いよいよロシアW杯アジア最終予選が始まります。なにしろ来年9月まで1年間も続く長丁場ですが、日程表を見ますと8戦目、来年6月にアウェーで戦うイラク戦あたりで2位以上を決めたい感じですね。
そのあとの9戦目がホームとはいえオーストラリア戦、最終戦はアウェーのサウジ戦しかも真夏の試合ですから。
その日本代表、ハリルホジッチ監督は先日のメンバー発表の席で「厳しい戦いが始まる。強い決意と勇気を持って勝ちにいく」「勝利を探す。言い訳は探さない」と述べたそうです。
「勝利を探す。言い訳は探さない」とはシンプルな決意です。このようなキーワード的な言葉を見ると、ハリルホジッチ監督が常々言っているキーワードを確認したくなります。どうやらハリルホジッチ監督は、よく「デュエルが足りない」とか「縦への速さ」といったことを話しているようです。
「デュエル」、ネット辞書をめくってみると「二人の戦い」といった意味のようで、すなわち1対1の戦いということです。つまり攻めにしても守りにして1対1で勝ち切る場面が足りないということでしょうか。
外国人監督ですからキーワード的な言葉も、当然横文字になります。これまでも外国人の新監督になるたびに新しい横文字が登場して、その都度サッカーメディアが全国のサッカーファンに広めてくれました。そこで歴代代表監督が「キーワード」としてあげた言葉を振り返ります。
サッカー日本代表が日本全国の注目を集めたのは、やはり「ドーハの悲劇」があったオフト監督時代でしょう。そのオフト監督、キーワードでも日本のサッカーファンの心をつかむ名人でした。「トライアングル」「アイコンタクト」。
横文字でしたが、それまでの日本人代表監督にはなかった、わかりやすいフレーズで日本代表監督の「キーワード」第1号といってもいいでしょう。
これ以降、代表監督の就任会見ではメディアが「キャッチフレーズは」とか「キーワードは」と求めることが恒例になりましたが、多くの場合、それぞれの監督が在任期間中のどこかで示した「キーワード」がその監督の代表的な語録となりました。
オフト監督の後、印象に残るキーワードを残したのが加茂周監督の「ゾーンプレス」です。加茂監督は志半ばで更迭されましたが、次の岡田監督は目立ったキーワードがなかったように思います。
そして、その次のトルシエ監督は鮮烈でした。「フラットスリー」「オートマティズム」、理詰めで厳しく選手に求めたトルシエ監督の代名詞ともなった言葉です。
トルシエ監督の後を引き継いだジーコ監督は「信頼と自由」といった言葉を使った程度で、特に横文字のキーワードはなかったようです。
さらに次のオシム監督、「オシム語録」という書物があるぐらい独特の言葉で自身のサッカー哲学を表現した監督です。その代表的な言葉が「日本サッカーの日本化」という難解な用語です。
日本人は、海外の選手たちに比べて体格やパワーなどのフィジカル面で劣っていると嘆くが、逆に優れているフィジカルもあるではないか、アジリティ(敏捷性・俊敏な能力)や、いろいろなことを器用にこなせる能力もある、それを生かしたサッカーをしようというわけです。
その延長線上で「ポリバレント」(複数のポジションをこなすことのできる選手)という言葉や「水を運ぶ人」(「水を飲む人」という言葉で表現する攻撃陣にボールを供給する主として守備的ボランチの選手)という言葉もよく使われました。
急病に倒れたオシム監督の後を引き継いだ岡田監督、この第二期監督時代には独自のキーワードを打ち出しました。日本人監督らしく「接近・展開・連続」という日本語でした。
岡田監督の後任はザッケローニ監督です。あまり印象に残るキーワードはありませんが、強いてあげるなら「インテンシティ」という言葉でしょうか。当時私は「また横文字を持ち出して」と眉をひそめたことがあります。外国人監督ですから当然と言えば当然なのですが「メディアがキチンと日本語に直してくれよ」と感じたものです。
「インテンシティ」という言葉は直訳すると「強烈さ」「激しさ」といった意味らしいのですが、ザッケローニ監督は「オンのときも、オフのときも活動的になるということ。それは相手のボールのときはすぐにアプローチして、後ろの選手も連動して動く。活動的な準備をしていくということだ。そして自分たちのボールになったら、スペースにボールを運ぶ、活動的になること」と説明したといいます。
要は「常に激しくプレーし続けること」といった意味で使ったのでしょうか。
このように歴代監督が掲げたキーワードを振り返ってみると、皆さんも「そう言えばそうだったなぁ」と思い出されたのではないでしょうか。
ハリルホジッチ監督の「デュエル」、このあとハリル監督が歴史に名を刻めば長らく語り継がれることになるでしょう。
ちなみに、今回あげたオフト監督以降の歴代代表監督のうち、取り上げなかった監督が2人います。皆さんおわかりだと思いますが、一応クイズ形式にしておきます。その2人とは誰でしょう。
そのあとの9戦目がホームとはいえオーストラリア戦、最終戦はアウェーのサウジ戦しかも真夏の試合ですから。
その日本代表、ハリルホジッチ監督は先日のメンバー発表の席で「厳しい戦いが始まる。強い決意と勇気を持って勝ちにいく」「勝利を探す。言い訳は探さない」と述べたそうです。
「勝利を探す。言い訳は探さない」とはシンプルな決意です。このようなキーワード的な言葉を見ると、ハリルホジッチ監督が常々言っているキーワードを確認したくなります。どうやらハリルホジッチ監督は、よく「デュエルが足りない」とか「縦への速さ」といったことを話しているようです。
「デュエル」、ネット辞書をめくってみると「二人の戦い」といった意味のようで、すなわち1対1の戦いということです。つまり攻めにしても守りにして1対1で勝ち切る場面が足りないということでしょうか。
外国人監督ですからキーワード的な言葉も、当然横文字になります。これまでも外国人の新監督になるたびに新しい横文字が登場して、その都度サッカーメディアが全国のサッカーファンに広めてくれました。そこで歴代代表監督が「キーワード」としてあげた言葉を振り返ります。
サッカー日本代表が日本全国の注目を集めたのは、やはり「ドーハの悲劇」があったオフト監督時代でしょう。そのオフト監督、キーワードでも日本のサッカーファンの心をつかむ名人でした。「トライアングル」「アイコンタクト」。
横文字でしたが、それまでの日本人代表監督にはなかった、わかりやすいフレーズで日本代表監督の「キーワード」第1号といってもいいでしょう。
これ以降、代表監督の就任会見ではメディアが「キャッチフレーズは」とか「キーワードは」と求めることが恒例になりましたが、多くの場合、それぞれの監督が在任期間中のどこかで示した「キーワード」がその監督の代表的な語録となりました。
オフト監督の後、印象に残るキーワードを残したのが加茂周監督の「ゾーンプレス」です。加茂監督は志半ばで更迭されましたが、次の岡田監督は目立ったキーワードがなかったように思います。
そして、その次のトルシエ監督は鮮烈でした。「フラットスリー」「オートマティズム」、理詰めで厳しく選手に求めたトルシエ監督の代名詞ともなった言葉です。
トルシエ監督の後を引き継いだジーコ監督は「信頼と自由」といった言葉を使った程度で、特に横文字のキーワードはなかったようです。
さらに次のオシム監督、「オシム語録」という書物があるぐらい独特の言葉で自身のサッカー哲学を表現した監督です。その代表的な言葉が「日本サッカーの日本化」という難解な用語です。
日本人は、海外の選手たちに比べて体格やパワーなどのフィジカル面で劣っていると嘆くが、逆に優れているフィジカルもあるではないか、アジリティ(敏捷性・俊敏な能力)や、いろいろなことを器用にこなせる能力もある、それを生かしたサッカーをしようというわけです。
その延長線上で「ポリバレント」(複数のポジションをこなすことのできる選手)という言葉や「水を運ぶ人」(「水を飲む人」という言葉で表現する攻撃陣にボールを供給する主として守備的ボランチの選手)という言葉もよく使われました。
急病に倒れたオシム監督の後を引き継いだ岡田監督、この第二期監督時代には独自のキーワードを打ち出しました。日本人監督らしく「接近・展開・連続」という日本語でした。
岡田監督の後任はザッケローニ監督です。あまり印象に残るキーワードはありませんが、強いてあげるなら「インテンシティ」という言葉でしょうか。当時私は「また横文字を持ち出して」と眉をひそめたことがあります。外国人監督ですから当然と言えば当然なのですが「メディアがキチンと日本語に直してくれよ」と感じたものです。
「インテンシティ」という言葉は直訳すると「強烈さ」「激しさ」といった意味らしいのですが、ザッケローニ監督は「オンのときも、オフのときも活動的になるということ。それは相手のボールのときはすぐにアプローチして、後ろの選手も連動して動く。活動的な準備をしていくということだ。そして自分たちのボールになったら、スペースにボールを運ぶ、活動的になること」と説明したといいます。
要は「常に激しくプレーし続けること」といった意味で使ったのでしょうか。
このように歴代監督が掲げたキーワードを振り返ってみると、皆さんも「そう言えばそうだったなぁ」と思い出されたのではないでしょうか。
ハリルホジッチ監督の「デュエル」、このあとハリル監督が歴史に名を刻めば長らく語り継がれることになるでしょう。
ちなみに、今回あげたオフト監督以降の歴代代表監督のうち、取り上げなかった監督が2人います。皆さんおわかりだと思いますが、一応クイズ形式にしておきます。その2人とは誰でしょう。
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