿島だけが圧倒的な存在のJリーグです。覇を競い合うチームは出るのか、出るとしたら、クラブとして何が備わったチームか?

当ブログでは、しばしばテーマにしています。
連覇を果たした川崎にはそれを期待できるのか、当然、その点に注目したいところです。

その意味で、昨年、今年と続けて多額の優勝賞金を手にしたというのは大きなことです。

Jリーグの放映権をD Z ANが取得したことによって、ちょうど昨年から優勝チームに多額の賞金が行くようになった、まさに最もおいしいところを川崎が見事にせしめたというのは、あたかも、Jリーグを代表するチームになることを許された選ばれしチームという感じです。

この資金を一過性の使い切りにせず、さらに大きな資金を生み出すレバレッジをかける使い方を検討して欲しいものです。

あとは、この2年で会得した「勝利の方程式」というか「勝てる戦い方」をいかにクラブとして継承していくかだと思います。

風間前監督が根付かせた高速パスによるスペクタクルな崩しと、鬼木監督が根付かせた「うまい選手ほど必死になって守備に貢献しているのを見て、下手な選手がサボっているわけにはいかない」という守備意識によって得られた「勝てる戦い方」をクラブの伝統にするのは大変なことです。

いまの監督、いまの選手たちがいる間はいいのですがチームは生き物です。毎年選手が少しずつ入れ替わり、いずれ監督も代わる、そうなっても同じ戦い方ができるようにするためには、いまこそクラブとしての基本的な戦い方を、このあと誰か加入しても崩れないように固める必要があると思います。

この戦い方をしない監督は選ばない、この戦い方について来れない選手はとらない。途中でついてこれなくなったら使わない、それを徹底していけた時、初めて常勝軍団と呼ばれるクラブになっていけるのたろと思います。

磐田がそうなりきれなかったのは、まさに、人が入れ替わった後にも継承された戦い方というものがなかったからと言わざるを得ません。

当ブログでは、さる9月4日の書き込み「フィロソフィーを語るイニエスタ、ついに現れた鹿島のライバル」で、「この先Jリーグでナショナルダービーと呼ばれるようなライバル関係が生まれる場合、今後20年ぐらいの間に鹿島と同程度の実績を上げるチームが出ることが一つの条件・・・」と書いています。

加えて「そのチームを強くしたカリスマが出ることも必要だろう」と書きました。神戸のイニエスタにその期待感を感じたわけですが、まだ海のものとも山のものともわかりません。

川崎の場合、これから先、鹿島と同程度の実績を上げるには、先ほど指摘した「勝てる戦い方」の継承ができるか如何にかかっていると思います。

それにしても、かつてシルバーコレクターと揶揄されながらも川崎を強豪チームにした関塚監督も、今回連覇を果たした鬼木監督も鹿島育ちというのは決して偶然ではなく、やはり「勝者のメンタリティ」が鹿島から育つということを、いやが上にも知らされてしまいます。

ある意味、川崎は鹿島の遺伝子を持つ弟分かも知れませんね。
なにやら、話のオチになったようですので、
では、また。








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鈴木優磨選手の代表選出、ACL決勝2Lg直前にどちらに転ぶかです

2018年11月08日 18時41分03秒 | サッカー選手応援
さる10月27日の書き込みで、鈴木優磨選手のことを取り上げました。彼が鹿島のピッチ上の王様になった日のことを。

そして昨日、11月の日本代表戦のメンバー入りが発表されました。もはやサプライズでも何でもなく当然の評価といった選出です。

私は、今回のこのタイミングに関心を持ちました。いよいよ3日後、ACL決勝2Lgの大一番がアウエーの地で行われる、まさに直前のタイミングでの選出となったからです。

ペルセポリスとの大一番、勝てば、文句なしに彼はスーパーな段階に階段を駆け上がるでしょう。例えば彼のゴールが、貴重なアウエーゴールとなり、その差で勝利したなんてことになったら、それこそ大変です。

ただ現実は、そう甘くないような気もします。なんと言ってもホームで無類の強さを発揮するペルセポリスだそうですから。

そうやって負けて帰ってくると、彼のことです。モチベーションが下がって代表戦でも精彩を欠きそうな気がします。

そのあたりが、まだ本田圭佑選手たちと比べるべくもないところですが、10月27日にも書きましたように、この先8年ぐらいは追いかけるだけの価値のある選手です。

今度の日曜日、アウエーのペルセポリス戦、いろいろな意味で大一番です。

そういえば、10月27日の書き込みの、もう一人の主役、昌子源選手が代表から外れたそうです。サッカーライターのどなたかが「意外といえば昌子源選手が呼ばれなかったことでしょうか」とコメントしてましたが、まさか、あの「鈴木優磨選手がピッチの王様になった日」のせいではないでしょうね。

昌子源選手と鈴木優磨選手、アウエーのペルセポリス戦の鍵を握っている選手です。

ACL決勝、過去、浦和が2度、G大阪が1度戦って、一度も負けていない大会。しかし、3度とも「勝てるかなぁ、勝てれば大したもんです」ぐらいの期待度でしたが、今回はずいぶん違います。

古びたテレビ放送のキャッチフレーズじゃないですが「絶対に負けられない戦いがそこにある」と言った感じです。それもこれも日本の誇る絶対的王者クラブ・鹿島であるがゆえの宿命でしょう。

では、また。
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