「サッカー文化フォーラム」夢追い人のブログ

1993年のJリーグ誕生で芽生えた日本の「サッカー文化」。映像・活字等で記録されている歴史を100年先まで繋ぎ伝えます。

今朝のスポーツ紙、サッカー担当記者の歓声が聞こえてきそうです。

2013年11月17日 21時10分05秒 | サッカー文化

昨夜、日本代表が海外遠征でオランダ代表と対戦、0-2から追いついての2-2で引き分けた。

さて、今朝のスポーツ紙、日刊スポーツ、スポーツ報知、サンケイスポーツの3紙が1面に持ってきた。残るスポニチは競馬だ。

1面をサッカーが飾ったのは、ちょうど1ケ月前、10月16日付けだ。その時は世界ランク80位のベラルーシにさえ勝てなかったという内容でトップだった。

今回は、世界の強豪オランダ相手に引き分けてのトップ扱いだ。各紙のサッカー担当記者が久々に歓声をあげながら記事を仕上げたのではないかと、紙面をみながら思った。

いま、サッカー関係では、代表モノ以外、トップに持ってこれるネタはないようだ。Jリーグものではどうしようもないし、ひところの本田、そして香川もなかなかトップを賑わす状況ではない。つまり各紙ではそういう評価なのだ。

サッカー担当記者は、ご時勢とはいえ悲哀を味わっているに違いない。そうした中でのオランダ戦だ。これがもし惨敗なら仮にトップに持ってきてもらっても肩身が狭かったかも知れない。

まぁ、選手たちも私たちも「この試合であれば勝たなければならなかった」と皆思っているが、兎にも角にも「強豪相手に引き分け」だ。

もう一つ、すんなりトップの理由がある。それは本田が得点したことだ。やはり、なんだかんだ言っても、いま日本サッカーでの王様は本田だ。本田をトップの活字にできれば、おさまりがいい。まぁ、いま、それに肉薄するのは香川ぐらいであり、大迫勇也がいくら価値あるゴールを決めてもトップの大見出しは「本田弾」なのだ。

日刊スポーツは、貢献度の高い大迫に少し配慮して、トップの見出しに大迫の写真を小さくはめこみ「ボクは3面!!」と、吹き出しを入れてくれたが、3紙とも申し合わせたように「本田弾」なのは、彼が王様であることの何よりの証しだ。

本田を活字にした記事が書ければ、サッカー担当記者も立て板に水のように文章が書ける。そんなものだろう。

紙面から担当記者の歓声が聞こえてきそうな今朝のスポーツ紙朝刊トップだった。

それにしても大迫のゴールはスーパーだった。ネットで彼のコメントも紹介されていたが、2点先行されて彼も何んとかしようと集中していて、チャンスがくれば打つ気満々だったようだ。

彼は、その気にさえなれば、これほどスーパーなゴールを決める力があることを証明したし、東アジア選手権での活躍から、さらに一段ステップアップしたこのオランダ戦でのゴールは、彼に計り知れない自信を与えたと思う。あとは、今回のように「リードされてしまったので気持ちを集中させていた」という部分を、1試合に1回か2回しかこないチャンスを絶対に逃さないという具合に持っていければ、海外からオファーが来る選手になれると思う。

彼のように、五輪代表から漏れたりしながら、少しづつ確実に大きな舞台で結果を出せるようになっているのは、むしろ着実に成長している証しで素晴らしい。もともと高校選手権の得点記録を大きく塗り替えるほど、ボールを枠の中に蹴る技量には抜群のものがあった選手だ。

これまで、長らく日本代表の課題だった決定力不足を解消してくれる救世主となる可能性さえ秘めている。ここで、何かをつかんでくれれば、つまり、さきほど述べたように「1試合に1回か2回しかこないチャンスを絶対に逃さない」という冷静な集中力をつかんでくれれば、来年のブラジルW杯が楽しみになる。

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