4ヶ月経ちました。
原発事故、ほとんど何も好転していません。
原発がどのような状態か、何が原因でこうなってしまったのか?
何もわからないまま、再稼働という話が出ています。
原発は安全?
事故がなければいいの?
「原発労働記」という本を読みました。
これは1970年代後半、記録作家・堀江邦夫さんが原発の実情を知るために、原発労働者となり半年間、美浜、福島、敦賀原発で働いた記録です。
どんな仕事でも、作業性を優先させるために、多少の安全性を犠牲にするということはあると思います。
しかし、原発の作業者はそういうことは絶対許されない。
と、思っていたのですが、そんなことは日常茶飯事みたいです。
そして、放射線管理区域内での作業がかなり過酷なことにも驚きます。
当然のように、毎日被ばくして行くんです。
作業を終わらせるために、その日の被ばく限度を超えることも。
原発事故直後、ある方の日記で「
原発がどんなものか知ってほしい」というのが紹介されていました。
これを読んだとき、原発反対派のある意味、恣意的な文章かと思ったんです。
しかし、この本を読んだ時に、原発労働者の苦労は、想像を絶するものだと改めて思いました。
それでも、原発労働者はもっと原発が出来た方がいいという人もいるんです。
それはお金のため・・・。それほど、原発以外の仕事がないということなんです。
しかし、ある程度働くと、被ばく量が増え、仕事がなくなる。
体調が悪くなって、健康診断に引っ掛かり、働けなくなる。
言葉は悪いですけど、原発労働者は使い捨てのようです。
事故がなくても、被ばく者が出ているということ、行き場のない核燃料廃棄物が日々出続けること、そんなエネルギーをこれからも使い続けていいものなのでしょうか?
この本は、'70年代に書かれたものですが、30年以上経っても、根本的な解決はされていません。
http://www8.plala.or.jp/jucon