カセットテープネタは、けっこう共感してくれる方が多いみたい。珍しくjuconのブログが盛り上がっている?(笑)
で、コメント欄でも話題になってましたが、ラジカセの前の時代の話。
ラジカセっていうのは、ラジオとカセットデッキが合体したモノ。合体したことで、ラジオの音が簡単に録音出来るようになったんです。でもラジカセが手に入る前は、うちにあったのはカセットレコーダーっていうものでした。
カセットレコーダーには、ラジオがついていません。音を録音し、再生させるだけのモノ。これがうちに来た時、初めての自分の声を客観的に聞き、衝撃を受けた記憶があります。「僕の声ってこんな?」
しかし今思えば、これって何のためにあったんだろう? 自分の声を聞くためにだけ買うわけないし。何かを録音するために、手に入れたんだと思うんだけど。
とにかく、うちにカセットレコーダーがやって来たので、自分の声、家族の声を録音しました。そして次の段階、これで「音楽を録音しよう!」ってことになるんですね。
でも、録音する方法は、自分の声を録る時と一緒でマイクでひろうっていう方法になるわけです。
僕の場合、刑事コロンボのテーマソングがどうしても録音したかったので、テレビの前にカセットレコーダーを置いて、刑事コロンボが始まる瞬間を固唾を飲んで待つわけです。
この当時、テレビとレコーダーを接続コードでつなぐっていう知識を持っている人は、ほとんどいなかったでしょう。いや、もしかしたら、そんなこと自体、出来なかったのかもしれません。
テレビの音は、レコーダーについてるマイクでひろって録音するのが常識!?
マイクでひろうわけですから、テレビの音以外も入ります。だから、この瞬間、家族は誰もしゃべることを許されません。物音をさせてもいけないので、動くこともダメ。皆が固唾を飲む瞬間なんです。
しかし、物音を立てないでいようと思っても、なかなかそういうわけにはいかないんです。
家族が多ければ多いほど、クシャミやオナラなど、生理現象が邪魔をします。
また、こんな時に限って、ピンポンって誰かが訪ねて来たり。
この緊張感に耐えられなくて、部屋を移動したお袋が、隣の部屋の電気をつけたりしようものならば、そのことによってテレビの音声にノイズが入っちゃったりするわけです。
刑事コロンボは、週に一度の放送なので、これに失敗すると、一週間はあのテーマソングが聴けないわけですから、家族も相当なプレッシャーをかけられていたわけです。(笑)
こんなことに、家族が一喜一憂していたなんて、昭和は本当にいい時代だったのかもしれません。
このように、音楽をカセットテープに録音するという行為は、とても難しい時代を経て、今があるということがわかっていただけましたでしょうか?(笑)
だからね、カセットレコーダーの時代から、カセットテープを愛用していた僕にとって、このアイテムはとても愛すべきモノなのですよ。
で、カセットテープ・ネックレス。
ラベル部分は、車のステッカーとしても使える対水、対光のラベルを作りました。これで多少の水分では滲んだり、はがれたりしないはずです。
でも、このブログでいくら盛り上がっているとはいえ、これが多くの方に受け入れるとは、到底思えません。
というわけで、リアリティのないスタンプタイプも残してみました。
案外、こっちの方が受け入れられたりして?(笑)
ということで、カセットテープ・ネックレスは
多摩クラフトフェアでデビューします! このアイテムは、ごく一部のマニアックな方に気に入っていただければと思っています。
http://www8.plala.or.jp/jucon