このテーマも、折に触れ書き込むテーマです。最近の書き込みを振り返ってみると、ちょうど1年前、2018年8月24日に「今年の海外リーグは突出したところがない感じですね。」というタイトルで書いています。
この時期、やはり欧州サッカーについて書きたくなるのは、各国リーグがまもなく開幕する時期だからですね。
昨シーズン開幕直前に感じたことが「今年の海外リーグは突出したところがない感じですね。」というタイトルに凝縮されています。本文で次のように書いています。
「リーガ・エスパニョーラが突出していた感のある欧州各国リーグの魅力度も、プレミア、ブンデス、リーガ、セリエAの4つが、また覇を競うような時代に入るかもしれません。
17~18欧州チャンピオンズリーグの準決勝に進出した4チーム、レアル・マドリー、リバプール、バイエルン、ASローマが、その4大リーグのチームだったことは、その前触れだったのかもしれません。
1980年代のブンデスリーガ、90年代のセリエA、00年代のプレミアリーグそして2010年代のリーガ・エスパニョーラ、きれいに10年毎に入れ替わった「世界最高峰のリーグ」という称号。
一巡した後に来る、次の活況リーグはどこでしょうか?
それとも、突出したリーグのない時代になるのでしょうか。」
今シーズンは19~20シーズンと呼ぶシーズンです。すなわち2020年代の10年の幕開けになります。そう考えると、今回のタイトル「欧州サッカーの潮流、次の10年」を牽引するのはどこか、占ってみたくなるというものです。
18-19シーズンの欧州チャンピオンズリーグは、次の10年を暗示するのかと思わせるほど、それまでの常連が姿を消し、意外なチームがベスト4に勝ち上がりました。
トッテナム、アヤックス、リバプール、バルセロナの4チームです。それまでのベスト4の常連とも言っていい、レアル・マドリー、ユベントス、バイエルン・ミュンヘン、つまりリーガ、ブンデス、セリエAを代表する3チームが名を連ねなかったという意味では、歴史的なシーズンと言っていいと思います。
もちろんリバブールもアヤックスも名門であり、これまで欧州チャンピオンズリーグをたびたび制覇してきたチームですし、バルセロナは言うに及ばす、トッテナムにしても、新興でもなんでもなく130年以上の歴史を持つチームですから、さすがではあるのですが、問題は、その構成です。プレミア組が2つ、あとはリーガとオランダです。
しかも決勝にはプレミア組が勝ち上がったのです。
もう少し細かく見ていきましょう。ベスト8はどういう構成だったか? ここでもプレミアが、マンUとマンCを加えて4つ、あとはセリエAのユベントス、ポルトガルのFCポルトです。これはもう完全に、プレミアが欧州を牽引したと言わざるを得ないシーズンです。00年代のプレミアリーグも、欧州チャンピオンズリーグのベスト4に3チーム送り込んだシーズンを複数経験しています。
これまで、2010年代の欧州サッカーでは、リーガ勢がベスト4に3チームというシーズンこそないものの、レアル、バルサ、アトレチコのうち2チームが占めたシーズンを7シーズンも経験しており、やはりリーガの時代と言わしめるにふさわしい成績です。加えて、2010年代は、C・ロナウド、メッシという二人のスーパースターが覇を競い合って欧州サッカーを牽引したこともリーガの時代と言わしめる大きな要因となっています。
それが2010年代の最終盤にきて、プレミア勢がリーガの時代からとって代わるかのような席捲ぶりです。これは次の10年の時代の予兆ではないのでしょうか。
ここでプレミアについて、もう少し見てみましょう。ここ最近のリバプールの強さは、もはや本物と誰しもが認めるわけですが、00年代に欧州サッカーを牽引してきたのは、当時ビック4と呼ばれた、マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、チェルシー、リバプールです。
このうち、最近アーセナルの強さが影をひそめ、代わってマンCすなわち、マンチェスター・シティが台頭しています。さらに、そこにトッテナムが割って入り、新たなビック4あるいはビック5を形成するのかどうか、そのあたりが見どころということになります。
しかし、今後の10年間、すなわち2020年代の10年間を見通した場合、必ずしもプレミアの時代になるとは言えないという見方があります。それはイギリスのEUROからの離脱問題があるためです。
もし、合意なき離脱ということにでもなった場合、プレミアリーグにおける選手獲得においても甚大な影響が出ると懸念されていて、むしろ凋落の道を歩み始めるかもしれないとさえ、ささやかれています。
では、どのリーグが牽引するのか、やはりーガか? ということになりますが、さきほども書きましたように、ここ10年のリーガの力は、アトレチコの存在が大きかったと言えます。レアル、バルサは、これからも欧州サッカーのトップクラスに君臨し続けるでしょう。けれども2チームだけで10年間牽引し続けることは至難の業であり、そこにアトレチコが加わったことでリーガ時代が形成できたと思うのです。
この先もアトレチコがビック3の一角を保ち続けられるのかどうか、そこが分かれ目になりそうです。私はシメオネ監督の力量を高く評価していますし、これから何年も続けて欲しいと思っているのですが、シメオネ監督のもと、的確な選手補強が続けられるかどうか、そこがよくわからないのです。
そしてリーガにおけるもう一つの柱だったメッシ、Cロナの存在、すでにCロナはリーガを去り、メッシもこれまでのような輝きを期待することはできないでしょう。この点も「次の時代もリーガ」とは言い切れない要因です。
そうなると、あとはセリエAとブンデスですが、この先数年が楽しみなのはセリエAです。ユベントスにナポリの監督だったサッリが移り、そのナポリにアンチェロッティです。そしてインテルはアントニオ・コンテ、この3人の監督の采配がセリエA復権をもたらすか。今シーズン19~00シーズンに、一つの方向性が見られるかもしれません・
こうしてみると、次の10年、結論的には1年前の書き込みでも暗示しましたが「突出したリーグのない時代になるのでしょうか」ということかも知れません。
また来年の今頃、進捗状況を検証しながら「次の10年、2020年代の欧州サッカーを牽引するリーグはどこか?」という書き込みをするかも知れません。
どうぞ、お楽しみに。
この時期、やはり欧州サッカーについて書きたくなるのは、各国リーグがまもなく開幕する時期だからですね。
昨シーズン開幕直前に感じたことが「今年の海外リーグは突出したところがない感じですね。」というタイトルに凝縮されています。本文で次のように書いています。
「リーガ・エスパニョーラが突出していた感のある欧州各国リーグの魅力度も、プレミア、ブンデス、リーガ、セリエAの4つが、また覇を競うような時代に入るかもしれません。
17~18欧州チャンピオンズリーグの準決勝に進出した4チーム、レアル・マドリー、リバプール、バイエルン、ASローマが、その4大リーグのチームだったことは、その前触れだったのかもしれません。
1980年代のブンデスリーガ、90年代のセリエA、00年代のプレミアリーグそして2010年代のリーガ・エスパニョーラ、きれいに10年毎に入れ替わった「世界最高峰のリーグ」という称号。
一巡した後に来る、次の活況リーグはどこでしょうか?
それとも、突出したリーグのない時代になるのでしょうか。」
今シーズンは19~20シーズンと呼ぶシーズンです。すなわち2020年代の10年の幕開けになります。そう考えると、今回のタイトル「欧州サッカーの潮流、次の10年」を牽引するのはどこか、占ってみたくなるというものです。
18-19シーズンの欧州チャンピオンズリーグは、次の10年を暗示するのかと思わせるほど、それまでの常連が姿を消し、意外なチームがベスト4に勝ち上がりました。
トッテナム、アヤックス、リバプール、バルセロナの4チームです。それまでのベスト4の常連とも言っていい、レアル・マドリー、ユベントス、バイエルン・ミュンヘン、つまりリーガ、ブンデス、セリエAを代表する3チームが名を連ねなかったという意味では、歴史的なシーズンと言っていいと思います。
もちろんリバブールもアヤックスも名門であり、これまで欧州チャンピオンズリーグをたびたび制覇してきたチームですし、バルセロナは言うに及ばす、トッテナムにしても、新興でもなんでもなく130年以上の歴史を持つチームですから、さすがではあるのですが、問題は、その構成です。プレミア組が2つ、あとはリーガとオランダです。
しかも決勝にはプレミア組が勝ち上がったのです。
もう少し細かく見ていきましょう。ベスト8はどういう構成だったか? ここでもプレミアが、マンUとマンCを加えて4つ、あとはセリエAのユベントス、ポルトガルのFCポルトです。これはもう完全に、プレミアが欧州を牽引したと言わざるを得ないシーズンです。00年代のプレミアリーグも、欧州チャンピオンズリーグのベスト4に3チーム送り込んだシーズンを複数経験しています。
これまで、2010年代の欧州サッカーでは、リーガ勢がベスト4に3チームというシーズンこそないものの、レアル、バルサ、アトレチコのうち2チームが占めたシーズンを7シーズンも経験しており、やはりリーガの時代と言わしめるにふさわしい成績です。加えて、2010年代は、C・ロナウド、メッシという二人のスーパースターが覇を競い合って欧州サッカーを牽引したこともリーガの時代と言わしめる大きな要因となっています。
それが2010年代の最終盤にきて、プレミア勢がリーガの時代からとって代わるかのような席捲ぶりです。これは次の10年の時代の予兆ではないのでしょうか。
ここでプレミアについて、もう少し見てみましょう。ここ最近のリバプールの強さは、もはや本物と誰しもが認めるわけですが、00年代に欧州サッカーを牽引してきたのは、当時ビック4と呼ばれた、マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、チェルシー、リバプールです。
このうち、最近アーセナルの強さが影をひそめ、代わってマンCすなわち、マンチェスター・シティが台頭しています。さらに、そこにトッテナムが割って入り、新たなビック4あるいはビック5を形成するのかどうか、そのあたりが見どころということになります。
しかし、今後の10年間、すなわち2020年代の10年間を見通した場合、必ずしもプレミアの時代になるとは言えないという見方があります。それはイギリスのEUROからの離脱問題があるためです。
もし、合意なき離脱ということにでもなった場合、プレミアリーグにおける選手獲得においても甚大な影響が出ると懸念されていて、むしろ凋落の道を歩み始めるかもしれないとさえ、ささやかれています。
では、どのリーグが牽引するのか、やはりーガか? ということになりますが、さきほども書きましたように、ここ10年のリーガの力は、アトレチコの存在が大きかったと言えます。レアル、バルサは、これからも欧州サッカーのトップクラスに君臨し続けるでしょう。けれども2チームだけで10年間牽引し続けることは至難の業であり、そこにアトレチコが加わったことでリーガ時代が形成できたと思うのです。
この先もアトレチコがビック3の一角を保ち続けられるのかどうか、そこが分かれ目になりそうです。私はシメオネ監督の力量を高く評価していますし、これから何年も続けて欲しいと思っているのですが、シメオネ監督のもと、的確な選手補強が続けられるかどうか、そこがよくわからないのです。
そしてリーガにおけるもう一つの柱だったメッシ、Cロナの存在、すでにCロナはリーガを去り、メッシもこれまでのような輝きを期待することはできないでしょう。この点も「次の時代もリーガ」とは言い切れない要因です。
そうなると、あとはセリエAとブンデスですが、この先数年が楽しみなのはセリエAです。ユベントスにナポリの監督だったサッリが移り、そのナポリにアンチェロッティです。そしてインテルはアントニオ・コンテ、この3人の監督の采配がセリエA復権をもたらすか。今シーズン19~00シーズンに、一つの方向性が見られるかもしれません・
こうしてみると、次の10年、結論的には1年前の書き込みでも暗示しましたが「突出したリーグのない時代になるのでしょうか」ということかも知れません。
また来年の今頃、進捗状況を検証しながら「次の10年、2020年代の欧州サッカーを牽引するリーグはどこか?」という書き込みをするかも知れません。
どうぞ、お楽しみに。
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