この汚い板は、なんと屋久杉。 今では、なかなか入手困難らしいのだが、なぜだが1枚だけ、juconの工房にある。(笑) 屋久杉の家具が、欲しいというお客様がいらっしゃったので、何かを作ることに。 材料はこれだけしかないわけだから、作れるものも限られてくる。 そして、失敗は許されない。(笑) せっかくの貴重な材料なので、無駄なく使うには、これしかないでしょう。 ということで、ちょっと小さめな座卓を作ることにした。 |
150cmの板の両端を切り落とし、その両端をそのまま座卓の板脚にする。
天板の幅を5cmだけ狭くして、貫の材料を取る。
こうすれば、ほとんど無駄なく、この屋久杉を使える。
天板と脚の接合は、貴重な屋久杉に見合う(?)ように、ちょっと手間のかかる蟻組み。
ご覧のように、天板には台形に穴をあけ、接合する脚には、これと全く逆の加工をして、それを嵌めこむ。
最近では、機械でも出来る加工になってしたため、あまり有り難味がなくなって来た。(笑)
有り難味がなくなってきたので、わざわざ手間をかけて、やることはないのだが、たまにはこんな仕口もやっておかないと思い挑戦。(笑)
juconの工房には、そんなハイテクな機械はないので、ノコギリとノミを使った手加工でやる。
久々の手加工は訓練時代を思い出す。
昔よりは、少しくらいうまくなっているかな?(笑)
まあ、なんとか天板と脚を嵌めこむことが出来て組み立て。 このまま、一晩放置する。 明日は天板と脚を組んだところに出来た目違い(段差)を取り、全体を研磨して、オイルを塗って完成。 今回は、何を作るという目的で、木を削っていくのではなく、この材料で出来るものは何かという視点からの製作。 材料の特徴を生かし、しかも無駄も極力出ないようにする。 そして、厚み出し以外は、ほぼ全て手加工。 たまには、こんなものも作るのもいいのかもね。 |
久しぶりに訓練校時代のことを思い出していたら、訓練校の先生から電話が入った。
先生から連絡が来るなんて、滅多にないこと。
いったい何のようだ・・・?