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jucon Solo Exhibitions
 メカ・ワンダーランド
(あなたの知らない海の世界)

いつもと違って。

2007-08-03 18:57:38 | Weblog

この汚い板は、なんと屋久杉。
今では、なかなか入手困難らしいのだが、なぜだが1枚だけ、juconの工房にある。(笑)

屋久杉の家具が、欲しいというお客様がいらっしゃったので、何かを作ることに。
材料はこれだけしかないわけだから、作れるものも限られてくる。
そして、失敗は許されない。(笑)

せっかくの貴重な材料なので、無駄なく使うには、これしかないでしょう。
ということで、ちょっと小さめな座卓を作ることにした。



150cmの板の両端を切り落とし、その両端をそのまま座卓の板脚にする。
天板の幅を5cmだけ狭くして、貫の材料を取る。
こうすれば、ほとんど無駄なく、この屋久杉を使える。

天板と脚の接合は、貴重な屋久杉に見合う(?)ように、ちょっと手間のかかる蟻組み。





ご覧のように、天板には台形に穴をあけ、接合する脚には、これと全く逆の加工をして、それを嵌めこむ。
最近では、機械でも出来る加工になってしたため、あまり有り難味がなくなって来た。(笑)

有り難味がなくなってきたので、わざわざ手間をかけて、やることはないのだが、たまにはこんな仕口もやっておかないと思い挑戦。(笑)

juconの工房には、そんなハイテクな機械はないので、ノコギリとノミを使った手加工でやる。
久々の手加工は訓練時代を思い出す。
昔よりは、少しくらいうまくなっているかな?(笑)


まあ、なんとか天板と脚を嵌めこむことが出来て組み立て。
このまま、一晩放置する。
明日は天板と脚を組んだところに出来た目違い(段差)を取り、全体を研磨して、オイルを塗って完成。

今回は、何を作るという目的で、木を削っていくのではなく、この材料で出来るものは何かという視点からの製作。
材料の特徴を生かし、しかも無駄も極力出ないようにする。
そして、厚み出し以外は、ほぼ全て手加工。
たまには、こんなものも作るのもいいのかもね。




久しぶりに訓練校時代のことを思い出していたら、訓練校の先生から電話が入った。
先生から連絡が来るなんて、滅多にないこと。
いったい何のようだ・・・?