「サッカー文化フォーラム」夢追い人のブログ

1993年のJリーグ誕生で芽生えた日本の「サッカー文化」。映像・活字等で記録されている歴史を100年先まで繋ぎ伝えます。

前園さんに届け、この激励のメッセージよ

2013年10月14日 21時58分51秒 | サッカー日本代表

前園真聖さんが逮捕されたとのこと。衝撃的だった。Jリーグスタート以降で最大の衝撃といっていいだろう。ほとんど全てのテレビ、新聞が取り上げた。それだけの衝撃だったから。

ただ、ことの真相が早く知りたいという気持ちも働き、「メディアよ、いたずらに悪者扱いしないでくれ」という思いも強かった。

そして一夜明け、タクシー運転手との示談が成立したとのことで、前園真聖さんは釈放、すぐさま会見で謝罪したという。

会見の報道を読む限りだが、ホントに前園さんは自分のしていることを覚えていない状態、つまり夢遊病者と同じ状態になるほどだったようだ。

前園さんは39歳とのことだが、お酒があまり強くないらしく、ふだんも深酒することは少ないとのこと。今回は、仕事が終わったあと7~8時間、酒席を続けたようだ。

しかも、テレビでの情報によればヨーロッパでの仕事から戻り、まだ時差ボケが直っていなかった可能性があるとのこと。

よくある話だが、いろいろ重なってしまったということかも知れない。しかし、日本サッカー界の宝だ。本人に「どんな間違いも犯せない、とすれば、どんな落とし穴があるのか自分を見直すと」いう機会があれば、「泥酔」に対する免疫力が全くない自分がいて、へたをすると人生の落とし穴になりかねないと、肝に銘じて行動する強い自律心も築かれたことと思う。

これは、本人だけの問題ではない。これだけの宝物を預かる側、今回の場合は「所属事務所」ということだろうが、こういうリスクに対する予防策がお粗末だと思う。これが、いまの芸能事務所のガバナンスレベルといってしまえば、身も蓋もないが、そう言われていては、いつまでも芸能事務所は社会的に敬意を集める存在にならないだろう。

おそらく、メディアは、せいぜい明日をもって前園問題を店じまいにするだろう。不幸中の幸いといえる。前園さんは、当分メディアから姿を消さなければならないが、それは仕方がない。

けれども、前園さんの「日本サッカーにおける宝」としての存在には、あまりキズがつかず済みそうだ。

前園さんよ、酒の対策はキチンと立てて、今回のことは生涯自虐ネタに使うとして、サッカー界での活動は続けていいんだから。まぁ、当分はコツコツやるしかないでしょ。次の場をチーム現場に求めるにしても、メディアに求めるにしても、ある程度の時間が必要だろう。

ただ、前園さんを仕事に呼ぶ人は絶えないと思う。だから、どんな小さな仕事でも、声をかけてもらったら喜んでやる。サッカーの仕事だから、安くてもつまらなくてもやる。どうぞ、そうしてください。

メディアに呼ばれるとしたら、最初は、さんざん、いじられるバラエティだと思えばいい。あなたが、これまであまり経験がない「バラエティ」というジャンルは、人生で失敗したひとをトコトン弄ぶことを、驚くほど得意にしているから、いまのうちから、さんざん弄ばれ、いじられた時の自分のリアクションやコメントを考えておくといい。そういったことは事務所仲間にもアドバイスしてくれる人がいるに違いない。

前園さん、今回のことは、あなたが、今後の人生をより磨いていくための、貴重な経験としてください。人生の後半生で、多くの尊敬を集めるようになった人の中には、前半生で、往々にして挫折を味わっている人がいます。その時の失敗そのものと、そこで味わった多くの非難中傷に負けず、自分を大きな人物に育てる肥料にしたのです。

今回も、例えば、私がこのブログでもたびだひ指摘しているサッカー協会などの組織・機関、そこに居座っているテクノクラート、わかりやすく言えば自分の保身だけを考えている人たちの中には、口を極めて前園さんを罵る人もいるでしょう。私から前園さんに届けたいメッセージで一番大切な部分はここです。そんな連中の罵りなんか屁でもありませんよ。所詮、連中は自分の保身だけで言っているだけなのですから。

そんなものに負ける必要なんて、何もありません。そういう連中は言うでしょう。「もうサッカームラで仕事ができないようにしてやる」と。

けれども、そんな連中が何を言おうと、前園さんの仲間や前園さんに期待している多くの人が前園さんを見離したりしませんから。

この「サッカー文化フォーラム」もささやかながら、その一員です。「サッカー文化フォーラム」は、どこかの組織や機関のように権威や保身のためにサッカー界の宝物を見捨てるようなことをしない。それがアイデンティティーですから。

このメッセージが前園さんに届きますことを祈っています。

コメント
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