motto² jucon 

jucon Solo Exhibitions
 メカ・ワンダーランド
(あなたの知らない海の世界)

お隣さん

2012-07-24 06:46:47 | Weblog
クラフトフェアでは、どんなお客さんと出会えるかというのも楽しみなんですが、どんなクラフトマンが出展しているかも楽しみの一つです。もう何年も出展しているけど、まだまだ知らないクラフトマンがいっぱいです。

特にお隣さんがどんな方になるかで、そのクラフトフェアの楽しさが違ってきます。


今回のお隣さんは、Green Grainさん。



ステンドグラスの作家さんです。
まだ、このようなクラフトフェアの出展は3~4回目ということでしたが、壁を使ってのディスプレー、2m×2mの狭いブースを効率的使っているのは手慣れた感じです。

旦那様は、職業訓練校の木工科を卒業しており、その学校がなくなって僕の行っていた訓練校が出来たので、言わば先輩にあたる方だったんです。


卒業後は大手家具屋さんで働いていたということでしたが、その後アンティーク家具と雑貨のお店をオープンさせたそうです。ステンドグラスは奥さまが制作しています。


でも、そのお店を続けられなくなることが起こったんです。


それは昨年の3月11日・・・

そう、東日本大震災。しかもGreen Grainさんは、原発から7kmのところにお住まいだったそうです。



このブログでも、震災のこと、原発のこと時々書かせていただいていますが、実際に被災された方と、こんなにいろいろお話しさせていただくのは初めてです。まさにあの日を境に、人生が一変してしまったご家族です。

思い出の品物などもほとんど失い、原発事故の補償の話もいっこうに進まない様子。当事者でない僕らも怒りを感じること、当事者にしてみれば、絶望的な感じでは?と思っていたんですが・・・


Green Grainさんご夫婦は、とても物腰が柔らかく、常に笑みを絶やさない素敵なお二人。1年4カ月という時間の経過もあるでしょうが、お二人の前向きな姿勢は、僕も頑張らなくてはと思わされました。



Green Grainさんのブログには震災当時のことも書かれていました。まだ全部は読んでいませんが、常に前向きな感じで、悲惨さをあまり感じさせないのは、すごいなって思いました。

奥さまの作られたステンドグラスは、震災の揺れにも耐えたみたいです。



現在は、神奈川でご活躍中。
今後、いろんなクラフトフェアでお会いできるかもしれません。またいつか、お会いできる日が来るのを楽しみにしています。
今回は、貴重なお話しをありがとうございました。



http://www8.plala.or.jp/jucon